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半分魔女になりました。  作者: まひろ
第一章 俺の最後
2/19

主人公誕生前

変なもん詰め込みすぎたら分かりにくくなりすぎたかも、こうしたら良いというような物があれば教えていただければ幸いです。


 俺が……俺としての自覚を持つ前の話をしよう。

 そう、「俺」に塗り替えられる前の「僕」について。

 僕はこの世界が大ッ嫌いだった……この貧富の差が激しすぎる世界が許せなかった。

 僕が生まれる前までの世界は話でしか知らなかった。

 この世界は元々人以外が支配していた世界だったらしい。

 僕達人はその支配していたものに虐げられていたとか……そんな日常のある時、自身を「にほんじん」と名のる種族が僕達人にかがくと言う魔法を教えてくれたらしい。そして、その魔法を使って昔の王族達は支配者達と戦い人々の平和を勝ち取ったと言う。

 でもその平和は長く続かなかったらしい、人々に魔法を教えた「にほんじん」が人を裏切り戦いをけしかけてきたと言う。

 何とか魔女に勝った王族は魔法は危険だといい王族以外の魔法を取り上げたんだ。そして王族は魔法を管理し人を管理し国を作っていき、人は本当の平和を手に入れた、これが僕が調べたこの国の……この世界の歴史らしい。




 反吐が出る……ふざけるな!




 王族に奴隷として扱われる僕達が今の生活を平和などとどうして言えよう……なぜ王族だけが私服を肥やすのか、僕は許せない。

 王族も、この国も……そして王族に魔法を与えた「にほんじん」も、絶対に許せない。

 そうして集まった人たちで王族に戦争を仕掛けた。

 そうして起こった戦争は国を、世界を巻き込んでどんどん大きくなっていった。

 戦火は広がり続け戦争は泥沼となっていった。

 そして僕は何でもない一つの戦場で……最後の時を迎えることになった。

 戦場で敵の設置型の魔法”地雷”を踏んで僕は体が爆散した


























 死の間際だからだろうが、この時色んな情報が頭の中に飛び込んできた。

 今まで自分が見た聞いてきた記憶を巻き戻すみたいに見てたんだ。そして僕の人生は全て巻き戻り……そしてそこで止まらず僕が生まれる前まで巻き戻っていった。

 前世である。

 この時僕は「僕」でなくなり、「俺」と融合した。

 俺の記憶は全て見えたわけじゃないし、俺が誰かなんてものは分からなかった。ただ、分かったことがあった……

 俺は、俺が嫌う日本人だったと言うことだ。

 そしてもう一つ分かったこと、それはこの世界の技術では……いや仮に地球だったとしても俺はもう助からないほどの傷を負ったということだった。

 こんな状態で前世を思い出したとしてどうすることも出来はしない。

 何も出来ずに死ぬのか俺……嫌だ、死にたくない。俺はまだ「生き……たい……」







 何かの音が聞こえる……「い た  、   いい ろ……」

 

 これは……誰かの……声?

 

 今度ははっきり聞こえた……女の人の声だった。


 「文句は言わないように」


……助かるなら……文句なんか……ない……































 痛い……ものすごく痛い……痛いことしか分からない……

 腕も……足も……体のほとんどが吹き飛んでそして焼かれた……


痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ

いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ

いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ

いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ

いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ

いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない




 死に……たく……な……い……




 「死にたく……ない」

 そうしゃべったら物凄い激痛で覚醒して、また意識が遠くなりそうになった。


 「死んじゃいないよ、まぁほとんど無い体を無理矢理こねくり回して治したからね、痛みはひどいと思うが我慢しなさいな生きてる証拠だからね」


 「あっ……あぅ……」

 痛みでのた打ち回りたいのに体が動かないのでそれも出来ずに痛みに耐えるしかない……しゃべることすらも出来ない。

 だた、あれが夢ではない事はわかった、そして今俺は「俺」として生きている、それだけ分かればもう後は耐えるだけ、それしか出来なかった。

 しばらくして俺は意識を手放した……





 「……意識を失っちゃったか、まぁしょうがない、あたしは経験したことは無いが恐らく死んだほうがマシと思えるような痛みのはずだからね。その痛みが引けばその体はあなたのものさ……()()()()()

 そう言って彼女は部屋を後にした、後に残っているのは意識を失ってもなお痛みにうめく声だけが部屋に響いていた。


若干変更しました。話の流れそのものは変わっていません。

ウィッチの一人称変更私→あたし

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