#15 オリエンテーリング。
※本文の前に長文が入ると邪魔になると思うので
これからは基本後書きに書きます。
「皆さん、これから仲良くしましょうね。」
「「「はーい」」」
「それでは、次の時間はオリエンテーションなのでホールに向かってください。
これで1限を終わります。日直さん。」
オリエンテーション?何のだろう。
「起立、礼。ありがとうございました。」
「愛梨様!いっしょに行きましょう。」
「ええ。オリエンテーションって何についてのものかご存知?」
「うーん。何について……。
あ、オリエンテーリングがあるって聞いたことあります!」
「へえ。じゃあそれについてのお話かもしれないわね。」
ーー比奈ちゃん当たり。
まさにその通りだった。
新一年生を迎え、親睦を深めるためことを目的とした毎年恒例の行事らしい。
しかもちゃんと山で行う。
学園所有の山の内の1つに行くとのこと。
学園所有って……凄いな。
簡単に言うと決められた班ごとに地図を見ながら指定の物を探すって感じ。
班決めかー。
ーーまぁた面倒な不安要素が……。
クラス替えは災難なことになっちゃったし、
今度こそはまともなメンバー来い!
「愛梨サマと同じ班なんて嬉しいです。よろしくです。」
ちょっと独特な敬語を使うこいつは!
ーーなんっで同じ班なんだ晴人ぉぉ!!
隼とかヒカルとは離れられたのに1番よくわかんないやつキタ!
「愛梨様!一緒になれて嬉しいです!よろしくお願いします!」
ああ比奈ちゃん!心のオアシス!
「私も嬉しいわ。一緒に頑張りましょう。」
「はい!」
笑顔可愛いなあ。
「もういいかな?全員で軽く自己紹介するよ。」
「あ、すみません。」
6年生の班長らしき人が進行を務め、各々の自己紹介をした。
といっても年組名前を言うだけだったけれど。
「じゃあ、そこの1年生は3人とも同じクラスなんだ?」
「はい。」
班長は半田 凉って人。班長って呼ぼ。
「同じクラスだからって固まらないで響とも仲良くしてくれよ?」
1年生は響って子と私と比奈ちゃんと晴人の4人だ。
「うるっせえよ、兄貴。」
「あ、兄弟なんですか?そういえば苗字同じでしたし。」
どっちも半田さん。
「そうだよ。生意気な弟だけどよろしくね。」
「その辺にしとけよ凉。話が進まない。係決めとかあるだろ。」
これはもう1人の6年生、田中 翔也って人。
「それは次の時間でしょ。
細かい係決めとかはオリエンテーションの後にやるには時間足りないよ。」
「班ごとでテーマを決めるって聞いたんですけど。」
これは5年の人。名前はごちゃごちゃするから割愛。
「そうだね。この時間は班のテーマ決めだよ。」
「5年の方がしっかりしてるじゃねえか。」
「うるさいなあ。はい、じゃあ、意見ある人いるかな?」
「はい。りんきおうへんって入れたいです。」
「おお2年生なのに難しい言葉知ってるね。他の人は?」
……みんな意見出してて偉いなあ。
「テーマは"臨機応変に行動し、時間内にゴールする。"に決まりました。」
「ちゃんと自分のしおりに書いとけよ。」
「「「はい。」」」
結局私は話し合いではほぼ空気だった。
どうやら私にはまだクラスのぼっちの習性が根強く残っているようだ。
いや他のぼっちの人がどうなのか知らないけど。
話し合いっていうとなんか尻込みしてしまう。
キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイムだ。この時間は礼ないから、各自休憩とってください。解散。」
ふう、休み時間だ。
比奈ちゃんと話してよっかな。
「愛梨サマ。」
うっ。
「何かしら。」
「お話しませんか。」ーーーー
※主要人物以外の名前が多くなるとごちゃごちゃして
話がわかりにくくなると考え割愛しました。
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