#19 変な夢。
※長くなって2話に分けたので短いです。
ーーあれ、ここ、どこ?
視界に入るのは白、白、白。
私は、どこまでも広がる真っ白な空間にいる様だった。
ーーなに?ここ……。なんでこんなとこにいるんだろう。
私は何をしていたんだったか。
ああ、そうだ。オリエンテーリングだ。
オリエンテーリングで山に行って、歩いて、すごく疲れて……。
ーーあ、そっか。私、崖から落ちたんだ。
じゃあ、ここはあの世?私死んじゃったの?
不思議だ。なんだかすごくふわふわして、安らいで、
まるで夢の中みたいな……。
「うん、ここは君の夢の中だよ。」
ーーえ?だれ?どこにいるの?
見回してみるがやはり私だけだ。
ん?今気づいたが、私の体も変なことになっている。
ブレてるみたいな。よく見ると体は1つじゃないしぼやけている。
「まあまあ、そんなことは問題じゃないよ。
それより、伝えたいことがあるんだ。」
ーー伝えたいこと?
「2つほどね。まず、君は死んでない。」
ーーそうなの?でも、私、崖から落ちたでしょ?
「僕が助けた。まだ君を死なせる訳にはいかないから。」
ーーどういうこと?
「今は知らなくて良いことだよ。そして、2つ目。
……もうちょっと体力つけて。」
ーーへ?
「今回みたいに、体力がなかったことによって死にそうになったり、
病気かなんかでコロッと逝かれたら困るから。まぁ、それだけ。
これからも頑張って。」
その男か女かもよくわからない声の主がクスクスと笑うと、
段々と眠くなってくる。
ーーというかコロッとって。
「じゃあね。」
その言葉を最後に、私は眠りに落ちた。
目を覚ますと、白い天井が見えた。
ーー病室?
「あ、目を覚ましましたか?」
隣には、看護師さんらしき人がいた。
「じゃあ、先生呼んで来ますね。」
体を起こしてみるが、特に痛い所もなく痺れなどもないようだった。
崖から落ちたんじゃなかったか。
ただの悪い夢だったのか。
しかし病室にいるということは落ちたのは事実のはずだ。
そういえば変な夢を見たな。
夢で言われたことは本当なのだろうか。
それに、あの声の主は誰なんだろう。
もしかしたらただの夢で、空想の存在なのかもしれないけれど。
……まあ、いいや。
こんな考えてばっかりいるのは私らしくない。
私は楽観的なのだ。本当かどうかはともかく、
少なくともその方が楽に生きられることは知っている。
とりあえず、体力をつけたいとは私も思っていた。
帰ったら体力作りだ。ーーーー
※ここのところネットが繋がらないことがあって、
更新できない日が多いです。すみません。
とりあえず、ネット繋がったから書いていたけれど
21時には間に合わなかったので遅くなりました。
※明日には次話投稿できそうです。
※PV25000突破!ありがとうございます