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2-35・・・交流

ショッピングモールに到着した。

ここ久し振りに来たけど相変わらず広い、いつも行く所の2倍くらいか。

あんなこと聴かなきゃ楽しめたのにな、はぁ。

知美には先程聴いた話は黙っているように指示しているからとりあえずokにしておこう。


「じゃあ最初にゲーセンへ行きましょう」

楓が仕切って先に歩き出す。

そこへヴェンダーから提案が。

「ちょうど男女3人いるんだからペアになろうぜ!」

俺たち2人はちょっと困惑。

優二は相手が西洋の美少女だから緊張しているから。

俺はもちろん、今の2人の見た目と先ほどのデスりに引いているから。

楓はペアの方が護衛し易いだろうと考えているのだろう、即答でOKしている。

ヴェンダーはチョロいなぁという自慢げなドヤ顔を従姉妹にしていた。

エレナ・エリーサ姉妹は笑っているけど、ちょっとイラっとした目になってる。

猫被ってんの今日一日持つかね。

(表面上は)全員の同意を得たためペアで移動する事にして移動。

途中、ヴェンダーが過大な(日本人から見ると)スキンシップをしようとしていたけど、適当にいなされていた。

そのくらいで諦めるような玉じゃないぞ、そいつは。

俺たちはというと、西洋美人に慣れていない為レディファーストとか全く考えが及ばずに姉妹をイラつかせていた。

判らないように微妙に顔に出ているんだよね。

ごめんなさい!俺たち紳士じゃありませんから・・・と言いたい。

そんな感じで神経すり潰す事数分、最初の目的地に到着した。


先ずは女性3人でプリクラ。。

色んなポーズと背景で撮りまくり、おまけにコスプレも出来るようで何回か着替えて撮るを繰り返すようだ。

女性限定エリアで入口には女性スタッフがチェックしているので大丈夫そうだし、まだまだ時間掛かりそうなので男3人でUFOキャッチャーをする事に。


「勝負しようぜ」

いきなりヴェンダーが提案してきた。

「キャッチャー上手いのかい?」

思わず優二が聴いている。

「東京に付いて行った時に何回かやったよ。

非売品が多いからあの2人が喜ぶんだよ」

俺はそんなにやった事無いけど、まあいいかと了承する。

優二も異存は無いようでOKしていた。


「それじゃお互いのパートナーに取るってのはどうだ?」

パートナーねぇ、と言うことは俺はエレナ、優二はエリーサへということか。

俺達は了承した、ご機嫌取りをしなくちゃいけないし知美にも何か取ってやりたい。

そんなわけで制限時間は女性陣が撮り終わると思われる時間までとなった。

3人それぞれに解散して物色することにし、30分後を目途に一度集まる事に。

俺は御当地人形に目を付けて1,000円を使い、何とか色違いの大きい奴をゲット。

こういうのは苦手だったんだけど、爪が運よく引っ掛かってくれた、奇跡だよ。

ノルマは達成したんで知美用に店内を物色したところ、シルバーリングを見つけたんで挑戦し何とか500円投入してゲット。

ハート型にデザインされた奴で似合うと思う、バイト終了後に渡すことにしてポケットへ。

今可視化させるわけにいかないので。


時間になったところで再集合。

ヴェンダーはポーチとお化粧セットをゲットしていた。

何それ?今はそんなのあるのか?

もう立派なブランド品じゃんか!見た目は。

実際、良い品物だと思うけど。

いくら使ったんだろ?聴きたくねぇ〜。

優二はリュックタイプのバッグをゲットしていた、それも2種類色違いで。

昔から得意だったよな、確か。

俺も戦利品を披露、ご当地キャラクター人形の色違い。

着物仕様だから日本しか無いと思う、というかキャラクターは日本発祥だから喜ばれると信じたい。


「これはヴェンダーの勝ちでしょ、こんな難しいのは取れない」

筐体を見ての判断で優二も唸っている。

「そうだろ?爪の位置とか停止する時の遊びとか計算したんだよ、おかげて3回分捨てたがな」

ドヤ顔だけど確かに上手い、素直に賞賛するべきだろう。

「勝負は決まったんだけど、なんか特典とかあるのかい?」

「あ〜、そんなの決めて無かったな。

そうだな、今日帰るまで俺の行動に目を瞑ってくれるってのはどうだ?」

ヴェンダーからの提案だ。

多分、というか確実に楓を口説くつもりだよな。

俺は悩むフリをして質問をした。

「楓にアプローチを?」

「ダメか?もしかして彼女?」

爽やかな笑顔で肯定している。

2人とも彼氏じゃ無いから違うと返事をする。

優二は少し返答に戸惑っていたけど、YESかNoで言えばまだNoなので仕方ない。

「じゃあ良いよな、安心してくれよ、強引な事をするつもりはないから」

変なポーズ取りながら、更に笑顔でウィンクをしている。

もしかしたら、女にだらしない以外はいい奴かも知れない。

俺たちは楓がいいならご自由にと返事をしたのだった。

ただし、俺らがOKしたことは楓には黙っていてくれと頼んだ。

あとでバレると稽古時に手加減なしで吹っ飛ばされるからな。


この程度の奴に尻尾振る女なら、優二には釣り合わないし認めないからな。

1人ボソッと呟いた。



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