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死神の鎌  作者: 凪薙壱
8/13

死神の鎌 捌

捌き(さばき)


死神の行う行為は、なんというものか?


死を与える存在以外の死は如何に与えられるのか?


そもそも、死とは与えるものであろうか?


生は失われ、死が与えられる…


ならば、死を失えば…死は…何を与えるのか?



死神の鎌には死が蓄えられていると考えられれば…死を出しつくした鎌は…

死神の鎌はなんであろうか?




死神は…泉華の後ろをついて歩いた…


泉華が、死神を無視して、一週間が過ぎた…


泉華は死神を見ない…


でも…時折、泣きそうな顔をして何かを声に出さずに、口にしている…


して…いるのに…死神は何もできない…


泉華に対するいじめは…エスカレートしていった…


死神の目の前で…だから…死神は…何もできない…


いや…何もしないを止める事にした



死神は…泉華に何か出来る事はないのか考えた…


考えた…死神にできる事…死神がしたい事を…



だから…死神は…



学校の裏庭の上空から…何かが…落ちてくるのが見えた…


花瓶…その落とされた先には泉華がいた…


死神は…泉華を突き飛ばし…花瓶の一撃を…まともに、頭にぶつけてしまった



痛い…そして…上から…何か液体がかかった…


臭くて気持ち悪い感じが…ローブから感じられた…


だけど…死神の下に居る…泉華に怪我も汚い汚れもついていない…


死神は安堵した…その瞬間


「っ…!?」


泉華が驚いたように目を見開く…


死神は…無視されると思っても…ただ微笑んだ…


だけど…次の言葉を聞いた瞬間…死神の微笑みは固まった…


「死神さん…そこに居るの?

ねぇ…なんで話しかけてくれないの…なんで姿を消したの?


私が悪いの?私が…死神さんを傷つけたの?私に失望したの?」


泉華には…娘には…死神が見えてなかった…

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