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2-17・・・高校編④

6人だった為落ち着いて喋れる適当な場所が無く、探していたところ、近くの休憩スペースがちょうど空いていたのでみんなでそこに座った。

そこで少し掘り下げた自己紹介をした。

俺と平君との面識が皆無だったので、俺たちのプレゼンがメインとなった。

楓の友達と優二はクラスは違えども普通科なので面識はあったようだ。

楓の友人の2人はクラスメートらしく、末永優実さんと藤井紗生さんという名前で高校入ってからの付き合いらしい。

二人とも150cmちょいで楓と比べると少し低いくらい。

楓は160ギリぐらいだから女性としては高い方かな。

そろって髪は長くストレートにまとめているためお嬢様っぽくみえ、とてもかわいらしい印象。

一通り紹介が終わったところでとりあえずゲーセンへ。

カラオケとかが良いのかもしれないけれど、密閉空間についさっき知り合った男がいるのは抵抗があるだろうと気遣ったのだ。

こちらの方が和気あいあいとした付き合いが出来るんじゃないかと。


最初はぎこちなかったが、段々と打ち解けて来た。

「剣真さんって楓ちゃんと幼馴染なんでしょ?」

「工業系って女子いるんでしょ?」

「彼女とかいないの?」

「好みのタイプってどんな娘?」

UFO キャッチャーやら体感ゲームの合間に色々質問してくる。

その都度優二やら平君に話題を振りながら対処。

コミュ障じゃないけど、マシンガンのように喋り続けるのは疲れる。

そこら辺は楓が上手く誘導してくれてるけど、そろそろ頭と舌が限界っぽくなって来た時、ちょうどいい具合にトイレに行ってくれたので助かった。

女子って集団で行くんだな、お手洗いに。

これって《あるある》なんだろうなと変な所で納得していた。


化粧室にて

「剣真君イケメンだよね」

末永さんの一言に藤井さんが同意する。

「剣真ばかりじゃ無くてもう2人いたでしょ?」

楓が意見をすると

「そうだねぇ、でもやっぱり最初は見た目だよね〜」

2人とも同意見のようで頷きあっている。

この図式は未来永劫変わらないのだろう。

見た目だけが良い男を一杯見て来た楓にとって、そんな事言うのは・・・と意見をしたかったが、この後の雰囲気が悪くなるのも避けたいし、何かきっかけがあれば考えが変わるかもと思いジッと我慢するのだった。


その頃、女子陣を見送り待機状態の剣真たちは・・・

「いや〜マシンガントークだったな。

後半思考回路が付いて行けなくなってしまったよ」

俺は先ほどの事を思い出しながら2人に同意を求める。

「そ、そうだな」

「剣真大変だったな・・・」

2人の返事の歯切れが悪い。

「どうしたんだ?2人とも」

平君がバツが悪そうに口を開く。

「いや〜、川田君人気者だな〜〜と。

はっきり言って俺たちカヤの外だったもんだから・・・」

「・・・えっ?」

優二の方を見ると・・・目を逸らされた。

「・・・・・・なんかゴメン・・・」

「いや、川田君が悪いわけじゃないよ。

俺のプッシュも弱いんだから」

明るく振る舞う友を見ていると、申し訳無いと思うのと同時に良い奴だなと思った。

上手くいかないもんだな。

それから化粧室から帰って来るまで何気無い話をして時間を潰すのだった。


合流してからもずっと繰り出されるマシンガントークを捌き、満遍なく2人に話題を振りながらその日は終了。

後半は初めてにしてはみんな打ち解けてきたような気がしたので、次があればもう少し近づくことが出来るだろう。

女性陣と別れた後ちょっとした反省会を行い帰宅。


帰宅すると母さんから部屋に引っ張り込まれて、どうだった?って聴かれた。

「どうだったって言われても、みんなで楽しく遊んだというくらいしかないけど?」

そう答えたらつまらなそうにリビングに戻ってしまった。

どんな展開を期待してたんだよ!

その日の夜は楓・優二と3人でグループLINE反省会を行い終了。

ちなみに、平君は今の所可もなく不可もなくということらしい。

なんかイラっとしたけど。

俺のダチのこと悪く言うなよな・・・


休みの後半は中学時代の友人と遊んだり、道場へ通ったりして過ごした。

高校初めての休みは行動範囲が広い分、なんか新鮮だった。

その分、交遊費とか大変そうなので、やはりバイトとかしないとダメだろう。

気合い入れて探そうかなぁ。


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