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10俺はロリコンじゃねぇ!

誤字脱字報告ありがとうございました(__)

頭に天の声が響いた。


『ゴブリンの群れを撃退しました。ゴブリンキング、エリートゴブリン……明細は面倒だからまとめて経験値300,000,000-端数は切り上げておいたからね! 経験値が入りました、放置プレイヤーのレベルが284になりました。進化スライムの召喚数が4から12になりました』


「はっ!? 凄い! ていうか、天の声が面倒くさがってる!!」


『一人でゴブリンの群れ倒すとか想定外のことするからでしょ!!』


「……天の声に喧嘩売られた」


『あうっ! いえ、これは、ついうっかり……このことは秘密にしておいてね、経験値追加で100,000,000-あげるからね』


「えっ? それでいいのか? あれ? て、何、スライムもっと召喚できるの?」


「そうですよアル様、アル様のしもべはもっと増えますよ」


「そうですよ。わぁ~お友達がいっぱい増えて嬉しい!」


どうも俺の召喚魔は現在の4人から12人に増えるらしい。


はぁ!? 更に経験値効率が増えるじゃないか!?


「今日は早いけど、みな疲れただろう? 今日は師匠の小屋に帰って休もう」


「「「「は~い♪ 賛成!!」」」」


俺はこうして師匠の家へ帰った。


そして。


「師匠、帰りました! 聞いて下さい! 俺の召喚魔の数が増えたんです!」


「ふ~ん。そりゃ良かったな……」


あれ、いつものなんだそんなことって言う感じじゃなくて、なんかご機嫌が悪い?


「師匠、どうしたんですか? なんか機嫌悪くないです?」


「いやな。どうりでお前が我に振り向いてくれない訳だなと思ってな」


はぁ?


何のこと?


意味わからん。


「いや、師匠、意味わかんないですよ?」


「隠すな。お前が100歳とはいえ、10代後半のピチピチのナイスバディの我の体に指一本手を出さないのはおかしい、おかしいと思ってたが……まさかお前がロリコンだったとはな、はぁ」


「ええええええっ!?」


ロリコン扱い酷くねぇ?


「ち、違うんです! この子達は俺の召喚魔で、スライムが進化して擬人化したんです!」


「じゃが、アルの趣味なんじゃろ?」


「ち、違いますよぉ!!」


とんでもない勘違いだ。俺は断じて幼女に興味はない。


もちろん子供は好きだけど、好きだけど、その好きとそれは全然違うものだ。


「そっか、我のFカップより、ナインペタンの育ちきってない方が好みじゃったのか。どうりであれだけ迫っても相手にされなんだ訳じゃ……」


「いや、俺はちゃんとしたスケベです! 師匠のFカップの胸もほんとは揉みたいです!」


「そ、そうか? なら今揉んどくか?」


「いや、そういう訳にはいかんでしょ!!」


師匠がどさくさに紛れてとんでもないこと言い出すから、慌てて辞退する。


なし崩し的に結婚させられそうだから、怖いでち。


俺が目指しているのはあくまで合意あるヤリ逃げなのだ。


まあ、師匠相手にヤリ逃げ考えるとか、俺、すげぇクズだな。


以前なら絶対そんなこと考えなかったような気がする。


なんでだろ?


何てことを想っているとスライム達が爆弾を放り込んで来た。


「アル様はおっぱいが好きなんだ」


「どうしよう、わたし胸ないよ」


「あたしも…」


「あっ!! 4号は少し膨らみかけてます!!」


「そんな情報いらねぇーーーー!!」


気が付くと師匠が俺を蔑むような目で見ていた。


「やっぱり……ロリコン……」


「ち、ちがーう!!」


…………


酷い目にあった。師匠にロリコン扱いされるし、スライム達はエッチだし。


女の子はませてるもんだとは思うけど、あれは酷すぎるだろ?


師匠も痴女だけど、スライム達もほとんど痴女だ。


みんなあんなに可愛い子供なのに……すごく残念でち。


俺としては無垢な子供の方がいい。


いや、変な意味じゃないぞ。純粋に無垢な子供には癒されるというだけの話だ。


俺は今日もオーク肉で青椒肉絲を作って師匠に振舞うと、今日は寝た。


だが、寝る前に召喚魔を8体召喚した。


勘違いするなよ。全然違うからな。


召喚魔は一度召喚すると8時間顕現可能だ。だが、戻すのは何時でもいいが、一度召喚すると、8時間のクールタイムが必要になるようだ。ステータスボードの詳細で確認した。


つまり、12体全部放置すると明日の朝は召喚魔を召喚できない。


だから、8体に止めた。


ちなみに召喚魔は1体召喚するのにMP1が必要だ。コスパはいいが、1体あたり、1時間にMP1を消費する。だから、12体だと1時間にMP12を消費する。


俺の今の最大MPは1028なんだが、自然回復はおおよそ8時間でフル回復になる。つまり、おおよそ1時間でMP128回復する訳だ。まあ、召喚魔の消費MPは誤差みたいなもんだが、MPを削る魔法とか使うと苦しいかもな。わからんけど。


そして俺は8体の召喚魔を草原に放ち、キラーラビットを狩らせた。


そして、あくる日目が覚めた。


スライム達が俺の元に帰って来ていた。


すると天の声が聞こえた。


『スライム5号から12号まで経験値20,000,000を得ました。スライム5号……以下略レベル100になりました』


「天の声、仕事が雑過ぎんか?」


『人使いが荒すぎるんです! こんなに頻繁に使われたの初めてですよ! 普通レベルアップなんて一月に一回ですよ!?」』


「……そ、それはすまん」


『いえ、それは……私の仕事だから。いえ、それよりこのことは内密にお願いします。女神様にバレたら怒られます』


天の声の業界もブラック気味らしい。


『女神様、一人の専属の楽な仕事だって言うから就職したのに……騙された……』


それと俺の専属の天の声はちょっと、あれだよな。


……バカ。

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支援職、最強になる~パーティを追放された俺、微妙なハズレスキルと異世界図書館を組み合わせたらえらいことになった。は? 今更戻って来い? 何言ってんだこいつ?~
― 新着の感想 ―
[良い点] 非常にサクサク読めて面白いです。 [気になる点] 語尾の「でち」があるせいで感情移入しずらくなっていて非常に勿体無いなーと思いました
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