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異能力を貰って人生変えようと思ったんだが・・・  作者: 剣真
3ヶ月経過 新体制スタート
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107 過去との向き合い

「クリス言ったよな?、イケメン=カッコいい=素敵、をすべてだと勘違いして尻尾振ったと。

イケメンだったりすると爽やかなイメージがあるよな?

イケメンのタレントは大体そういう行動するから、そういう固定概念になるんだよ」

「じゃあ、川さんも?」

「ああ、俺もそうだし。男女一緒だよ。

若くて人生経験が乏しい程、見た目重視になる。

まあ、俺の場合は見た目のせいで最初から相手にされてなかったけどな」

「そう、最初から・・・ね」

ちょっと沈みがちになってるな。

「そうだな、クリスに50年前に会ってたら俺振られる以前に相手されてないよな」

「・・・・・そ、そうだと・・・思う・・・」

ちょっと意地悪しすぎたかな?

「でも今はどうだ?あれからいろんなこと体験して経験積んだろ?

もちろん、見た目が良くて内面もイケメンな奴はいると思うよ、その逆もいる。

あいつに告白して、振られたから良かったんじゃないか?深い関係にならなくて良かったろ?

そのおかげでクリスの初めてを俺が貰えたから一番得したのは・・・俺か」

「その通りなんだけど・・・私あいつに振られたわけじゃないからね?

保留・・・そう保留したんだから!そこのところは譲れないわよ!」

心の最後の砦かな、あんなのに一時的な感情とはいえ告ったのがバレたんだからな。

「そうだな、保留だな。

よく考えなおしたな、さすがクリスだよ」

「そ・そう?そうよね、判ってもらえればいいんだけど・・・」

い・痛々しいな、顔に出てますよクリスさん・・・見ていないことにしときますが・・・

「それじゃ・・・ようこそ、大人の世界へ。

君も立派な淑女だよ、ガールからレディ・娘から女になったってところかな?精神的に」

「川さんはもう立派な大人なの?」

ふふふ、甘いなクリス君

「男は仕事以外は永遠にガキだよ?精神的にな。

だから馬鹿が多いだろ?」

クリスは先ほどの奴を思い出しながら笑っていた。

「フフッ、確かにね」

しばらく笑いあっていた。


しばらく笑いあった後、先ほどの奴への態度を聴いてみた。

どう考えても、未練があって俺と両天秤に掛けて・・・いや元カレの方にフラフラっと行きそうなフラグが立ってたんで。

「あのね、あいつを認識した瞬間、怒りが込み上げてたんだけど、感情的になると逃げられる可能性があったんで、我慢して今も気がある素振りをしてたんだよ。

ああいえば落としに来ると思ったし、その間にどんな仕返しをしてやろうかと考えたかったんで」

その間、こっちは気が気じゃなかったんだけどな。

ここにきてまた持っていかれるのかと。

そう言うと

「そこは信じといてよ、でもまあ黙って成り行きを見守っていたということは、信用してくれていたって事と解釈しとくよ」

「それじゃもう留飲は下がったということでいいのかい?」

「うん、もう忘れることにする、前を向いて生きるよ」

「そうか・・・ありがとうな、そばに居てくれて」

「何言ってんの!まだスタート位置にも立ってないんだよ?

とにかく望みを叶えるまでは未来は白紙なんだからね?

ドレス着て、新婚旅行に行って子供産んで子育てして、時々喧嘩しながら一緒に一生懸命生きるの。

それまでは元気でいてね」

「ああ、それまで元気に働いてお金を稼いどかないとな。

50過ぎての子育ては体力と経済力が両立しとかないとダメだしな」

こんなところで決意表明となったが、言葉にするとなんかやる気が出るものだなと思った。

お互いに過去をぶっちゃけまくり、前に進むだけと考えると、今までの不幸が何でもなかったかのように感じている自分がいる。

やっぱ男って単純なんだろうか?そう自分に言い聞かせて苦笑していると・・・

「あっ、でも浮気とかしたら・・・判ってるよね?

噛み千切るからその覚悟があるならどうぞ。

とりあえず今日はその練習もするから覚悟しといてね?www」

「いや、だから怖いって!」

思わず股間を押さえて訴えた。



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