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06 情報収集とコミュニケーション

とりあえず着替えて出かけたんだが、、、う~ん行く所ないな。

仕方ない、ドライブでちょっと西戸崎へいくことにした。

愛車はセ〇ナ、買って4か月で10,000km走行している。

新古車だけど新型なんだが、仕事で熊本や長崎行ってるから半端ない走行距離になってる。

そんな車に相棒のクリスを乗せて世間話をしながら運転する。


「異能力使いたいけど使う場面はそんなにないよな、普通」

フロントのナビの上に座り込んでいる相棒に話しかける。

「トラブルに巻き込まれたりすればいいんでしょうけど、日本でそんなこと滅多に無いんでしょ?」

「日本のどこかで何かトラブってるだろうけど、ピンポイントで遭遇しないよな確かに」

「じゃあ、人がいないところで試してみますか?」

使ってみたいけど気軽に使うべき能力ではないと思うんだよな。

「いや、チャンスを待つよ。ここは我慢する」


それから40分くらいして適当な駐車場に停めた。

まだ1月であり海の近くなんで寒いし車内でのんびり会話をする。

「クリスってさ、前回はどこにいたの?」

「南北アメリカ大陸ってとこですよ、初任地だったんですが10年持ちませんでした。

それから時間空けてシャッフルされてこちらに」

なんかどんよりした顔で返事が返ってきた。

思い出したくなさそうなんで別の話題にしようかな。

と、思ってたらクリスから話しかけてきた。

「川さんはどうしてもうちょっと楽に楽しめる異能力を望まなかったんです?」

直球な質問だなこれ、まあいいか。

「思い浮かばなかった、ってとこかな。

楽していい思い出来るならチート能力貰った後、時々ポイント稼ぎながら浅く長くって選択肢もありかもしれないけど、もう50歳近くだから女性にモテたりお金持ちになっても今更って感じだから。

一応、課長だからお金には困ってないし、あまり使わないからなぁ」

ちょっと自虐的になってしまった、話題を変えなければ・・・


「そういえば、人類が宇宙に出て行ったのを見た感じで言ってたけど近くで見たのかい?」

「私直接見たり立ち会ってませんが、マスター達が監視してたようです。

宇宙空間に飛び出してから月に来るまでの期間が短かったから驚いたって話してました」

そうか、戦争後は急激な勢いで発達したからな。

あ~っ、そうだ、あれ聴いちゃおうかな。

「変なこと聴くけど、人類って月面まで到達したんだよね?」

クリスは、えっ?という顔で

「来ましたよ?マスター達が近くで隠れて見てたって言ってました、どういう意味です?」

何言ってるん?という顔で聴いてくる。

「実は、あの国が月面着陸した場面を衛星中継にて生放送で流してたんだけど、実際は地球上のどこかでセットを作って流してたという説が・・・」

その時はまだ生まれてなかったんで、親から聴いたことと世間でうわさになってる仮説を説明した。

「そうなんですか、、、でも実際に来ましたね、ただし1時間ほどで帰っちゃったそうですけど」

「ただ、慌てて帰っちゃったらしくて不思議がってました」

「・・・それって隠れて監視してたの見つかったんじゃないか?」

「そ・そんなことないと思いますよ?多分・・・」

なんか怪しいな、でもまあいいか。

本当に月に行ってたんだな、半世紀前の人類すごいな。


「そちらの同盟が実験してるのって人類はどこまで知ってるん?」

「えっ、何のことですか?知っている訳ないですよ?」

明らかに動揺してる、アンドロイドなのに感情豊かだな。

なんか聴いたらいいけないことみたいなんでここはスルーする。

「そうだよな、知ってたら監視されて下手すると捕まっちゃうよな、あはははっ」

「嫌だな~知ってるわけないですよ、あはははっ」

やばい、絶対把握されてる、気を付けなければ。

「実験体は日本にあと何人いるのかな」

何気なく聴いてみた。

「そうですね、川さん入れて10人くらいだと思います、詳細には把握してませんけど、マスター達の話しぶりだと確実に5人以上はいるはずです」

おおまかな情報公開しかされてないのか、あくまでサポートだからかな。

でもあと数人いるようだ、いつか会ってみたい。


今日は何もなさそうだし帰りますかね。

帰路につくのだった。

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