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#17 当日。


今日は待ちに待ったオリエンテーリング当日だ。


一時はもとの世界への未練が爆発しちゃったりしたけど


どうしようもないことをグダグダ悩んでたって仕方ない。


泣いてスッキリしたし。


とにかく今を楽しむことにした。


けど、お手伝いの人達が誰にでも付いてて、当然私にも付いてて


はっきり言って……邪魔。


なんかこういうのって自分たちだけで頑張るものじゃん?


それこそ班で協力してさ。


大人が付いてちゃ台無しな訳よ。


「あっ。」


「大丈夫ですか!」


「いえ、ちょっと転びかけただけですから。」


こんな風に、転びそうになったり


服が木に引っかかったりするだけですぐ助けにくる。


保健係なんて本当にお飾りだ。


「ねえ、比奈ちゃん、お手伝いさん達どう思う?」


「はい?どう思うって?」


うーん、お金持ちの感覚では普通なのかなあ。


傷物になったりしたら大変なことになるもんなあ。


「何か気になる点でもありましたか?」


「なんていうのかしら、もっと、うーんサバイバルっぽいというか


 自然を楽しみたいのよ、私は。」


「自然ですか?お山だから空気が綺麗な感じがします。


 あと、木がいっぱいですごく自然を感じます。」


 比奈ちゃんは山は初めてなんだろうな。


 ニコニコとして楽しそうだ。


「そうね、まあ、自然ではあるのだけれど。」


 まあ、こういうものだと割り切るしかないか。


「おーい、そこの2人ちょっと遅れてるよ。疲れた?」


「いいえ、大丈夫ですわ。」


「私はちょっと疲れました。」


「そうか。じゃあ、ちょっと休憩にしよう。


 5分位して大丈夫そうなら出発するからね。」


 各自お手伝いさん達が椅子を組み立て始める。


 ちょっと休憩で椅子出さなくていいでしょうよ。


「お飲み物は何になさいますか?」


「……水で。」


「お水です。どうぞ。」


「ありがとう。」


 なんだかなぁ。


 まあ、体力ないし有難いんだけどね。


 あ、比奈ちゃん疲れたって言ってたな。


「比奈ちゃん、大丈夫?」


「はい、座ったら楽になりました。ありがとうございます。」


「無理しないでね。」


「はい。愛梨様は大丈夫ですか?」


「ええ、私はまだ大丈夫よ。」


そういえばこの体になってからは運動量がかなり少なくなっている。


海にぃとかは自分でトレーニングとかしてるみたいだし、


私もなんかしようかなあ。


まあ、それを考えるのは帰ってからにしよう。





「あ、ここらへんですね。」


「おお、確かに!ここは何ポイントのやつだ?」


「3ポイントです。」


「そうか。よし、この調子で頑張ろう。次はどこへ向かうんだ?」


「次はここをこう行って……。」


どうやら見つけたようだ。


確か、最高5ポイントだからそこまで難易度高くないやつだな。


記録係が地図のどこにあったか書き込む。


このオリエンテーリングは主にポイント制で、


ゴール時に1番ポイントが高かったチームが優勝。


制限時間を過ぎると過ぎた時間に応じて減点されるから


どう回れば効率よくポイントがとれるか考えなきゃいけない。


あ、ちなみにポイントの取り方は、しおりに書いてある。



① 地図のポイント記号とヒントを見て


どのように回るか作戦決め!(事前学習で行います。)


② 景色ポイント写真集の写真に一致する景色を作戦に沿って探す。


(写真集は各班1冊ずつ配布)


③ 見つけたらポイントシートに見つけた場所のポイント記号を


書き込む。(地図を見て確認しましょう。)


④ 制限時間内にゴールしよう!


※必ず班員全員で揃ってゴールすること。


※休憩などは様子を見て体力のない人に合わせること。



うん。


とりあえず、足は引っ張らないようにしよう。ーーーー






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