表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
156/257

2-19・・・ミスコン編②

期末試験が終わった。

結果は中の上くらいだろうか、まあまあじゃないかな、まだ結果出てないけど。

楓も同様な位置だと思うけど、あっちは普通科で同じ土俵じゃないから比べるのはおかしいか。

ちなみに優二の成績は上位クラスだ。

楓に一緒の学校へ誘われてから、成績を上げて付いていけるように頑張ったのだ。

俺たち2人共に勉強のお世話になっていて、成績も少しずつ上昇している。


「試験が終わったからミスコンの準備するわよ」

放課後に捕まり、イベントの為に服を1着購入する事になった。

コーディネートしてくれるらしい。

夏休み前にかなりの出費だけど仕方ない、バイト早く探そう。

天神のデパートに行き見繕ってもらい購入。

その後イベントの攻略会議・・・といっても大した事する訳でもないが。

それから特別に準備する事もなく当日になった。


コンテストは参加者の事前告知がある訳ではなく、当日に発表となっていた。

なんか昔、一部の参加者が闇討ちみたいな事した事があったらしい、怖いわ!

本日は終日自由行動となっており、お祭りみたいな雰囲気。

出店とか出て(各クラブが出店)賑わっていた。

安全の為一応警察関係の人も私服で廻っているらしい。


それを横目で見ながら朝から控え室へ。

1〜3年まとめてらしく、広い部屋に30名ほどいた。

部屋の各所に今日のスケジュールが貼ってあり、各人の名前と順番が書かれてある。

男子の1年から3年と進み、それから女子の1年から3年となるみたい。

やはり女子側がメインだよな、納得。

ちなみに1年が8名、2年が10名、3年が13名

参加者多数の為、自己紹介とアピールタイムが一緒になっていた。

そうなった事に対して、運営側からの詫びも記載されてる。

いやいや俺としてはOKだわ、晒される時間が減る訳だから。

ただ、下の方に書いてある文面が気になった。


一、コンテスト終了後、参加者主体のレクリエーションあり。

最後まで参加されたし。


判らないし、参加者に知り合いがいなさそうだったので気にせず流してしまった。

その前に工業系って俺とあと2人しかいない。

顔は知ってるけど話した事ないから声を掛けるのも躊躇われた。


順番が早い為私服に着替え、その時を待っていると開始の合図が。

司会コンテスト開始宣言で式場が盛り上がる。

場が暖められていよいよ男子1年の登場となった。

普通に呼ばれて横から現れ並ぶという、それだけの事なのだが、壇上で見上げられてのウオーキングは緊張する。

黄色い声援は絶え間無く起こっていたけど。

壇上に横一列に8名が並びいよいよ自己紹介。

みんな緊張しているのか簡単な言葉で締めくくる。

俺も簡単に自己紹介等を済ませ、お辞儀をして終了。

全員が終わったところで最後に再度礼をし退場。

せっかくコーディネートしてもらったのに、アピールも満足に出来ず無駄にしちゃったな。

それだけ反省するのだった。


2、3年になるとさすがというか、自信ありげな顔しているのがほとんど。

良い言い方するとすればだけど。

悪い言い方すると・・・ナルシストか俺モテますけど?みたいな雰囲気を醸し出してる。

当然モテまくりなんだろう、女性陣の応援もすごい。

自己紹介の時も堂々としてるんだよな、すごい自然に。

こういうところは見習わないといけないな。

そう考えながら見ていると、いつのまにか終わってしまっていた。

これでイケメンコンテストは終了。

休憩を20分ほど挟んでミスコンらしい。


司会進行が交代し開始の合図が鳴り響く。

「お前ら〜!盛り上がってるか〜!?」

「おおおおおおおおおおおおおっ〜〜〜〜」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁっっ」

元気な声、というか先程とは違うテンションだ。

「これからのメインイベント!

ミスコンを開催する!オメエら、準備はいいか?」

それに答える様に観客が盛り上がり更に司会者の熱も上がる。

「これからかわいい娘達が出てくる!

かわいいからってそこのラインから入ってくるんじゃねぇぞ?犯罪者になりたくないならな!

でも一か八かを狙うならチャレンジ可能だ。

その時は前科と牢屋への一泊ご招待・カツ丼付きだ!」

その言葉にドッと笑いが生じる。

「それじゃ待たせるのも申し訳ないから始めるぜ!

先ずは1年女子からだ!」

イベントが最高に盛り上がってきた。


「・・・これ、イケメンコンテスト無くていいんじゃね?」

素直な独り言だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ