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追記③・・・ユウヤ&サクラ結婚編

川田・クリスの結婚から遅れること10ヵ月、ユウヤ達も結婚した。

その頃にはすでに公安御用達のマンションで同棲していた為、みんなすでに結婚していると思っていたので、今回の入籍は独身の男達には衝撃だったようだ。

どこの世界でも色恋沙汰は変わらないものなのだろう。


「おめでとう、これで一つの願いが叶ったな。

浮気すんなよ?そんな事しないと思うけど」

「ハハッ・・・やっと手に入れた幸せを手放すつもりは無いよ、長年の夢が叶ったんだし」

「そうだったな、お互い・・・いや俺たちは幸運だな。

いろんなことあったもんな」

たわいもない話をしながら、お互いに今までの事を思い出していた。


「どうしたの?二人でボーっとして?食事行くんでしょ?」

振り向くとクリスとサクラが並んでこちらの様子を伺っている。

今日はちょっと値の張る店での食事なのでドレスコードを合わせている。

「いや、俺たちはかわいい嫁さんもらえて幸せだなって言ってたんだよ」

「ふーん、そう思うなら大事にしてよ?

浮気とかしたら判ってるよね?息子が恐ろしい目に遭うから。

サクラも遠慮したら駄目よ?最初が肝心なんだから」

サクラは苦笑いで頷いている。

ユウヤ気をつけろよ・・・


それからディナーのコースをみんなで楽しみ、今までのことを振り返り、楽しかった事、失敗談を織り交ぜながら時間を過ごした。

「まだ福岡に居れるのか?」

要人の警護といったら東京だろう、なにせ各国のトップが大勢来るのは首都なのだから当然だ。

「いや、福岡がメインだよ、年に一回くらい応援はあるかも?」

「えっ?そんなもんか?・・・

もしかして干されてるのか?・・・それとも士官学校卒じゃないからか?」

「何その士官学校って言い回しは?」

この意味が判らんとは・・・もう少し教育しとくんだったな。

「志願兵はどんなに頑張っても大尉止まりだろ?

でも士官学校出は19歳くらいでも手柄次第で佐官までなれる。

だからアムロ大尉は逆襲のシャアの時にはエースパイロットだったけど大尉だし、ブライトさんは一年戦争の間にどんどん出世して大尉。

エゥーゴに行ったときは大佐だぞ?

因みにシャアは一年戦争時の終盤は大佐だ、士官学校出てるからな」

「「「・・・・・・・」」」

「いや・・・だから・・・ユウヤのほうが活躍しているんだろうし、ポット出に出世のための椅子を奪われたくないから本店に呼ばれないんじゃないかってことだよ。

それから、機動戦士シリーズは全部見とけよ?男のバイブルだぞ?」

「・・・・うん、判った・・・」

布教活動を終え、満足気に廻りを見ると、クリスとサクラが残念な物を見る目をしていた。

あれっ?なんか俺、変?


この数か月後、ユウヤもシリーズにハマり、しばらくの間白い目で見られることになったが、無理やり平成版ファーストGを嫁たちに見せてこっちの世界に引っ張り込むことに成功するのだった。


話を戻して。

「それじゃ当分の間、福岡に居られるんだな」

「そうなるね、福岡だってアジアの玄関口なんだから要人とかいっぱい来てるよ?

ニュースで大きく報道されていないだけだよ、あまり有名な国じゃないかもしれないけど、日本にとっては重要な国もたくさんあるから」

おお〜、言うようになったな。

最初に突っかかって来た頃が懐かしいよ。

「立派な事言うようになったな、護りたい人が出来たからかな?」

「違うよ、目の前の2人を見てきたからだよ。

サクラと一緒になったからだけじゃない、それだったら多分俺はダメ亭主になってたと思う」

それを横できいていたクリスが感極まっていた。

「どうした?」

「あのユウヤが立派になったと思ってさ。

最初川さんにいきなり突っかかって来たのが懐かしいわ」

・・・同じこと考えてる。

「あ、あの時はサクラが危ないと思って後先考えずに割って入っただけだよ!」

「それでクリスに怒られたんだよな、あれから姐さんって呼んでるのは勝てないと思ったからか?」

思い出したくない事を言われて悶絶するユウヤだった。


「サクラはもう少し身の危険を認識しないとな。

予知が出来ると言っても、もう普通の若い人妻なんだからな。

もし何かあったら・・・ユウヤが殺人者になるから気をつけろよ。

ここまで進展したんだから幸せにならんとな」

「うん、判ってるから」

人妻って言葉にちょっと恥ずかしそうだ。

なんか新鮮だな。

「人妻」

「(汗)・・・・っ」

「人妻」

「(汗)・・・・っ」

可愛いな、サクラ、幼な妻って感じだ。

「「・・・・・・・」」

「さっきから何やってるの(怒)?」

「あっ・・いやサクラの反応が面白くて・・・」

「あたしも人妻で若妻なんだけど?そこらへんはどうよ?」

「・・・・調子に乗ってすんませんでした」

少し場の雰囲気が悪くなってしまった。

なんか別の話題を振らんと・・・

「じゃあ、それに若いママを付け加えたら?」

「「「!!!・・・・」」」

場の空気が凍った、おかしな事言ったかな?

「そ、そうね、それもいいかもねっ?サクラちゃん?」

「う、うん」

そう言いながらお互いのパートナーを見ながらクネクネし始めた。


「食事も終わったし、そろそろ出ようか?」

クリスがそう言いながら立ち上がった。

先程化粧室に二人で席を外した時から雰囲気がおかしい。

どうしたんだろ?

そんな事考えていると三人共に退席の準備を始めた。

食事は済んだし、長居するのも悪いから俺も退席の準備をする。

「今日はこれから大人のデートだからここで解散ね」

クリスの提案で解散となった。

別れ際、

「川田さん、今日はご馳走さまでした。

俺・・・いや、俺たち絶対に川田夫妻に負けないくらい幸せな家庭を築くんでこれからも宜しくお願いします」

かしこまった挨拶して来た。

小っ恥ずかしいくせに・・・

「ああ、俺たちを超えていくのは1,000年早い・・・と言いたいけどそのくらいもう過ごしてるだろうから、お互い幸せになろうな」

そう言いながら男同士の握手で別の方向へ。

これからお互いに大変なんだろうなぁ。

そう思いながら、夜空を見上げながらクリスと手を繋いでしばらく歩いた。


しばらく夜景を見ながら歩いていると、

「ねえ川さん、明日は休みだったよね?」

「ああ、クリスだって休みだろ?」

ああそうだった、という顔をしながら話を戻す。

「今日、どうかな?」

「??・・・ああ、そっちね。

そうだな、俺達もユウヤ達に先越されたくないしな。

それじゃ、帰ろうか?」

そう言ってクリスを見ると、なんか恥ずかしそうに下を向いている。

??どうしたんだろ?

「どうした?帰らないのか?」

「いや・・・どこか泊まって行きたいな~と・・・」

別の場所でって事か・・・しかし、今からじゃ空いているホテル無いぞ?

「でも今からじゃどこも空いてないぞ?」

「ラブホでいい・・・」

恥ずかしそうにそう言った。

「いいのか?俺はいいが・・・」

「たまには別の場所でしたいの!一緒ならどこでもいい!」

逆切れっぽい言い方だったけど、顔は真っ赤だったんで良しとした。

「それじゃ、お洒落な所検索して行こうか」

クリスは右腕に抱き着きながら嬉しそうに

「早く欲しいな・・・」

そうつぶやいてから

「最低3回だよ?」

そう言い放った。

俺は体力が持たないと確信しながら返事するしかなかった。


実際、俺達とユウヤ達に子供が誕生するのは今から2年ちょっと経った後になるのだが。





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