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Land Healer △零太郎△ レイタロウ   作者: アマメ ヒカリ
4/5

第三話 Land Healer?

Merry~…



「なろうよ!あなた、向いてるわ!」



ハレルヤは俺を目で、地面に縫い止める。

実際足が動かねえ。

なんてゆー目で俺を見てるんだ。きらきらでうるうる。

その目は俺を見ているけれど、顔を見ているわけではなさそうだった。

この人は俺のどこを見てるんだろう……。



「ランドヒーラーって、知っているわよね?」

と聞かれて、俺は言葉を探す。

ランド。国とか土地。で、ヒーラーは治癒する人、だから……。

「お(はら)いですか?地鎮祭とかの 」と聞いてみた。

ハレルヤの目力(めぢから)は途端に失せた。

「そおかあ…。まだ認知、あがってないのねえ」

ハレルヤは明らかに弱ってる。逃げるなら今だ。

右足を一歩、後退させた。

家に帰るんだ。そう。いつものようになる。いつも通りに。

今なら間に合う。


くるりと向きを変えてダッシュしようと思ったときの、ハレルヤの言葉。叫びだろうか。

それを今でも覚えている。


「使ってよ!レイタロウさんの繊細は、パワーなの!」

ハレルヤは、泣きそうだった。

「レイタロウさんは繊細で、強いの」

俺が繊細?そのことにも驚いたけれど、ー 繊細で、強い ー その対比が新鮮で、俺はハッ、とか、ドキッ、とした。

新しい価値観、新しい世界が開ける気がした。



ハレルヤは静かに俺を見て、言葉を続ける。

「繊細さは、この世への宝物よ。繊細さの使い途がわからないとき、ほとんどの人は、その宝物を忘れることで自分を守る」

ハレルヤ、悲しそうだ。

「宝物の存在を忘れてしまった方が、楽ですもの。厄介な、この世に馴染まないものは、価値などないように見えるもの。だけど、忘れてしまえば楽になるけれど、欠けたものを何かで埋める生き方をすることが多いわ……」



滝の落ちる音が聞こえる。

俺は、なぜこんなに毎日ダルいのだ。その答えがハレルヤの言葉に隠れていると思った。

言葉に乗せられてるのか?俺は。



「レイタロウさん」

そう呼ばれて俺はハレルヤの目を見た。逃げ腰だったけど、しっかり見ることができた気がする。


「レイタロウさん。ランドヒーラーってね、繊細な感覚を最大に展開していって、土地に残った“(おも)(たち)”を案内するの。魂は瞬時に源へ還るから成仏していないものなどない。だけど、想いは残ることがある。想いだけは残れる。鉱物の分子配列に想いが宿り同じ音を奏で続け、植物の遺伝子に想いが記録されて花が咲く度に同一パターンの現象を生む。想いが残った石に寄る風がある。想いが記録された花や木に寄る鳥がいる。石、花、木、風、鳥、それらがつくる現象が、その土地の本来の姿を隠すことがある。土地の本来の姿が現れないことで、そこに住む人が、子供が、本来の姿になれないことが、ある。そういう土地が増えると街が国が世界が星が本来を生きられない。」



ハレルヤの、不思議な話しに聞き入った。

俺の日常に何が起きたんだろうか。


「本来を生きられない、生来のものを隠す。その時期はあまりにも長く、隠しておける時はもう残り少ない。土地に残った想いを癒し、土地本来の力を発揮させること、これをするのがランドヒーラー!」


ー 祓わない!癒すの! ー

そう言って、ハレルヤは太陽のように笑った。


「おもしろそうだな」俺はボソッと呟いた。






Christma~s !


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