表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/35

#04 目指せ友達!

遅くなってすいません。

pvの見方を知ったので見てみたら思ったより多くて驚いた反面、すごく嬉しかったです!

ありがとうございます。

 

 私は今、お父様と一緒に桐崎家の客室にいた。





 お兄様のことはひとまず置いとくとして


 今は桐崎 隼についてだ。


 色々考えて、思ったことがある。


 それは……


 とりあえず仲良くなれば死なないんじゃね?ってこと。


 色々考え過ぎてもうまく行かないと思うし、


 恨まれたり邪魔に思われたりしなきゃ、そもそも殺されることもないはずだ。


 パシッと頰を叩き、気合いを入れる。


「よしっ。目指せ友達!」


「……? 愛梨、分かってると思うが、婚約者だからな?」


「あ、はいそっすね。」


 あぶねー、聞こえてたか。声に出さないようにしないと。


 お父様は、しばらく訝しむように私を見ていた。




 コンコンと戸が叩かれる。


 流石にお父様ももう前を向いているようだ。


「お待たせしました。隼、入りなさい。」


「はい、お母様。」


 入ってきた桐崎 隼は、相変わらずぶっきらぼうに自己紹介をした。


「隼です。……はぁ、2回目になるけどよろしく…。」


 なんだよはぁって。今明らかにため息ついたよね?


 やっぱこいつむかつくわー。


 いやいや、友達になるのが目標なんだ。


 ちゃんと話してからじゃないと相手のことなんてわかんないよね。


 ここはフレンドリーに!


「こんにちは、隼様。私は九条 愛梨。ぜひ愛梨と呼んで下さいね。」


「ふーん。じゃあ愛梨、お前に聞きたいことがあんだけど。」


「なんですか?」


「この間、なんで突然俺の名前叫んでぶっ倒れたんだ?」


 ピクッ、直球で聞きますかそれ。


 しかもなんか上からだし。


 と思ったら足と腕組んで目の前に座った。


 うー、ガキんちょのくせにえらそうでむかつくー。


 ハッ、いけない。フレンドリーフレンドリー。


「その節は申し訳ありませんでした。緊張で気が動転してしまいまして。」


「へえ、緊張してたのか?」


「はい。(ニコッ)」


「なんで?」


 この野郎っ、ダメだ。すぅーはぁー笑顔笑顔。


「隼様は桐崎財閥のご子息ですから。」


「でもお前も九条財閥の令嬢なんだろ?」


 お前に言われたくねぇよ!


 そう思うなら偉そうにするなよ!


「それに、隼様は婚約者だし……。」


「婚約者とかまだあんまよくわかんねぇけどなー。」


「私達はまだ6歳ですし、まだ早いですわよね。」


「そうか?もう6歳だぞ。それになんかお前


 同じ年だと思えないんだよなー。」


 ギク、そりゃ前世合わせればもう二十歳過ぎてるからねー。


「そうですね。でも隼様も頭がよろしいのでしょう?」


「まあな。俺は父様みたいにできる男になるんだ。」


「そうなんですか。頑張ってください〜。」





 とまあ、こんな感じでなんとか無事に (?) 顔合わせを終えた。


 帰ると、お兄様に声をかけられた。


「愛梨、後で僕の部屋に来てくれるかな。」


「はい?わかりました。」


 私なんかしたっけ?


「夕食後でいいから。」


 お兄様かー。そういえば攻略キャラだったんだよな。


 睨まれたし、怖いな。


 あそっか、話って朝のことについてか。


 はあ、メンドくさいな。


 とりあえず、部屋でゴロゴロしてよっと。






 チュンチュン。


 んー朝かー……え?


 嘘だろっ!


 なんでっ、なんで誰も起こしてくれないんだよー!


 まだ早川さんが起こしに来る時間までは結構ある。


 夜ご飯食べる前だから、かなり早寝だったしね。


 ていうか……お兄様との約束すっぽかしちゃった。


 正直、会うのが怖すぎる。ーーーー







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ