〜不思議物語〜
自分には認知症の父がいる
あれはいつの頃だろうか!?
まだ小学6年生の頃だったと思う‥
当時の事を思い出しても、なんで父が突然認知症になったのかはわからない
父が20歳の時に生まれのが自分で‥父はまだ37歳である
それが‥自分が小学6年生の頃に認知症になった
それも突然‥ 自分の事だけではなく、母の事も忘れて‥徐々に‥徐々に忘れるわけではなく
昨日普通に話していて、朝話したならば‥ もう自分という存在を‥ 君は誰だい!?と当時の父が言った言葉を今でも覚えてる
突然の言葉に
どんなボケなんだと思わず笑いながらね
父に朝からどんなボケですかと、父を指を指しながら笑ったら
真剣な顔で‥ 自分に‥
本当に申し訳ないのですが!?本当にどちらさまでしょうか?
ここは‥ 多分‥ 自分の家だと思うのですが
あなたは‥ 本当に誰ですか!?
そしてこんな事を聞くのは悪いのですが‥
ここは自分の家なのでしょうか!?
無意識で‥ 勝手に自分は‥この家に入ってしまったのでしょうか?と尋ねられて
思わず笑えない冗談に、何を言ってるのですか?
ここは自分達の家じゃないですか?
母もいますし、自分は息子ですと思わず泣きそうになりながら言ったことを覚えています
それから‥大変でした
母と一緒に、父に何が起きたのかと調べれば調べるほど‥一つの現実を知ることになる
なんらかの理由で、記憶喪失かと思いましたが、どうやら本当に認知症だと医者は判断しました
なんらかの原因で、アルツハイマー型認知症と思われる症状が出ているそうです
最初の頃の脳の画像を見れば見るほど、それに該当するかのような症例らしいです
ですが‥医者が言うには、冗談に物忘れが出てくるもので
急にここまで記憶をなくす事はないそうで、今までにない症例すぎて
父はこの日から入院することになりました
それ以来‥父は病院います
あまりにも進行が早かったため、混乱をきたしてしまうことが多く
家で一緒に暮らせないほど‥ 症例が悪化しています
まるで別人のようだと思ってしまうほど、父は変わってしまった
そんな父の現実が受け入れられなくて
自分は父を避けるようになっていました
父を避けていた自分は
最近思うことがあるのです
それは‥ 病院から抜け出してしまって
それを探すように母から頼まれて
探していた時に‥偶然‥ 昔仲良しだった友達に会いました
「何をしているの?」の問いかけに
父の事を言いたくなかったけども
もう有名な話だよねと思いつつ
「父が病院から抜け出してしまって」と言ったら
「探すのを手伝うね」と自分に言い
「病院だから、私服ではないよね?」に思わず「入院生活が長いから、私服でいいと許可を受けていて、私服です」と伝えて
二人で探し‥そして無事に見つかり、病院に送り届けて、帰り道の事です
友達は‥何かを言いづらそうにしていたので
「どうしたの?」と聞いてみたら
友達は
「前から気になっていた言葉があって‥それを今日も言っていたから‥ あの言葉の意味はわかったの?」に‥
「どの言葉ですか?」
「前‥会った時も言っていましたが
息子は守るから、どんな事があっても守るからと言っていたけども
あれは‥どんな意味がある言葉なの?」
確かに‥ 父が変わってしまったと思われる日にも言っていた
自分を‥自分の子供だとわかっていなかったのに
あの日も‥父は言っていた
「自分の息子は守るから、どんな事があっても守るからと‥」思わず‥思い出したように呟いてしまった
その言葉の意味を自分は知らない