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お気に入り登録をして頂いた方、感想を下さった方ありがとうございます


投稿が遅くなり申しわけありません


こちらの方も再開いたします

学校からの帰り道は男子と女子3人ずつの計6人で駅に向かっていた。


「で、この前達也君がゲームセンターで格闘ゲームをやっていて店員さんに怒られたよね。」


「あれは不可抗力だって。軽く台を叩いただけで店員がくるとは思わなかったんだよ。」


「その割には台の灰皿とか床に落ちちゃったじゃん。」


その瞬間、大音量の笑い声が周りに響く。


さっきからこの調子で宮永さんと達也を中心に4人でずっと話をしている。

宮永さんが話題を出して、達也でオチがつく。

さっきからずっとそんな調子だ。

俺? 俺はさっきからそんな4人の姿を後ろで眺めながら、彼らの後ろを背後霊のようについて歩いているだけだよ。

これなら俺なんかいなくてもよかったよね?

全く、宮永さんは一体全体何で俺を呼んだんだ?

こんなことならくるんじゃなかったかなと俺は今軽く後悔している。


ただ、さっきから気になるのは前で話す4人とは少し離れた位置にいる俺の隣の人物である。

通常この人は俺の横にいないで、前の4人のグループに混ざるべき人物なのだが、どうして俺の隣にいるのだろう。

全くわけがわからん。


その人物とは遠野雪菜その人である。


いつもは宮永さんと話していて、守ってあげたくなる女子とか笑顔が似合う女子言われてるけど、実際は話したことがないからよくわからない。


いつもなら宮永さんの隣にいてよく抱きつかれたりしているのだが、最近は宮永さんと離れて行動していてすごくおとなしい印象がある。


宮永さん曰く、「雪菜最近元気ないし、付き合いも悪いんだよ。今日も説得してやっと来てくれることになったんだから。」と帰る前に俺に内緒で教えてくれた。


確かに彼女は最近何かの雑誌を見たり、1人でいる所をよく見る。

ぼっちの俺からすればそんなことは日常茶飯事であり、むしろ初級と言ってもいいだろう。

ベテランになってくるとゲームを平然とやっていたり、周りの人間を観察し始める。

たまにわざと耳にイヤホンを指し音楽を聞くふりをして周りの情報を集めたりもし始めるんだぞ。

だからお前らボッチをなめるんじゃない。

意外とボッチな人ほど周りのいろんな声を聞いているため、学校の情報には詳しいんだぞ。


そんなぼっち(笑)街道を突っ走っている遠野さんは今も俯いて歩いており、表情も冴えない。

正直話しづらいな。

俺は彼女の人柄も何も知らないから何を話せばいいかわからない。

まぁわかったところで話せないんですけどね。

こんなリア充街道を突っ走っている人とは話すこともないし。


「橘君もダーツってやるの?」


うおっ、しゃべった。

唐突に遠野さんが話しかけてきて、俺はあせる。

こっちを見て話す彼女は確かに可愛く、守ってあげなきゃとか思ってしまうオーラがあるが、現在は目に生気がなく屍のようだ。

あれ、これと同じようなこと前もなかったっけ?


「少しだけね。最近はテスト期間だったからあまりやってないけど。遠野さんはダーツやってるの?」


「私は飛鳥が誘った時ぐらいしかやらないんだけど、妹が少し。」


「妹さんいるんだ。」


これにはびっくりした。遠野さんは末っ子だと思っていたが、お姉さんだったんだ。

お姉さんって言えばもっと気が強いと思っていたんだけど、それは俺の間違いだったんだね。


「うん。ここの付属の中学に通ってるんだけど、最近妹が非行にはしりはじめて。」


「非行って……妹さんって素行がそんなに悪くなったの?」


「うん。私が飛鳥達と一緒に遊ぶことが多くなって妹と遊ぶ時間がなくなったら、ゲームセンターに通いはじめてさ」


「でも、普通じゃないかな、ゲームセンターぐらい? いまどきの中学生なら普通に行くと思うけど……」


「でも、1人で行くっておかしいと思わない? 友達と一緒にゲームセンター行くならわかるんだけど1人で行くなんてそんなことはないよ」


あーなるほど。確かに1人はおかしいわな。特に、女の子が1人で行くって中々ないし。

あれ、この話どこかで聞いたことがあるぞ。


「うん。絶対悪い人達といるんじゃないかと思ってこの前妹のことを追跡したんだ。そしたら今度は変なお店に行き始めてて……私心配で。」


「変なお店?」


「うん、何か怪しいお店なんだ。いつも薄暗くて、夜になると人がたくさんくるようなそんな所。大人の人がよく行くBARみたいな所をイメージしてもらえば分かりやすいと思う。そこに出入りしてるみたいで……」


そのように言う遠野さんの表情は冴えない。

本当に妹さんのことが心配なのだろう。


「へぇーそうなだ~。妹さんは何て言ってるの?」


「『何所に行こうが私の勝手でしょ。お姉ちゃんには関係ないんだから邪魔しないで』って言って私の話なんて聞いてくれないんだ。」


「確かにそれは心配かもね。」


この時、俺は1人の人物を思い浮かべたがそれはないだろうと頭から無理やり除外した。

多分9割?いや、9割9分9厘俺の考えている人物と一致しているがそうでないと信じたい。


「で、お姉さんの遠野さんは妹さんのことが心配なんだ。」


「うん。私の妹って少し素直じゃなくて、人と違うことをするのが好きなんだ。そのせいで友達も学校に殆どいなくて、いつも私と遊んでて、お姉ちゃんっていつも寄ってきてくれるのがうれしくて……つい甘やかしちゃったんだ。」


そのようにいうと彼女は憂いの表情を浮かべていた。

多分遠野さんもこのことで相当悩んでいたんだろう。

誰にも相談なんかしないで、1人で抱え込んで。

こんなの妹に直接話すか、誰かに相談すればいいのに。


「でさ、私これじゃ妹の為にならないと思って私が高校上がってから離れたんだけど……どうもクラスでいまだに孤立してるみたいなんだ。そのことは知ってたんだけど……私、妹のためにならないからって突き放して、あげく妹は非行にはしって、変なお店に出入りするようになって………私ってダメなお姉ちゃんだよね。」


そういう彼女は笑っていたが、力のない笑みだった。

う~~ん、なんか話を聞いていて色々食い違っている所があるような気がする。

たしかあの子は全然違うことを言っていた気がする。

って待て待て、遠野さんの妹さんが俺が知っているあの子と同じだとは限らないだろう。


「俺はそんなことないと思うよ。きっと妹さんも遠野さんのことが好きなんだと思うんだ。きっとうまく自分の気持ちを伝えられないだけだから。後、もっと妹さんのことを信じてあげなよ。なんでも決めつけるのはよくないと思うよ。」


「でもさ、ゲームセンターにも1人で入って行ったし、それに怪しいお店にも1人で入って行くのをみたし……。」


「実際どんなことをやっているか遠野さんは見たの?」


「いや、見てないけど……。」


「それなら、そのお店に入って実際妹さんが何やっているのか見ればいいんじゃないかな。それで本当に非行にはしっているようなら止めればいいと思うし、そうじゃなければ許してあげてもいいんじゃないかな?」


多分、妹さんと遠野さんはただちょっとした事ですれ違っているだけだと思うんだ。

だからきっと2人で話し合えばきっと昔のように仲良くなる。

少なくとも俺はそう思う。


「そうだよね。確かに決めつけるのはよくないもんね。実際妹が何をしているのかも見て見ないとわからないし。うん、ありがとう橘君。少し元気出た。」


「うん。それならよかったかな。遠野さんが元気になって」


「でも、なんで橘君にこんなことを話してるんだろうね。それに橘君なんかこういうのに慣れてるのかな? すごい私の内情に詳しかったような……。」


「いや、特に何もないよ。ただ、昔俺もそんなことがあったから。ただ、それだけ。」


まさか、最近知り合った子が姉と喧嘩して辛いってことなんかいえないし、しかも目の前の遠野さんの言ったことと似ていたなんて口が裂けても言えないよ。


「そうなんだ、わかった。橘君、相談にのってくれてありがとう。私飛鳥の所に行ってちょっと話してくるね。」


「あぁ行ってらっしゃい。」


そういい俺の方を見て微笑んだ後、遠野さんは宮永さんの方へ行った。


その遠野さんを見るにさっきまでの表情はなく、何か決意を秘め、いきいきとした目をしている。

うん。遠野さんも落ち込んでいるよりはこうして笑顔で笑っている方が可愛いな。

今の遠野さんを見ていると俺はそう心底思う。


ただ、今の遠野さんを見るに正直俺は何か地雷を踏んだ気がしてならない。


何か嫌なことが起きなければいいが……。


そんな不安を抱えた中、俺は遠野さん達と共に駅へと向かった。

ご覧いただきありがとうございます。


感想をいただけるとうれしいです。



3月から4月の今まで花粉症で苦しんでおりました。

花粉症の時って鼻が詰まっていて頭が全然まわりませんね。


そんな中でも感想を下さった方や、お気に入り登録をして下さった方には本当に感謝しています。


これからもなるべく早く更新の方ができるようにしますので、応援の方宜しくお願いします。

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