全ては一つの
「故説般若波羅蜜多呪。即説呪曰。羯諦。羯諦。波羅羯諦。波羅僧羯諦。菩提薩婆訶。般若心経。」
ここでは今葬式が行われている。
しかし、そこで泣いているのはまだ9歳の少年野浪 賢馬
ただ一人。
その他の出席者はというと皆その遺体を軽蔑していた。
その遺体は野浪 明美。 賢馬の母である。
その光景は誰から見ても異様であった。
それから9年後
「今までありがとうございました」
「いやいやいいのよ」
「これから一人暮らし頑張れよ!」
賢馬は二人の老夫婦に引き取られ田舎で暮らしていた。
そして高校を卒業後大学には行かず、働くために東京へ
上京することとなった。
「仕送りは毎月するからね」
「ありがとう、また、向こうについたら連絡するね」
「寂しくなったら家にいつでも来いよ」
「分かった、それじゃもうそろそろ行くね」
「いってらっしゃい」
「行ってきまーす!」
そうして賢馬は故郷をあとにした。
「ここが東京か!まずは東京タワーに行こう!」
「すごい高ぇーーーー!」
「よし!次は雷門に行こう!」
そうして賢馬は各地を周った。
その後新居についた。
次の日、賢馬は仕事探しのために出かけた。
その日、車にはねられた。
相手は飲酒運転をしていた二十代男性。
賢馬は顔が曇り、そのまま目を閉じた。




