表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神の鎌  作者: 凪薙壱
4/13

死神の鎌 視

死神の鎌は、何を見る?


死神の鎌は、何を見た?


それは死?


それは生?


最後の瞬間を見る死神


最後の瞬間を与える鎌


生を見 死を与える


この死神と鎌は…なぜ…死を与える?




「どう?鎌は見つかりそう?」


泉華が死神にそう語りかけた


死神は、何も感じないと首を横に振った


死神が娘の世話になって何日過ぎたのであろうか?


娘が死神のそばを歩く光景を人は知らない


否、人には見えない


ただの虚空に向かって話しかける娘…


なぜ、娘とこの様になったのか?


死神は、死神が倒れ、娘に死神であることを話した日を思い返した



死神が死神であることを話し…そう…と娘が呟いたあと…

「私の名前…泉華」

急に娘が…そう死神に呟いた


「私の名前は泉華…貴方に殺される者の最初の名前…覚えてくれても良いんじゃない?」

娘はそう言って…死神の手を…愛おしそうに…触れた…


なぜだろう?人は死を恐れ…死の…死の具現者である死神を…なぜ…この娘は触れることができる?


なぜ…そんな風に触ることが出来る?


死神は混乱した…今まで教えられたことと違う人に…

知識とは違う現実に…


「元気になったら…一緒に鎌を探そう…大丈夫…私は貴方に殺されるんだよ

だから…死神の鎌も見える筈なんだから」


そう言って…娘は…泉華は…嗤った…



死神は…何を観る?


死神は…娘の…何を…視る?






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ