表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神の鎌  作者: 凪薙壱
10/13

死神の鎌 従

死神異世界の住人、死神の鎌を扱う者

死を与えるもので組織構成されている。

任務は全て上級の死神の指示


任務内容

死ぬべき人間の魂を刈る。魂の回収、及び導き

死を望む者を刈る


死神の条件

死神の鎌を所有する

異世界の生者で死を望む者に姿が見える


死神には従うべきルールが存在する

故に、全てに例外がある


ルールという枠がある限り、人は死神から逃れられるのだ


死から逃れるのだ



空を見ながら…死神は疑問に思った…


なぜ、急に見えなくなった?

今まで見えていたのに…


それに…死神の教えに対して…軽い疑惑があった…

死神が殺せる人は決まっているという教えにだ…


死神は…物を持ち…泉華に危害を与えたものに害することが出来た…

それは…つまり…死神は…殺そうと思えば…対称以外も…刈れるのかと?


だが…もし…そうだとしても…

屋上のドアが開き、死神は、慌てて体を起こした…


泉華だった…


「死神さん…ここに居るんでしょ…ねぇ…」


泉華には死神が見えてはいない…見えないということはターゲットでは無い…


死神は泉華から…離れようとしたが…足が動かない…


このまま動かなければ…泉華は、立ち去るかもしれないそう思ったから、結局


動くのを止めた


「さっき…立ち上がる時に…花瓶の破片…ローブに付いていたんですよ…」

死神はその言葉に驚いて、一歩動くと…


「嘘ですよ…やっぱり…そこに居るんですね…」

泉華が…死神が居る方向に微笑んだ。


逃げようとする死神に…

「そのまま話を聞いてください!!」


死神は…その場に音を立てて座った。


泉華は、その音を聞き…安心して自分も座る。


「私は…病気なんだ…」

その言葉に…死神は驚いたが…すぐに納得した…だから…任務なんだ


「小さい頃から…ううん、産まれたころから、私は体が弱かった。

いつも風邪とか…肺炎とか…いろんな病気で入院して…学校も…ほとんど行け


なかった。」


泉華が手を空に伸ばす…


「今は、元気だけど…それでも季節の変わり目は…危なかった。

それで…本当なら…今…学校にも行けないんだよ」


元気そうに見えるのに…そう死神は思った


「心臓が悪くなって…もう駄目かもしれないから、心残りにならないように学


校に通えているんだ…親は私を見てくれていない…

ただのお荷物にしか…」


泉華の手が空を掴むように握られる…

「いままで…勉強を病院で続けてね…絶対受かって…頑張ろうって思ったんだ


…想像の中でしか行った事のない学校…TVとか…本とかで…怖かったけど…


私ならやれるって…」


泉華が…腕で眼を隠す…

「でも…駄目だった…やっぱり浮いちゃってたんだ…今まで学校に行っていな


かったから…虐められてね…」

泉華は泣いていた…


「私は…悔しかったよ…一生懸命頑張ったのに…こんな仕打ちを受けるために


頑張ったんじゃないのに…死のうと思ったんだよ」


泉華が…死神のいる方向を…見る


「そんなときに…君に出会えた…楽しかった…楽しかったから…君に…学校の


私を見られたくなかった…見られることが怖かった…

君との楽しい思い出を壊されるようで…でも…君は私の為に怒ってくれて…私


を助けようとしてくれた…君の鎌が見つかれば…君は私とお別れしなくちゃい


けない…そう考えると…悲しかった…だから…私は生きたいと思ってしまった



その言葉に…死神は…ローブを外し泉華に触れた…

ここに居ると…感覚でわかるように…



「えっ…死神くん…」

死神は…泉華の顔に触れる…


「そこに居るの?」

死神は…泉華の濡れた頬の涙を拭き取る…


泉華は…その感覚を頼りに…死神の体に触れ…抱きしめ…


「痛っ…」

泉華が痛そうな声を出す…

泉華の頬から血が流れていた…


「なんか頬が痛い…死神くん強く擦りすぎた?」

だけど…泉華はそれに気付いていない…死神を抱きしめようとした腕からも…

血が流れているのに…


「どうしたの?死神くん?」

死神は、泉華の腕を…優しく外そうとしたが…その肌に指が食い込む…いや…


肉を切り裂く感覚に驚いた…


「痛いんだけど…あれ?死神くんが…少し見えるよ?ローブ外しているの?」


泉華は死神がローブを外している事に驚いて腕をはなす…


死神は…慌ててローブを身にまとい…泉華を見る…


そこには血なんて無かった…肉を裂く感覚は手にしっかりあるのに…


「死神くんの素顔…久しぶりに見れたな…カッコいいね」

泉華は…死神が見れた事に喜んで、死神に抱きつく…


死神は…また泉華が傷

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ