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異能力を貰って人生変えようと思ったんだが・・・  作者: 剣真
3ヶ月経過 新体制スタート
105/257

105 月面計画と・・・

あれから4ヶ月過ぎ、それまで何事もない平穏な日々を過ごしていた。


世間では月面着陸が成功し、裏側まで調査が開始された。

衛星写真と磁場の狂っている場所を集中調査した結果、墜落した隕石が原因だろうとの見解であった。

実験体が映像を見れば基地の存在が明らかなのだが、認識阻害の効果が出ているのだろう。

世間的には地球外生物の発見&痕跡発見!を望んでいたようだが、肩透かしを食らった状態だ。

時間ギリギリまで調査するみたいだが。

調査が済み、月から撤退した後、クリスを通じて通知があった。

今回の協力感謝するという趣旨の御礼口上だった。

こちらとしては約束を守ってくれれば文句ないんだが。


それから1ヶ月過ぎた。

「ああ、もう50歳になるなぁ」

黄昏ていた。

「どうしたの?しちゃいけない顔になってるよ?」

「どこかのアイドルか!」

思わず突っ込んでしまった。

「俺ももう50だなって思ったらさ、なんか人生の7割終わっちゃったなって」

「後悔してるの?」

「反省はするけど後悔は無いな、人に迷惑をかけていない人生だったと思ってるから。

それに今はクリスもいるし満足だし、遅咲きの青春を送っているから楽しいし」

「そうなんだ」

「・・・・でもな、次に繋げていない事だけが申し訳無いと思う、先祖に対してな。

あえて言うならそれだけかな」

ちょっと遠い目になってしまった。

その直後、背中を叩かれた。

「痛っ、何すんだよ!」

「私がいるでしょ?

川さんの子供くらい欲しい分だけ産んであげるわよ!

肉体年齢は20くらい若いでしょ?」

「・・・・・・いいのか?

今出来たとしても20歳になる頃には70超えだぞ?

職も無いかもしれんし、病気になってるかもしれないぞ?

それでも?」

「だって二人っきりじゃ寂しいじゃない、子育てすれば大変だろうけど頑張れるでしょ?」

「それもそうだな、その時はよろしく頼むよ」

早いところレベル10にならないとな。


それから数日が経った頃、また通過儀礼の審査で呼ばれた。

今回は広島の人らしい。

1泊2日で旅行がてら行ってきてくれとの事だったので、快諾した。

ユウヤ達は仕事が入っていたようで留守番だ。

行きがけに、俺たち明日の夕方まで帰って来ないから、との伝言を残し出てきた。

これであの二人の仲が更に良くなればいいかなと思う。

若人よ、青春したまえ!

そんなわけ広島県庁の警察詰所の一室を借り、通過儀礼の審査となった。

今回のレベル5達成者は女性で、いつものごとく財と名誉&玉の輿を条件に交渉。

結果は・・・惨敗だった。

財と玉の輿に目が眩んだんだろう、話の途中で確実にダメだなこれ、と感じるくらいだったから。

いつものごとく、異能力を没収されてお帰り願った。

その後、妖精君に挨拶するために会いに行った所・・・

「あれ?No107か?」

「・・・えっNo103なの?」

「久しぶりだな、最後に会ったのはもう半世紀近く前になるかな?

元気そうだな、そういえばあの時の返事まだ返して無かったな」

クリスはなんか懐かしそうな、そして嬉しそうな顔をしている。

「クリス、昔の知り合いか?」

「えっ・・・う・・うん、ちょっとね」

「何言ってるんだ?お前俺に告白したじゃないか?忘れたのか?」

「・・・覚えてるけど・・・」

なんか気まずそうな雰囲気になってる。

「そういえば、今回任務失敗しちゃったんだよね?

もしかして3回連続?」

「いや、今回で2連続だ、次がリーチって奴」

「そうなの・・・」


ここで横入りした。

「クリス、告白って?」

「あのね・・・昔告白しちゃったんだよね、かっこよくてモテてたんで・・・」

「ふ~ん、なるほどね・・・」

ここでNo103がかぶせてきた。

「さっきからうるさいコイツは誰?」

「ああ、川さん。私の今の監視対象だよ」

えっ、それだけかい!

思わず心の中で突っ込んでしまった。

「ふ~ん、まあいいか。

それで、返事が遅くなったけど、付き合おうぜ」

「・・・・・」

「・・・・・」

「えっ何?誰かともう付き合っているか好きな奴いるのか?」

「・・・・いや、そんなこと無いけど」

ええ~~~クリス何言ってんだ?

思わずフリーズしてしまった。


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