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死神の鎌  作者: 凪薙壱
3/13

死神の鎌 惨

死神の鎌は何を見る?


死神はなぜ存在する?


死とはなんなのか?


なぜ死神が死を扱うのか?


死後が死神によって導かれるなら…出来損ないの死神に魅入られし生者は…

死後に誰が導かれるのであろうか?




目を覚ますと…死神は布団に横たわっていた。


そして、その眼前には…気を失う前に見た娘の顔があった



「君が急に倒れたから…驚いた…それにしても…君って意外と重いんだね」


死神が目覚めたとわかると…娘はそう語りかけた。


「それに…君は…本当に誰にも見えないんだね」


娘は死神を連れて家に来ても、誰も何も言わなかったことを不思議そうに話した


自分の死を目の前にしていると知れば、この娘は死神をどうするのであろうか?


昔、死神の世界で死神を追い払った男の話を聞いたことがあったが…

それでも最終的に死神はその魂を回収した。


そして、その男は死神が魂を回収するまで死なずに生きていたという話だった。

だが、この死神は鎌を持たない死神


死を与え、魂を刈り取る鎌無き、死神に…死を与えることが出来るのだろうか?


「ん? どうしたの?難しいそうな顔をして…どこか痛むの?」


死神の様子に心配そうに娘が話しかけてきた。


死神はそんな娘に心配ないと首を振ると…死神は死神であることを娘に告げた。

ここで娘が死神を恐れ、殺そうとしても…死神にはどうすることも出来なかったが…死神は…娘に真実を告げた。

娘は死神の話を真剣に聞いて…そして…


「そう…」


ただ一言そう呟いただけだった。


娘は死神に対して…自分の死に対してただそれだけを呟いた。

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