表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/257

03 コンタクト②

「そういえば私の方もお名前聞いてなかったですね」

そうだったな、いきなりいろんなことありすぎて忘れてた。

自己紹介は社会人の基本だよな。

「川田って言います、もう50近い普通の男やけど。見ての通り独身」

特に何もない2DKの部屋を見回しながら言う

No107君は名前を確認し終えてから間を置いて話し始める

「川田さんは今の地球人の人口はどのくらいか知ってますか?」

「ん~、60億人くらい?」

なんとなく昔聞いたような数値を言ってみる

「だいたい70憶人くらいです」

「60年程前、地球人は宇宙空間まで来て惑星を一周してもどりましたよね

それから10年しないうちに月まで到達しました」

「60年前は30憶人、50年前は37憶人くらいで半世紀くらいで人口は倍になってます」

へぇそうなんだ、と思いつつ何が言いたいのかいまいち解らんが続きを聴いてみる

「100年もしない内にここまで発達する文明は見たことありません、そしてあと50年しない内に宇宙空間を生活の場にするでしょう。

そうなると、先ほどの同盟に迎えるか否かの問題が出てきます」

「え~と、今まで通り隠れて監視してたら?」

たぶん、誰もが思うことをぶつけてみた。

「実はですね、我々の基地が月の裏側と火星にあるんですよ、今から撤収して痕跡を消しても今の地球の技術ならば地球外生命体がいたと確信出来るくらいのやつが」

そりゃまずいか、公開したらパニックになるかもな

というか、目の前にいるNo107君見ている私はそうでもないが。

「そこで、先に話した実験をして判断しようとなったわけです、4つの大陸に区切って1,000人を4つに分けて各250名に異能力を与えるって言いましたよね?」

覚えてる、異能力=超能力ってところに引かれたんだけど。

本当に何でもいいんだろうかと考えながら答える

「うん、忘れてないよ、超能力だろ?」

話しが通じているのを確認しながら続けていく

「これには続きがあります、大まかに分けた地域を示すと

アジア・オセアニア大陸、ヨーロッパ大陸、南北アメリカ大陸、アフリカ大陸

としてます。

もちろん人口密度等違いますけどね、少ないほど選ばれる確率がちょっと増えます」

「それと、いまの異能者の人数は

 アジア・オセアニア大陸 230人

 ヨーロッパ大陸 270人

 南北アメリカ大陸 240人

 アフリカ大陸 260人

となっています」

え・・・ちょっと数字がおかしくないか?なんで割合が変わってる?

疑問をぶつけてみた

「No107君、250人ずつではないのかい?上下してるけど?」

その質問当然くるよな、って顔して答えてくれた

「実は、異能力で悪いことすると没収されて力が無くなります。

それどころか没収された異能力の権利は別大陸の人間に移ってしまいます。

それの繰り返し・・・といってもまだ始めて50年程しか経ってないですけど」

えええぇ、それでアジア・オセアニア大陸-20人?何やってんだよ前任者は?

「悪いことしなければポイント貯まってレベルアップも可能ですよ、もちろん引退後は同じ大陸の人に異能力を渡せますよ」

なんか、へんな単語出てきたな、ポイント?レベルアップ?

なんだそりゃ、突っ込みどころ満載だな。

「言い忘れてましたが、異能力渡したから命を捧げよとか、搾取されるとかそういうの無いですから。

ただ、引退する時に異能力の記録を消去させてもらうだけです。

しいて言えば実験に付き合ってもらうお礼だと考えてください」


「ここで2回目の運目の分かれ道~~異能力=超能力が欲しいか~~」

・・・・なんかノリノリになってきたなこいつ・・・

でも、悪くない話だよな、どうせ独り者だし趣味も休みにもやることないから暇を

持ち余してるしな。

「その話、乗ってやるよ、超能力欲しいです!」

No107君は満足げな表情でうんうんうなずいている


「それでは、細かい部分を話し合いしましょうか」

まだまだ話は続きそうだ





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ