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#03 愛梨は今日から別人です。いやほんとに。

 

 シャーッと音がしてカーテンが開かれる。


 と同時に日が差し込んだ。


「眩しい……。」


 んー、ふわぁーぁ。よく寝た。


「おはようございます。愛梨様。」


 びくっ。ああ、流石にもう分かる。


「おはよう、早川さん。」


「もうお体は大丈夫ですか。」


 うわー、恥ずい。そりゃ何回も気絶すれば心配するわな。


 もとの世界では気絶なんてしたことなかったのに。


「……はい。大丈夫です。」


 小さい体で色々思い出したからオーバーヒートしたのかな?


「それは良かった。では朝食の準備ができておりますので


 お着替えしましょうか。こちらへ。」


 されるがままにしていると、フリッフリのドレスに着替えさせられた。


 髪も結ばれ、靴下と靴もはかされた。家の中なのに。


 家の中で靴を履くのはなんか変な感じだなぁ。


 洋風っぽいしそういうものなのかもしれないけど。


「さて、できましたよ。」


 鏡に映っていたのは、ぱっちりとした大きなくりくりおめめで


こちらを見つめる美少女だった。


瞳はなんと少しグレーがかっているが明るい蒼だ。


 改めて見ると、愛梨可愛いな!?


 肌は白くて滑らかだし、ドレスから覗く手足は華奢で、顔も小さい。


 髪の毛は綺麗なプラチナブロンドで、ツインテールにしていて


 天然なのか、後れ毛と結び目に付いている大きな黒いリボン


 から下の髪が縦巻きロールになっている。


 要は、ドリルだ。なんとも悪役令嬢らしい。


 でも少なくともこの時点では、ぱっと見悪役なんて


 考えもしないほどに可愛い。


 まるでお人形か天使だ。


 私が鏡にーーつまり自分になんだけどーー見惚れていると、早川さんが


「もういいですか?朝食に行きましょう。」


 と不思議そうな顔をしていた。






 私が席に着くと、お父様が声をかけてきた。


「愛梨、もう体は大丈夫なのか?」


 ほんとご迷惑お掛けしました。


「はい、もうこの通りピンピンしてますわ。お父様。」


 今日はこの会話何度もすることになりそうだ。


「ピンピン?まあ良くなったんなら何よりだ。」


 あヤベ、ちょっと素が出ちゃった。


「ご迷惑をお掛けした桐崎家の方々にも謝りなさいね。」


「はい、お母様。」


 そういえば名前叫んで倒れたんだった。


 桐崎 隼は特に驚いただろうな。


「お父様、この後は一緒にトレーニングに行ってくださるんですよね。」


「すまないな。今日は、愛梨と隼くんの顔合わせを


 改めてしなければいけないんだ。」


「え、そんな、昨日約束してくれたじゃないですか!」


「お兄ちゃんだろう。聞き分けの悪いことを言うな。」


「……はい。」


 いやいやお父様?お兄様めっちゃ睨んでますけど⁉︎


 あっ。ていうかお兄様にーー九条 海に嫌われたままだとやばい。


 なんとかこれまで下げ続けてきた好感度を戻さなくては!


「お父様!顔合わせなら後にでも十分間に合います。


 どうかお兄様と一緒に行ってあげて。」


「「「!?」」」


 あれ、なんかみんなすごい驚いてる。


「いや顔合わせ自体は間に合うかもしれないが、色々と準備があるだろう。


 愛梨は女の子なんだし……。」


「それをお父様が見ている必要はありませんわ。」


「どうしたんだ急に、いつもだったら一緒にいて欲しいと言うのに。


 今日は随分大人びているじゃないか。」


 あそっか、確かに我儘な愛梨の言うことっぽくないな。


「あなた、あの子熱があるんじゃないかしら。」


「ああ、そうかもしれん。


 早川、愛梨の体温を測ってくれ。」


「かしこまりました。すぐに体温計をお持ちしますので、少々お待ち下さい。」


 私、熱なんてないのにな〜。


 早川さん、すぐさまどっか行っちゃった。


「お父様!私、熱なんてありませんわ!」


「でも「でもじゃないです!私が気を使ったのがそんなに変ですか!


 いいじゃないですか!成長したと思って!!


 人は日々変化するものなの!」


 全く、失礼な奴らだ。


「「……」」


 「……です、わ?」


 ヤベ、言い過ぎた。


 お兄様も目を白黒させているし。


「あのー、すいません。つまり、私が言いたかったのは


 今まで我儘放題だったのを反省して、これからは変えるよ〜ってことなんです。」


「……分かった。確かに私達も甘やかし過ぎていたかもしれん。


 しかし……あの愛梨が自らの行いを反省する日が来るとはな。


 まるで別人じゃないか。」


 まぁ実際別人格入ってるんだけど。


「すいません…。」


 今までの愛梨がご迷惑をお掛けしました。


 この反応はその報いだな。とほほ。


 しばらくは驚かれてばっかりになりそうだよ。


「ああ、早川、もういい。熱はなさそうだ。」


「……?何があったんですか?」


「後で話そう。それより話が長くなってしまったな。


 そろそろ朝食にしよう。温めてくれるか。」


「かしこまりました。」


 見ると確かに冷めているようだ。


 にしてもやっとご飯か〜。なんか朝から疲れたな〜。


 しばらくして運ばれてきたご飯は、とても美味しかった。


 しかし、私の美味しいという言葉に両親揃って泣くのは


 流石に大袈裟じゃないだろうか。


 あと、ジムには行けることになったみたいだ。


 良かった良かった。






 ーーー「すっかり忘れてたけど、お兄様って攻略メンバーじだ!」ーーーー






ナチュラルにお兄様登場。

そしてお兄様は腹黒王子系です。

主人公は睨まれた時思い出してます。

可愛い容姿を表現するの楽しすぎる!!

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