赤い小さな花塗れ
注意事項1
起承転結はありません。短編詐欺に思われたら申し訳ございません。
注意事項2
恋愛です。R15です。際どいです。
匂わせ描写の前後があります。
苦手な方はブラウザバックお願いします。
何番煎じか分からないけど、読んでやっても良いよ!!
(飽きてませんか? 大丈夫ですか?)
という方、宜しくお願いします。
アパートのワンルーム。そこで僕らは床に臀を着いて、お茶を飲んでいた。平行線な視線の先に映るのは、何冊か積まれた文庫本。内容は耽美で官能的な男女の話となっている。
隣に座ってぼんやりしているのは彼女だ。憂いを帯びたような気だるい双眸。座っていても地に着く寝癖混じりの長髪。少々露出の多い短パンとダボ着いたTシャツは、疲れていながらも色気のある大人の女性を連想させた。
「はぁ……服の下、小さな赤い花塗れにして、外歩きたい」
唇を麦茶で濡らし、誘うような目線で此方を見る。そしてさり気なく指先を絡ませて来る。悩殺をかけるような色っぽい仕草であった。一種の据え膳である。食らっても文句は言われないだろうか。しかし表面は務めて冷静に。僅かに小首を傾げるだけで済ませておく。
「うん?」
「あ、殴られたいとか、そゆんじゃなくて」
腰を動かして、距離を縮めてくる。数センチ程あった互いの距離が零になり、女の細腕がぴったりと密着した。それらおずおずと顔を近付けて、僅かに舌先を出した。キスしろ。という事らしい。
「分かってるよ。そんな事」
「……君、いっつも慎ましやかだからさぁ……」
拗ねたように言うと、ちろっと唇を舐められた。動かない事をいい事に、首に腕を回し、啄む様なキスを落とす。でも段々と嘆きになって、無理矢理舌を捩じ込んでくる。
「んっ。はぁ……。襲え、今ここで。据え膳をここまでしてやったんだ。男が廃るだろ?」
服越しに腿を撫で、ボタンの合わせ目を解いていく。目には焦燥と情欲。平常時では見られない酔った瞳。それがとろりと蕩けて此方を見据えてくる。
あぁ、夜は長い。
「良いね。私の人生でやって欲しいこと、一つ済んだわ」
タオルケットに包まって、乱れた髪を搔き上げる。ちろりと舌なめずりをした女は何処までも魔性だった。それは先程までの行為を連想させ、心臓を疼かせる。今は布切れで隠されているが、その中は彼女が望んだ、赤い花に塗れていた。
「続きしても?」
「積極的な奴は嫌いじゃない。もっと潰して崩しておくれよ」
女の細腕が絡みつくのと、僕が押し倒したのは同時だった。
朝と夜で、彼女のイメージしてたのと異なりました。
ついでに恥ずかしくて台詞も少し変えました。
色っぽくて、あっさりした姉ちゃん、男女問わず人気だと思ってます。(個人の意見です)
酒豪だと尚いい。でも酔った振りしてダル絡みしてきたら可愛い。
また書いてしまうかも知れません。