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異能力を貰って人生変えようと思ったんだが・・・  作者: 剣真
3ヶ月経過 新体制スタート
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102 新たなる同士

「結城さん、俺が助けた時なんて言ったか覚えているかい?」

「たしか・・・”本当に護ってくれるいい男を見つけなよ?”だったかと・・・」

「俺が君を本当に護ってやれる男だと思うかい?」

「・・・はい、思いますけど・・・」

確かに一度護ったけど・・・

「いや、一時的じゃなくて、君達はこれから先50年くらいあるんだよ?

俺なんてもう10年もすれば老人の仲間入りになって護ってやれない。

本当に自分を好きになってくれる男を探すべきだよ、いざという時に心が逃げない奴を」

「でもそんな人いるかどうか・・・」

「まだ若いんだから、ゆっくり探せばいい。

ちゃんと中身を見て納得いく男をさ、その為の相談には乗るから何時でも来なさい。

それでもお礼がしたいなら美味しく頂くけど?据え膳食わぬは男の恥って言うだろ?

さあ、どうする?」

「・・・いえ、私達の考えが浅はかでした。

関係を持っておけばまた助けてくれると安易に考えてました、反省します」

「判ってくれればいいよ、それに君達には心強いパートナーがいるだろ?」

後ろに控えている妖精を見る。

「はい、そうですね。

幸せになる為に異能力を貰ったんでした」

「解っていると思うけど、悪いことに使っちゃダメだよ?

「はい、理解してます」


「それからそこの二人と話させて貰ってもいいかな?」

「はい、構わないですけど、何かあるんですか?」

心配な顔で問いかけてくる。

「いや、個人的に話たいと思ってさ、三人で話たいんだけどいいかな?」

二人の妖精に問いかける。

二人は顔を見合わせて了承した。

「じゃあ、ちょっと借りるね」

別室に移動した。


「それでは、初めまして。

俺のことどこまで知っているんだい?」

「名前とレベルまでですね、能力は知りませんが」

「そうか・・・

それではあの二人の事どう思う?」

「「どう思うとは?」」

「好きか嫌いかの意味なんだけど、どうかな?」

「「好きです」」

正直だな。

「そうか、それではもう一つの質問なんだけど、人間になりたいのかい?」

二人ともびっくりしているが、すぐにポーカーフェイスに戻った。

「「・・・・・」」

本来、禁則事項なのだろうか、黙っている。

仕方ないので、

「なりたいと思っているなら俺の目を見といてくれ、そんな事望んでないのなら逸らしてくれ。

それと、実験体である二人には内緒だから、正直に反応してもらえると助かる」

二人共にジッと目を逸らさず見ている。

そうか、君達もなりたいのか。

「そうかそうか、なれるといいな」

ちょっと微笑みながら喋りかけた。

二人はこの人間がここまで知っているなら、隠してもしょうがないという雰囲気でぶっちゃけて来た。

「可能ならなりたいです、みんなで方法を探っているくらいですから」

もう一人の彼も同じ思いのようで頷いている。

「近い将来なれるんじゃないかな?

俺の予感は高確率で当たるんだよ、感じるんだ。

まあ、騙されたと思って待ってればいいと思う、それまでは青春しときなよ。

あの二人から切られないようになるくらいにね」

二人共に訝しげに生返事で答えている。

そりゃそうだ、そう言い切れる根拠が無いんだから。

「聴きたいことは以上だ、次に話出来る時にでも君達の名前等聴かせてくれ。

それまであの二人を護ってやってくれよな。

それから、クリスとは自由に情報交換してもらっても構わないから、何かあったら連絡をしてくれよな」

そう言って別れた。


別室から戻ると三人がおしゃべりしていた。

「戻ったよ」

「あっ、お帰りなさい」

クリスを見て頷き合った後

「え〜と、そういう事だから」

もう全て情報が伝わっていると思い、簡潔に済まそうとしたところ・・・

「「何がそういう事です?」」

「えっ?聴いてないのか?」

クリスを見る。

「いや、言ったけど?」

また二人に視線を戻して、何故平然としているんだろう?と理解出来ずにいると

「今更ですよ、もうこのシステムの事ある程度理解しましたので。

クリスちゃんと課長がつるんでいる時点で納得しますよ」

ああ、そうなんだ・・・

クリスを見て、そうだな仕組みを理解出来れば納得するよな・・・その理解の早さに納得いかないけど、そりゃそうだなと理解した。




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