俺の知らない歴史
何とかギリギリ間に合ったのか……いえ、タイミング的には間に合ってないです申し訳ない。
そして今回はギャクなし、山無し、落ち無しの何ともいえない淡々としたものになってしまってます。
タイトル通りなのでいつものギャクを期待してると詐欺と言われてしまうかも……それでも読んでいただける方がいるならうれしい限りです。
ウィッチさんは語りだした、【人間】の知らないこの世界の裏側を。
この世界には【人族】以外にも文明種族があった、数多数の種族がいたが代表的なのは【天族】【魔族】【妖精族】の三種族だった。そして人族以外全てに共通することがあった、それは魔力を持っていると言うこと。
この三種族には階級が存在する、人間で言えば貴族階級のようなものだ。三種族の上位階級は種族が変化する。
【天族】なら【神族】へ、【魔族】なら【悪魔族】へ、【妖精族】なら【鬼族】と【精霊族】に、ちなみになぜ妖精のみ二種族なのかと言うと妖精のみ肉体を持つものと精神のみのものと分かれたからである。
さて、三種族の上の上位種族であるが【人族】はその存在を基本は知らないはずである。なぜなら上位種族は【人族】の前に現れた事が一切無いからである。つまり【人族】を奴隷のように使っていたのは通常の三種族と言うことだ。
では上位種族の【人族】と関わらなかった理由だが単純に【人族】に興味が無かったからだ。故に【人族】が科学を使い戦争をしようとも気にも留めておらず、気がついたときは上位種族であろうとどうにもならないまで戦況は悪化していた。
ちなみにウィッチ・ウィークはこの時はすでに【人族】の大多数に裏切られており、ウィッチ・ウィークに付く少数の【人族】とゲリラ戦を行なっていたが敗戦はすでに時間の問題であった。数の違いもあり最後にはウィッチ・ウィークに付いていた【人族】もウィッチ・ウィークを裏切り最早これまで、と言う状況で上位種族に助けられると言う。
ウィッチ・ウィークはこの時初めてこの世界に君臨していた支配者達と出会うこととなり後に本物の魔法と言うものに触れることとなる。
ちなみに、本来この状況の原因として恨んでいてもいい筈の存在であるウィッチ・ウィークをなぜこの時上位種族が助けたのか、それは単純に上位種族がウィッチ・ウィークの存在を知らなかったことともう一つ、ウィッチ・ウィークは上位種族クラスの魔力を保持しており、上位種族はこの時ウィッチを【人間】とは思っておらず、危機的状況の同族救出行動だったためだ。
蛇足だがこの時ウィッチ・ウィークが討伐されず、逃亡されてる事は【人族】も理解しているのだがその方法は判明されておらず、ウィッチ・ウィークはまだ未知の技術を持つ化け物=魔法と【人族】の上位陣に思われてしまい、現在に至るまで尾鰭が付いてしまっている。これの原因はこの時の【人族】が上位種族により全て殺され生存者がおらず状況判断が出来なかったため。
ウィッチ・ウィークを救出後現状を理解した上位種族はウィッチ・ウィークとの共闘を結び事態の収縮を図ることとなる。しかし既に戦況を覆すことは不可能な状況のため別の手段をとる事となった、それは【人族】以外の種族の生存のため上位種族種全員の膨大な魔力を使い世界に壁を作り、次元を切り取り【人族】の進入不可能エリアを作り上げ、その隔離世界に退避させるというものである。
ただこの方法は問題があり、壁を生成したらそれに関わったものは魔力を失ってしまうと言うことだった。その結果当時の上位種族はその全てが魔力を失い、当時まだ魔力の使い方が分からず隔離世界生成に関われなかったウィッチ・ウィークのみが上位種族クラスの魔力を持つ唯一の存在になってしまったのである。
こうして【人族】のいる世界から文明多種族は存在しなくなり【人族】の掲げる聖戦は終了したのである。
その後ウィッチ・ウィークは魔力の扱い方を上位種族に習い独自の技法を確立、現在扱っている魔法と言う形にまで昇華させる。そして一人【人族】の世界へ戻り隔離世界を【人族】に悟らせない様に守り続けているのである。
それがウィッチさんの語る……この世界の出来事だった。
とまぁ、ウィッチさんの背景の一部です、何かどうしてもおかしくて納得できないなどあれば教えていただければ幸いです。
ウィッチの一人称変更してます私→あたし