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異能力を貰って人生変えようと思ったんだが・・・  作者: 剣真
3ヶ月経過 新体制スタート
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122 自立と最上位到達と

ユウヤ達の自立宣言から2ヶ月過ぎた。

2人共に自動車免許を取得し公安?に就職した。

部署は表上の名前はあるようだけど、中身はシークレットらしく教えてくれなかった。

国家公務員になれたんで良かった、これでいつでも自立生活出来るだろう。

車が必要だと思ったんで、お祝いに頭金ぐらいはと思ったんだけど、俺より数倍の貯金持ってた・・・

どんくらいバイトで稼いだんだよ・・・

遠慮してたけど、それでも頭金くらいは出したけどさ。


最後の稼ぎと言って、バイトで稼ぎまくっていたらしい、

お金とポイントを。

そのおかげで相当稼いだと思うけど、まだ通知は無い。

リーチ状態なのかも判らん。


そう思ってた矢先、クリスへ通達が来た。

「川さん!レベルアップの通達来たよ!

連絡求む!だって」

そうか、ついに来たか。

長いようで短かったな、これもみんなのおかげだ。

「今からでもいいのか?」

「大丈夫だと思う、連絡しようか?」

「ああ頼むよ」

そう言うとクリスは通信に入った。

時間にして30秒だったと思う、通信が終わったようだ。

「今からこっちに来るんだって、それで部外者に見られないようにしといてくれって」

部外者はもともと居ないからこのままでいいだろう。

「了解、いつでもいいよ」

返事をした後、それはすぐに現れた。


『久しぶりだな、まさかこんなに早くこういう形で逢えると思っていなかったよ』

『俺もです、でも充分楽しめましたよ』

『楽しんだか・・・そのくらいの考えじゃないとこの試練は突破出来なかったのかもな』

感慨深そうにしている。


『それでレベルアップしたのですか?』

『ああ、レベル10達成一番乗りだ、おめでとう。

しかし、今世紀中に達成するとは思わなかったよ』

今だに信じられないような顔をしながら答えてくれた。

『それでレベルアップ報酬は何でしょうか?』

『そう来るよな、もちろんあるぞ。

報酬は何でも一つの願いを叶える事が出来る権利だ。

ただし、死んだ人間を生き返らせてくれとかは不可能だが。

その代わり、No107 お前の願いも一つ叶えてやろう』

思わずガッツポーズしてしまった。

これで願いを叶えられる、よっしゃ!

『じゃあ、願いいいですか?私の願いは・・・』

『ちょっと待ってくれ!願いは叶えるが、その代わり今までの記憶が無くなる事になる、実験体の場合は』

えっ?そうなのか?・・・

少し考えてクリスの方を見た。

クリスは微笑んでいる・・・


『まあいいや、私の願いは・・・全ての妖精体が任意の時と場所で人間に申請出来る権利だ。

ただし、申請の権利は1回だけとする』

しばしの沈黙の後、

『この願いでお願いしたい!』

ブレ無く真っ直ぐな願いであった。


『それで良いのか?記憶を無くすぞ?』

『もちろん覚悟の上で言っている』

ここでクリスが割って入って来た。

『私の願いは川さんの記憶の定着です、今まで通りみんなで暮らして生きたい』

真っ直ぐな眼で訴えかけている。

『しかしNo107 、願いなんだからもっといいのがあるだろう?我々の仲間になって広い宇宙を旅するとか』

『それだと川さんとお別れとなっちゃう。

私は永遠の命ではなく、限りある命で一生懸命生きてそして死にたいです、川さんと一緒に生きたい』

『『・・・・・』』

『そうか、そこまで言うのならその願いでOK だ。

それでは2人の願いを、まずNo107 から叶えよう。

『▽◇▽▲☆□▼☆□□□△▽◇▽▲□□☆□▼☆□□□☆△・・・・・』

『これで君の記憶が消える事は無くなった。

そして、全妖精に対して人になる選択肢を与えることにした。

今任務に就いている者以外に先行して通達を出す。

条件は君が提示した通りだから安心してくれ』

マスターは事務仕事を行うように淡々とこなし、最後に

『これで最後だな。

一つ聴きたいんだが、我々はレベル10達成者が現れた後、人類の前に姿を現そうと思っていたんだが、どう思う?

世間話の延長線上のつもりで気軽に答えてくれると助かるんだが』

難しい質問だな、個人的な考えで良ければ・・・

『そうですね、後30年待つか全エリアでレベル10達成者が最低一人ずつ現れるのを待った方がいいかと。

何故か?と問われると口では難しいんですが、それは千年単位で我々を見て来たあなた方の方が解っていると思いますよ』

『そうか・・・』

マスターはそれ以上言わずに、最後の挨拶を交わした後消えて行った。


「明日辺りに通達が来るはずだから、ちゃんと時期を見てみんな人間になれよ?」

「「「はい、了解です」」」

「じゃあ、今日は前祝に外食するか!」

そう言いながら支度をするのであった。






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