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半分魔女になりました。  作者: まひろ
第二章 私の始まり
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閑話 俺がこの体になってからの最初のお風呂

本日二度目です。

最近トラウマ誘発が無かったので閑話として出して見ました。

現状の本編とは何ら関係性のない馬鹿話になっております。


 時間は少し戻る、まだ一人称を『私』に変える前、つまりまだ『俺』といっていた時だ。

 そして今回の話はトリックスターによってトラウマを作られた直後である。

 

◇◆◇◆◇◆


 服を汚してしまったがために綺麗にすると言うことで今現在お風呂入りにいきます。

 そしてこの現在脱衣所なんですが……でかいのだ、風呂場に向かった時のドアの数や、廊下の長さから考えても広さがおかしいのだ……脱衣所の広さと外の広さを考えて間取りを考えた時、この風呂場、となりの部屋をぶち破ってるはずなのにその形跡が無い。ちなみにとなりの部屋は確認してちゃんと部屋があった、つまり扉だけのダミーではないという事、この風呂場は超不思議空間!……考えるのやめよう、俺じゃ分からん。


 さて、風呂に入るということで服を脱ぐ事になる。とりあえずさっさと脱ごう、汚れてて気持ち悪いし。

 そして脱いで裸になったとき鏡があることに気がついた、10歳前後の女の子が映っていた。

 先程の恐怖の影響か突然映った自分の姿にビビッてしまったがその後は普通に落ち着いていった。

 よくこういう話の本とかだと変化した自身の体が直視できなかったり、別の体だーとか言って慌てふためいたりしている訳だが……存外その手の感情は出てこないね。

 現実味が無いと言われればその通りなのだが、今現在この状況が現実だという認識もある。

 何にしろこれが今の俺か……という感じである。

 どうでもいいことだが実はこの体になってからこれが最初のお風呂だったりする。

 過去二回……既に粗相していたんですがその時は精神的にすごく不安定だったのがあり俺自身が思考を停止させており……恥ずかしい事に後処理は全部ウィッチさんの手によって行われていたという。

 この体を見る事よりもその事を思い出してしまった時のほうが赤っ恥で悶えそうになる……はぁ、まぁ今回のも十分赤っ恥なんだけどな。

 こうしてても話は進まない、とりあえずお風呂に入ろう、タオルに……ない、変わりにある……なんだこのモシャモシャするのは、まぁ洗面具に入っていたから一緒に持っていこう。

 

 ― ガラ ―


 風呂場に入って見て唖然、だってねぇ……何処の銭湯ですかここは?って位に広い。

 とりあえず体でも洗おうか、シャワーや蛇口からお湯が出てくる。改めて思う、ウィッチさんってこの世界だと非常識の塊だなと。

 実のところこの世界、兵器関連は年々進化しているし多分そのうち核やそれ以上の兵器も出来るんじゃないかと言う勢いなんだけど、その手の技術が生活水準を上げるための技術と連動していないのだ、つまりライフラインとか下手したら江戸時代くらいだったりする、コンロも無ければガスも無い、電気も無い、冷蔵庫なんかもないし生活用水も井戸水だったりする。軍事関連ならガスも、電気も何でも使っているのに、それらが生活のために使われることがない、使おうとしない歪な世界だったりする。

 ……考えても仕方ないか、俺には今どうする事も出来ないし。それにしても『魔女(ウィッチ)』か、何にも知らない人間がこれらを見たら確かに魔法とかそういう物に見えるか。


 さて、今度こそ体を洗おうかと思うのだけど……このモシャモシャは何に使うんだ?地球での記憶でもこちらの記憶でも見た事ないぞ?……とりあえず洗面器にお湯を張って中につけてみよう。


 ― もこもこもこもこもこもこ ―


 ……何これ!?こんなの地球でもあるのか?お湯につけたら『もこもこ』と大量の泡が出てきたんですが、臭い的に石鹸?

 タオルやスポンジらしきものもないし……まぁいいや汚れを落とせれれば何でもいいしこの泡と手を使って洗っとこう。

 体中泡だらけになって気がついた、最初に髪の毛洗わなきゃ意味ないじゃない!

 まぁいいや、このまま頭も洗おう、シャンプー……がないね、変わりにあったのはシャンプーハット、何でこれだけ?と言うかこんなの使わんし!!

 もういいや、この泡で髪の毛も洗ってしまえ!!…………あ、あれぇ?頭洗おうとすると背中がゾクゾクして手が止まるんだけど?ちょっと待って、洗えないよこのままじゃ!!?

 ……シャンプーハット


 ― わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ ―


 …………これ使うと洗えるようになるとか、俺どうなっちゃってるの?

 ナンデダロウネ、オレ、スゴクカナシクナッテクルヨ?


 よし、全身隈なく洗い終わったぞ!

 ん?普通すぎてつまらないって?どんな事期待してたんですかね……下手にサービス精神なんか出したら変なとこから制裁食らうかもしれないんでやらないよ?

 強いて言うなら昔と一番変わってるところもちゃんと洗いました、洗ってる最中になんとも思わない時点でどうなんだ?って思う位何にも無く終わっていきましたが何か?


 さて、体も洗い終わったし湯船に浸かってみようか、それにしても広いし大きいね、俺が何人は入れるんだろうか?

 湯加減も丁度いいですね、では早速入って見よう。


 ― ドボンッブクブクブクブクブク ―


「げほっげほっ何ですかこれ!?足が着かないほど深い湯船って何ですか!?これじゃお風呂じゃなくてプールと変わらないじゃないですか!!?」

 入ってびっくりしたよ、いきなり足が届かない深さになっていて沈んでいくのだから。

 慌ててても浮上できたからよかったものをこれ、普通に溺れる深さだぞ?

 まさか湯船に入るのに泳げないと入れないとか思いもしなかった。この湯船の場合『泳いじゃいけません』じゃなく『泳げないと入っちゃいけません』ってやつだね。

 ……ふと思った、ウィッチさんの家なんだからこのお風呂の事は当然承知済みだよな、洗面具を見たらあったよ『浮き輪』が……ウィッチさん確信犯ですか?一言言わせて貰うとこれは風呂じゃないプールだ!!


 さて、なんだかんだでお風呂を楽しんだのでそろそろ出ようか。

 風呂場から出て脱衣所で体を拭いて、髪の毛を乾かした……鏡を見るとなんだか全体的に肌の張りが変わった気がする、まぁ見た目子供だし関係ないか?

 用意されていた服はフリルの着いた可愛らしいパジャマでした……女物の服はまだ抵抗あるのか、これがよかったと見るべきか悪いと見るべきか何とも言えない。


 パジャマを着て鏡の前に立ってみた……贔屓目に見ても可愛いほう……だと思うんだけど、これは俺の感覚で行くと喜ぶべきか嘆くべきか、こんな事考えてる時点でまだ男の感性だよな……見た目可愛いと思うんだけどどうなんだろう?

 

 ― コンッコンッ ―


 そんな風に脱衣所で容姿を整えていたらノックをされた。


「あ、今着替え終わったので出ます」


「そう、だったら扉開けてくれるとうれしいな、荷物が多いから」

 ウィッチさんがそう声をかけてきた、それにしてもノックして開けてくれるとうれしい?

 何か違和感がある気がしますが……ん~考えすぎかな。


「はい、今開けますね」

 そう言って俺は脱衣所の扉を開けた……


 目の前には肉塊に巨大な目玉が付いているさっき見た事のある物体がいた、そして口から舌が出てきて俺の顔を下から上になめ上げた。


「…………っ!!!?やああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁああぁあぁ!!」

 あまりに突然の事に叫びながらその場に座り込んでしまい、さらに体から力が抜けていくような感じになり……お風呂から出たばかりなのにその場で粗相をしてしまったのです……



◆◇◆◇◆◇



 ちなみに、なぜここにトリックスターがいたのかと言うとさっき私が粗相をしてしまって汚れたものをウィッチさんに言われて脱衣所に持ってきていたとか。

 ウィッチさんも、先程脅したばかりですぐにいたずらするとは思っていなかったらしく、予想外の感じだったらしいです。

 当然私の悲鳴を聞いたウィッチさんはすぐに来て、現状を見た後トリックスターを凹凹にして簀巻きにするという事が起こりました。

 そして私は二度目のお風呂に入ることになったのでした。

 


 



 

撫子) 何なんですか?何なんですか!?私の黒歴史を引っ張り出さないで下さい!

作者) いやね、最近の流れだとトラウマ誘発させにくくてさぁ

撫子) させなくていいです!!と言うかこんなもの誰も期待してないと思います!

作者) そうかなぁ……

撫子) そうなんです!!二度とやらないで下さい!!

作者) じゃあリクエストが来たらやってもいいの?

撫子) え?……く、来るわけぇ……ないじゃないですか!!?

作者) なぜどもる?

撫子) う……あっ、うるさいのです!

作者) まぁ俺の気分しだいなんだけどね

撫子) この変体がぁぁぁぁ!!


という訳で、本編とは無関係の話でした。

実際リクエストが来たら、これ関係の話をまた出すかも……

こんな話でも楽しんでいただけたのならうれしい限りです。

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