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追記⑩・・・女子・男子会

宴会が終わって部屋へ。

とりあえず俺たちの借りている部屋に集合した。


「じゃあ、私達は割り当てられた部屋に行くから」

そ言いながら4人+剣真を連れて行った。

多分、今から温泉に入ってまた喋りまくるのだろう。

各々のパートナーはすでに部屋におり、人サイズで待っていたため男性陣4名となったところで本題に入った。


「みんなこれからのこと考えてるんだろ?

人になるのはいいけど、仕事とかの面で生活出来るか?とか」

「「「・・・・」」」

みんな黙って頷いている。

「今、みんなのパートナーはココにいないから本音で語って欲しいんだけど、人間になりたいか?」

「「「もちろん」」」

即答だった。

「こんな事言ったら気分悪くなるだろうけど、どうやって生活して行くんだ?

女性だったら専業主婦でなんとかなるかもだけど、男だと生活費稼がなくちゃいけないだろ?

サクラみたいに特殊能力持ちなら職業等選び放題だろうけど」

それに対し優斗が

「俺たちは特に特殊能力は無いです、でも何か手に職付けて自立したいと思ってますよ」

残りの2人も同意見らしく頷いている。

「じゃあ働くか?」

「「「えっ?」」」

いきなりだったから間抜けな返事になってる。

「一緒の仕事場で働けばいいんじゃないか?

いざという時に近くにいた方がいいだろう?」

「でも働けるんですか?戸籍とか無いんですよ?」

「ああ、それなら心配要らない。

パートナーの住民標を調べてみなよ、何らかの形で戸籍が載ってるから」

みんな半信半疑である、そりゃそうだ。

「君たちのバックには、すごい文明の持ち主がいるんだぞ?データの書き換えなんて簡単だと思うよ。

働いてみてやりたい事が見つかれば転職するのもいいし、そのままでもいい。

とにかく稼げるようにならないと・・・嫁さんももらえないぞ?」

その言葉にドキッとする3人であった。

分かり易いなぁ。


「好きなんだろ?」

「「「・・・・」」」

「別に隠すことないよ、見てれば判るし。

種族の違いで躊躇ってるのかなと思ってたから、仕事したらどうかと言ったんだけど」

「・・・姫はリアルワールドでのリア充生活は無理そうなんだけど・・・」

将聖がつぶやく。

「高田さんか・・・そうか?

最初は向こうの世界の住人って感じだったけど、最近はリアルワールドに戻りつつあると思うけどな」

最近の動向を思い出しながら分析する。

「そんな事無いのでは?

この間は外に出かけたけど、リハビリ状態だった・・・」

「逆に考えて見てみな?

今までゲームの中が一番だった娘が外に出る事がどんなに勇気がいることか。

出たい理由があるからだろ?

その思いを汲んで察してみるといいと思う」

将聖は少し考えている。


「宴会の時さ、若い者同士の交流を促進しようと若い男をけしかけたんだよ」

その言葉にドキッとする3人。

解りやすいなぁ。

「そしたらさ、あの3人は俺の側から離れずに我関せずを決め込んだわけだ。

勇者がちょっかい掛けてきたけど、轟沈してた。

そのおかげで上位クラスを3人、いや4人か・・・

独り占めしているオッさんの称号をもらってしまった。

この意味解るよな?」

みんな考え込んでいる。

しかし、前向きな思考なのだと思われる表情だ。

そのうち何かのリアクションを起こすだろう。

なんか面白くなってきた、まだまだ老け込むわけにはいかんな。

そのうち面白い事に発展しそうだ。


ところ変わって、クリス達は温泉に入っていた。

剣真も連れて湯船に浸かっている。

露天側は少しぬるま湯になっており気持ちよさそうに笑っている。

「赤ちゃん可愛いね」

結城沙知の一言に残りの2人も頷く。

「でしょ?みんなも早く産めばいいのに」

「「「いやいや、相手いないし!」」」

見事にハモって否定。

「えっ?そうなの?

でもさっきの宴会では誰も交流会に参加してなかったじゃない?てっきり気になる人がいると思った」

そう言いながら剣真をあやす。

分かり易いリアクションしてるんだけどなぁ、あれでバレてないと思っているところがすごい。

やはり人って面白なぁ。

「あ、あれはそういうの慣れてなくて・・・」

高田裕子がしどろもどろで弁明する。

残りの2人も同様な意見のようだ。

「そうなの?私はてっきり監視員の彼が気になってると思ってたよ。

いや〜、失礼しました」

「えっ、えっ?ちょっと待って。

何故それを・・・」

・・・・・

・・・・・

「それで隠してるつもりだったの?」

みんな同じ考えだったようで・・・天然か!と心の中で突っ込んじゃったよ。

しばらくフリーズしている3人に話しかけた。

「それで?うまくいきそうなの?」

みんな考え込んでいる。

「じゃあ、私たちが間に入ってそれとなく聴いてみようか?」

まだ考え込んでいる。

「動かないと先に進まないよ?

もう年頃なんだし、上手くいくかどうかはやってみないと判らないでしょ。

思い立ったらそれが吉日だよ」

ここで止まっていた時間が動き出す。

「判ったわ、お願いします。

みんなも良いわね?」

高田裕子の言葉に2人とも頷いた。

全く、この人種はもうちょっと前に出ても良いと思うんだけど。

あ〜、でも自己中な人種よりだいぶマシかな?

「それじゃ後は部屋に戻って話し合いをしようよ。

せっかくのお泊りなんだから楽しまないと」

そう言いながら十分に温泉を堪能して戻るのだった。


まあ、すでに川さんが後輩たちに事情聴取してんだけど。



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