110 新たな仲間と・・・
次の日、昼休憩が終わった後、あの三人から話があると呼ばれた。
面談という形式にして会議室の一室を借りて話をする事にした。
会議室でクリスと一緒に待っていると三人が現れた。
「お疲れ様、そこら辺に適当に座って」
「「「失礼します」」」
「え〜と、話って何かな?」
「まず最初に、ストーカーの件ありがとうございました。助けが無かったら私達三人とも乱暴されて人生終わってました」
俺じゃないって言っても、もうバレてるし黙って聴くことにした。
「いや、最悪を回避出来て良かったよ。
もう忘れた方がいい、前を向いていい男見つけなよ。
私からはこの件に関しては、表沙汰に出来ないから見返り等の事は心配しなくていい、それよりもなかった事にしてもらえるとありがたいんだが」
そんな事は出来ないとみんな首を振りながら息を合わせるように
「「「ありがとうございました!」」」
「どういたしまして」
形式上こう言わないと終わらないと思い挨拶を返した。
「じゃあ、話は終わったと思うからこれで・・・」
席を立とうとした所、
「「「本題はそこじゃないんです!」」」
ちょっと待ってと訴える目が、なんか必死過ぎてちょっと笑いそうになってしまった。
クリスが目線で、あまり虐めるなよって訴えてる。
「本題って何かな?」
クリスの目がちょっと怖いな・・・
三人で目を合わせた後、高田さんが話し始めた。
「実は昨日の夜、晩御飯食べた後に妖精っぽいのがいきなり現れて、
“おめでとう!今回あなたが選ばれました。
我々の実験に協力してもらえれば異能力を授けますが、どうしますか?”って言われたんですよ」
相変わらずいきなりの突撃だな、こいつら。
「意味がわからず???ってフリーズするでしょ?普通。
びっくりしていると、要らないの?みたいに問いかけて来るから、最初から説明してもらって、しばらく考えて受けたんです」
似たような進行だな、残りの二人も頷いている。
「それで、どうしたの?」
「はい、それで願いを一生懸命考えて希望する能力を貰いました」
「希望通り貰えて良かったじゃないかい?」
「ええ、それでこんな秘密、黙っている事無理ですよね?
それでどうしようかって思ってたら、ゆっきーとよっしーの後ろに似たような妖精が・・・
びっくりしていると、二人も気づいてお互いフリーズになってこんな事あるのかと不思議に思ってたら、昼食時クリスちゃんからネタばらしがあって・・・」
「それで三人揃って話に来たわけか・・・
それで何を聴きたいんだい?」
高田さんは下を向いてモジモジしながら、意を決して話し始めた。
「あの・・・対価は私ですか?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「えっ?」
「・・・いやだから1回でもいいですか?
私、平面の男の人が好きなんで、リアルの男の人の人の相手は慣れてなくて・・・・その経験ないんで・・・」
ゴゴゴゴッと音が後ろから聴こえたような・・・
後ろ向きたくねぇ〜〜〜
代わりに結城・吉井両名の方を向くとニヤニヤしている。
てめえら謀ったな!
時間にして数秒だったと思う。
なんとかフリーズ状態から抜け出し、考えた。
少し脅すかな、これからの人生経験の為にも。
「そうだな、初めてなら1回でもいいよ。
ちなみに、そこの二人は各5回の生で契約したよ。
いや〜若い娘は肌も綺麗だし気持ちよかった〜
後4回ずつ残ってるよな〜〜」
「「ちょ・ちょっとなっ」」
「高田さんは今日にでも終わらせる?
嫌な事はさっさと終わらせるに限るよね?
いい身体つきしてるから楽しめそうだね」
青ざめてなんか泣きそうになってる。
残りの二人もちょっと焦ってるからこのくらいにしとこうかな。
お灸を据えるのはこのくらいでいいかな、というより、その前にクリスをなんとかしないとまずい。
次の行為を最後に俺の息子が噛み千切られそうだ。
そうなる前にネタばらしをする事にした。