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涙は亡き者へ

作者: 蓮薔薇 揺麗

涙を浮かべて屈折した視線は


私を見ることなくどこかへ行った


余りにも陽気過ぎる音楽が


涙を拭こう拭こうとはしているが


誰とも目を合わせられない瞳は


死者を見つめているようだった


帰らないことを理解できない子ども


重すぎる空気と幻のはずの煤の匂いを


子どもに耐えろとは言えなかった



私が祖父を亡くした時にはどうだっただろう


目の前の子のように泣けただろうか


酒の匂いで気持ち悪くなっただけ


居ない人の話で盛り上がるのが


どうにも気持ち悪くて仕方がなかった


大人になって理解はできても


子どものように泣けはしない

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