その子がぶりっ子だと知ってて、まんまと引っかかる僕。
僕は子供の頃から、可愛らしい女の子が好きだった。
周りの僕の男友達も女友達も口をそろえて僕にこう言う。
『奏人はさ~ぶりっ子の女に弱いからな~』
『あれって? 作ってんだよ~なんで! 直ぐに男は、ああいう女に
引っかかるかな~』
『俺は違うよ! ブリブリの女の子には興味ないから~!』
『問題は! やっぱり奏人だよね! 奏人は性格がいいから、ホントさ~
そういう女に、簡単に引っかかるのよ~』
『そうだぞ奏人! お前は、女を見る目がない、、、!!!』
『サトルが言うなよ~僕と似たようなもんだろう~!』
『いや? 俺は違うぞ奏人! だって俺の好きなのは愛奈だけだから、、、!』
『このタイミングで、愛奈に告白するなよ!』
『その告白、サトル! 無効だからね!』
『ええーーえええ!? 酷くない、、、!?』
『どっちが、酷いのよ~! それより本当に奏人! 変な女に引っかから
ないでよ~!!!』
『・・・分かってるよ~!』
*
以前、僕と付き合っていた女の子も、、、。
かなりのぶりっ子で、、、。
僕もその女の子が、ぶりっ子だと分かっているのだけど、、、?
『まるで! 甘い蜜のように、吸い込まれてしまう。』
先ずは、話し方が【あま~い】感じで絡み合ってくかのような声のトーンに
【きゅん】となるような仕草、極めつけは、、、スキンシップの多さかな...?
飲み会で知り合った、以前の彼女もまさに、、、!?
【ぶりっ子女】だった、、、!!!
男4人と女3人での飲み会に彼女も来ていて、、、。
たまたまなのか、、、?
彼女が僕の隣の席に座った。
彼女の名前は 【ミチル】僕の目をジッと見つめて離さない、、、!!!
ベッタリと僕にスキンシップをしながら、あの甘ったるい感じで話して
きたら、、、? どんな男でもノックアウトだろうと思うが、、、!?
『ねえねえ? 奏人クンは、、、? 今、何をしている人なの?』
『ボ.僕は、、、普通のサラリーマンだよ。』
『ふーん、そなんだ~でも、奏人クンって性格が良さそうだよねぇ~』
『・・・えぇ!? そうでもないと思うけど、、、?』
『じゃさ~連絡先交換しようか、、、?』
『・・・えぇ!?』
『いやなの?』
『ううん! そんなはずないよ~! 交換したい!!!』
『それより、ご飯粒が口についてるよ~! もぉ~子供みたいなんだから~』
・・・そう言うと、僕の口についたご飯粒をミチルが取って、そのまま食べた!
僕はそれを見て! 胸がまた【きゅん】となる、、、!!!
『お酒に酔っちゃった~』
そう言うと、、、?
ミチルは、まだカクテルの半分も飲んでいないのに、、、。
僕にもたれかかってきて、僕の膝の上に手を置いてきたりと、、、?
僕の心臓は【バクバク】と高鳴っているのが分かるほど、、、!
▽
気が付けば、、、?
僕はミチルと付き合っていたのだけど、、、?
付き合って3か月ぐらいは、ミチルも僕にべったりで、、、。
それ以降は、僕に飽きてしまったのか、、、?
突然! ミチルからこんな風に言われた、、、!!!
『ごめん、奏人! もう私と別れて! 他に好きな人が出来たから、、、!』
『えぇ!?』
『これからは、“イイ友達のままでいようね!”』
そう言われた、、、!
これって? 結局、、、ミチルの都合のいい男と言う意味で、、、!
僕はもう、ミチルと別れていると言うのに、、、!!!
他の男と上手くいかないと言う理由で、何処でも何時でも、僕に連絡してくる
ようになった、、、。
『もし~もし~奏人~』
『もしもし、、、? ミチルか! 何時だと思ってんだよ!』
『いいから! 迎えに来て! 今、○○にいるから!』
【プープープープー】
『・・・なんなんだよ!』
僕はそう言いながらも、、、結局迎えに行くんだ、、、!
だから! ミチルも僕を都合よく使うのだろう......。
▼
僕は次こそはと、、、?
新しい彼女を求めて、飲み会に行くと、、、?
【何故なのだろう、、、?】
男4人対女4人で飲み会が始まったのだけど、、、?
僕の隣に座った子は、、、やっぱり【ぶりっ子女】だった、、、!!!
何か? 僕には、そういう女がくっついてくる匂いでもするのかな、、、!?
僕の膝に手を置いてくるぶりっ子女は、甘い声で僕の耳元で囁く...。
『奏人クンって? 彼女いるの?』
『・・・あぁ、いないよ!』
『そうなんだ~!』
また僕はこうして、ぶりっ子女に引っかかってしまった、、、!!!
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