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#07 一途なチャラ男。

※なんだかみんな大人びてますが、一応6歳です。


 

 うわっ、こいつ……。


 攻略キャラじゃん。


 野瀬 光、通称ヒカル。


 そしてこいつのキャラ属性は簡単に言えば、


「お、可愛い!君、愛梨サマだよね。」


 軟派なチャラ男。


 いやーピアノって時点でなんで気付かなかったんだろ。


 ヒカルは代々有名ピアニストの家に生まれて


 幼い頃からピアノをやっているという設定があった。


 チャラいのにピアノを弾けるといういわゆるギャップ萌えなキャラだ。


「なになにーこんなとこでなにしてんのー?


 あ!もしかして僕に会いに?違うかぁ」


 しっかし、既にチャラいな。


 実際に会うと面倒だなー。


「ちょっと道に迷ってしまって。


 教室までの道を教えてくださらないかしら。」


「えー、学校で迷ったの?


 かわいー、オッケー。僕が案内したげるー。」


「ありがとうございます。」


 よかった、戻れそうだ。


「そんなお礼なんていいよー。


 いやー、愛梨サマと二人っきりで歩けるなんて光栄だなー。


 クラスでも、いっつもガード硬いから


 なかなか話しかけられないもんねー。」


「クラス?」


「え、知らなかった?僕も同じAクラスだよー。」


「そうなんですか!?」


「いや、そんな驚かれるとちょっとショックなんだけど。」


「あ、すみません!」


 まさかの同じクラスだったのか。


 悪い事したな。


「でも、野瀬様のことは結構知ってますわ。」


「野瀬様なんてかたいよー、ヒカルって呼んでよ。」


「じゃあヒカル様で。」


「おっけー。それで僕を知ってるって?例えば?」


「お家は代々有名ピアニストで、ヒカル様もピアノを


 習っているとか?」


「うーん、それは有名だからねぇ。」


「そうですか。じゃあ、あとはーー」


 ゲームでは高校生だったからなー。


 今のコウの事あんま知らないかも。


 あ、でもこれは3歳の時って設定だったな。


「3歳の時に会っていた清野 遥様の事が好き。」


「え。」


 え?あ、やばいこれは流石に私が知ってたらおかしい情報だ。


「な、んで、そのことを、知ってるの?」


 あーどうしようやらかした。なんて言えばいいんだ。


 ゲームに出てきたからなんて言えない。


「僕、その事、誰にも、話してないのに。


 もしかして、遥と知り合いなの?」


 そうきたかー。全然知らないけど、嘘ついたらバレるかな。


 あ、そうだ、清野 遥のお兄さんがお兄様と同い年だったはず。


「いえ、遥様のお兄様と私のお兄様が少し親しくて、


 私に教えてくれたことがあったのです。」


「そうなのか⁉︎なあ、じゃあ遥と連絡取れないか?」


「いや、それはちょっと。」


「頼むよ!僕は、ずっと、忘れられなくて……。」


「は、はあ。」





 とまあ、必死さが伝わって来てその気迫に押されて、


 いつの間にかこの週末家に行く事になってしまっていた。


 この話は本来だったら、コウの方からヒロインに打ち明けるやつなのに。


「着いたよ。」


「あ、はい、ありがとうございました。」


「それと遥の件、頼む。


 週末のこと親にも言っとくから。」


「はぁ。」


「あ、愛梨様!どこ行っていらしたんですか!」


「隼様が怒ってらっしゃいましたよ!」


「お呼び出しで、帰りに来いだそうです。」


「え!」


 うっそ……呼び出し?


「ど、どこに?」


「隼様のクラスにですよ!」


「何クラスなの?」


「えー!知らないんですか⁉︎」


「しっかりしてくださいよ!Cクラスです!」


「ありがとう。」


「まだ時間はあります。それまでに言う事考えておきましょう。」


「……はい。」


「いいですか。まず謝ります。こういうのは早いほうがいいです。」


「次にーー」


 はぁ。やだな。







 もう帰りか……。


「愛梨様、頑張ってください!」


「うん、頑張る。」


 あー行きたくないよー。


 でも、無視する訳にはいかないしなー。


 足取りは果てしなく重い。


「隼様ー、お呼びでしょうかー。」


 コソッと覗いてみた。


「座れ。」


 やっぱりいるのね……。


「はい……。あの!」


「なんだ。」


「お昼はすみませんでした。」


「なんで逃げたんだよ」


「それは、あの〜なんといいますか〜。」


「言え。」


「……みんなに注目されるのが嫌だったからです。」


「は?」


 あぁ、言ってしまった。


 知る人ぞ知る桐崎様といると視線が痛かったんだよー。


「プッ、アハハハハハハ」


 !?


 ど、どうした急に、おかしくなった?


「あの、桐崎様?」


「ハハハ、ハァ、ハァ、いや、すまない。


 しかし、注目されるのが嫌?クククク」


「ム、いつまで笑ってるんですか。」


「いや、あの九条 愛梨が面白い事を言うな」


「そんなおかしいですか?」


「まさか、気づいていない訳ではないだろ?」


「なんの話ですか。」


「愛梨は十分目立ってる。」


 まあ、そりゃね。


 なんたって九条財閥の令嬢だし。


 でもさー、


「これ以上目立ちたくないんです。」


「へぇ、気づいてるのか。」


「そりゃあ、私の家は九条財閥ですし。」


「っ……。」


 なぜ笑う。


「ハァ、……まあもう分かった。帰っていい。」


「はい、じゃあさよなら。」


 全く、なんだったんだ。






「ただいまー。」


「お帰り。今日も眠い?」


「あぁ、はい。」


 お兄様に声かけられなかったらこのまま寝てたと思うし。


「今日こそ話をしたいから、夕食の前にしよう。」


 まーたすっぽかすとこだった。あぶねー。


「……わかりました。じゃあ、着替えたらお部屋に行きます。」


「待ってるからね。」


 どんな話なんだか。







ネーミングセンスないですが、気にしないでください……。

※クラスのAとかCとかに意味はありません。

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