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マインドブレスレット ~異世界の女神がくれた鬼の力で最強?っぽい存在に!! 巨乳美少女達と送る異世界ハーレムストーリー~  作者: panpan
ギルド・リッシュ編

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新生アスト

随分長いこと書いてきましたが、予定していた話は少しずつ進めていけているので、このまま頑張っていきたいです。

リッシュ村で怯えた様子の少年に出会った誠児とセリナ。

ビンズによると、彼はランというマラソン選手とのこと。

ランのことが気になった誠児とセリナは、ゴウマとビンズと夜光と共に、ランが出場するマラソン大会が開催されるマネットと言う町に訪れた。

町に着くと、ゴウマは夜光達から回収したマインドブレスレットを持ち、1人である屋敷へとやって来た。

屋敷の奥から現れた、騎士団を引き連れた男がある言葉を口にした。

「私の後ろにいる彼らこそ、"新生アスト"のメンバーです」


「新生アスト・・・ですか」

ゴウマがその連絡を受けたのは今朝、ゴウマ宛てに届いた手紙と書類であった。

手紙の内容は、要約すると『騎士団の中でアストを装着できる者が見つかった』とのこと。

書類には、各メンバーの精神力や経歴などの個人情報が記載されていた。

書類を見る限りは、アスト装着者として問題はないが、ゴウマは直接自分で確かめたいと思い、アポイントを取っていた。

「”クレンツ”騎士団総長。本当に彼らはアストを装着することができるのですか?」

騎士団を連れている男の名は【クレンツ ガルテラス】。

騎士団のトップに君臨する男であり、影との戦闘では常に最前線で指揮を執っている。

さらに、天才的な機械技術師でもあり、騎士団の装備している銃火器のほとんどがクランツの設計したものだという。

騎士団としても技術師としても完璧な男であるため、部下や国民の信頼も厚い。

「信じられないというのも無理はありません・・・ですので、実際に彼らにエモーションしてもらい、地下のトレーニング施設で、でもんすとデモンストレーションを行いたいと思うのですが、よろしいでしょうか?」

クレンツの提案に、ゴウマは軽く頷きながら「わかった」と了承した。


クレンツ達と共に、地下のトレーニング施設に移動したゴウマ。

そこはホームの地下施設とは違い、騎士団たちが秘密裏にトレーニングをしていたり、武器の開発に勤しんでいたりと、本格的な軍事施設であった。


地下施設を少し歩くと、トレーニング用のフィールドへとたどり着いた。

そこは巨大な地下シェルターのような空間である。

新生アストのメンバーは、ゴウマからマインドブレスレットを受け取ると、手首に装着し、ゴウマとクレンツから少し離れた場所へと移動した。

闇鬼を装着するメンバーには、闇神の指輪もはめてもらった。


メンバー達は、一斉にマインドブレスレットを操作し、『リンク!!』、『エモーション!!』の機械音声と共に光に包まれ、アストを装着してしまった。

その上、なんのメンテナンスもしていないというのに、不調を訴える者はいない。

初めてエモーションした夜光の場合、メンテナンスが行われていなかったため、体がとても重く感じてしまうという不調を起こしたことがある。


エモーションしたすぐあとに、あちこちの地面から訓練用ロボットがせり上がってきた。

ざっと数えると、1000体ほどいる。

クレンツとゴウマは安全な監視ルームに移動する。

そして、クレンツの「戦闘開始!!」という号令と共に、新生アスト達は一斉に動き出した。


まず闇鬼(夜光のアスト)は武器である闇双剣がスパイア戦の時に折れているため、素手でロボット達を破壊している。

夜光のようなチンピラ風の戦い方ではなく、相手の攻撃を華麗にかわし、豪快に拳を放つ姿は、まるでヒーローのようだ。


妖雅セリアのアストは、敵の攻撃を受け流し、まるで舞を舞うかのように相手を斬りつける戦闘を取っていた。

心に余裕があるためか、セリアのように慌てる様子はない。


炎尾セリナのアストはセリナとは決定的に違っていた。

爆炎杖を振りかざし、ロボット達の足元から噴火のように炎を出現させ、ロボット達を一掃した。


旋舞ライカのアストはライカ以上のスピードを出しており、戦闘中は完全に姿が見えなくなった。

ロボット達も姿を確認できないため、闇雲に攻撃を行っているが全く命中しない。

そして、旋舞は獲物を狩るように、1体1体首を落としていく。


蒼雪スノーラのアストは、倒したロボットを盾にして、応戦している。

その上、放った銃弾は必ずロボットの急所に当たるので、蒼雪の銃弾に当たったロボットは1発で機能停止している。


剛角ルドのアストは、戦闘スタイルはルドと変わらないが、攻撃力がルドと全く違うため、1発でロボットを粉々にしてしまう。

しかも防御力も高いため、ロボット達の攻撃が命中しても全く通用しなかった。


こうしてデモンストレーション開始からわずか10分で、1000体の訓練用ロボットは全滅した。


デモンストレーション新生アスト達が監視ルームに入ってくると同時に、クレンツはゴウマに尋ねる。

「・・・いかがでしょうか? ゴウマ国王。 新生アストの実力は」

ゴウマは難しい顔で少し考え込み、やがて口を開く。

「・・・正直に言うと、想像以上でした。 確かに、彼らの実力は申し分ない・・ただ、君達に1つ尋ねたい」

闇鬼が「なんでしょうか?」と返すと、

「君達はなぜ、互いをフォローし合わないんだ? 先ほどの戦闘では、全員単独で行動していたように見えたのだが?」

その問いに、闇鬼は改めて姿勢を正してこう返す。

「戦場で信じるべきものは、己の力です。 仲間に頼るなどと甘えた行動をとれば、必ず敗北します」

「君達の言い分もわからなくはない。 だが、アストは仲間と協力し合うことで、初めて本当の力を引き脱せるものだと、私は考えている。 どんなに強い力を持っていても、それができなければ身を滅ぼしてしまうかもしれない」

ゴウマの言葉を聞き、隣にいたクレンツが口を挟んだ。

「ゴウマ国王様。 我々には我々の、あなたにはあなたの考え方があります。

考え方が違っていても、最優先すべきは、影を討伐し、この世界に平和をもたらすことではありませんか?」

「それは・・・そうだが・・・」

そこへ追い打ちをかけるように、闇鬼が口を開く。

「ゴウマ国王様。 どうか我々アストを信じてください。 必ずこの手に勝利を掴み、平和を実現してみせます」

「・・・」

ゴウマはそのまま押し黙ってしまった。


一方の夜光達は、ビンズの案内でマラソン大会が行われる”マネットグラウンド”に来ていた。

そこにはすでに、選手たちの応援に駆け付けている観客達が大勢集まっており、入り口には大蛇ような列ができていた。

夜光達は入場チケットを持っていないため、観客席に入ることはできない。

ビンズはあらかじめ購入していたようだ。

そのため、夜光達は食堂や購買などがあるフリースペースへとやってきた。

ビンズの説明だと、ここは観客席とは違い、チケットがなくても自由に出入りできる場所で、チケットが購入できなかった人のために、リアルタイムで流れる実況用スピーカーが設置されている。

この実況はラジオでは流れないため、ここでしか聞けない。


「みなさんはここでお待ちください。 私は控え室に行ってランに会ってきます。

一応みなさんのことはお伝えしますが、本番前なので、緊張して来ない可能性もありますのでご了承ください」

ビンズは申し訳なさそうにそう言うが、もちろん誠児もセリナもそんなことはわかっている。

「いえ無理をしなくて結構です。 私達は勝手についてきただけなので、どうかお気になさらず」

「私も、ラン君が元気ならそれでいいです」

2人暖かい言葉に、びんずは「ありがとうございます」と言い残して、その場を後にした。


ビンズが会場に向かってから、1時間が経過。

誠児は購買で買ったパンをかじりながら、夜光はタバコで一服しながら、セリナは売店で、マイコミメンバー達のおみやげを選びながら、それぞれ実況放送を待っていた。


誠児が何気なく辺りを見渡していた時だった。

「・・・? あれは・・・」

先ほどパンを買った購買に、見覚えのある少年が映った。

マラソン選手のユニフォームを着ているが、右足に大きな傷があることを確認した。

「もしかして・・・」

誠児は持っていたパンをテーブルに置き、購買へと急ぐ。

その姿を見た夜光とセリナも何事かと後を追う。


購買の前まで来ると、誠児は「ねぇ、君!」と少年に声を掛けた。

少年が「えっ?」と振り返ると、それは間違いなくリッシュ村であったランという少年であった。

「やっぱり君だったんだね」

誠児が嬉しそうに微笑んでいると、後ろから夜光とセリナもやってきた。

「あぁぁぁ! ”ポン”君!」

「ランだろ!! 顔を覚えていられたなら、2文字の名前くらい覚えとけよ」

「あっ・・・うん」

夜光に指摘され、セリナはその場でしっかりランの名前をメモする。

「あっあなた達は昨日の・・・どうして・・・」

動揺しているランに、誠児は優しくこう語り掛ける。

「昨日の君の様子が気になってね。 ビンズさんと一緒にここまで来たんだ」

「ビンズさんが?」

「まだ会っていないのかい?」

ランは目を合わせずに頷く。

「えっと・・・ところでラン君は、購買でおやつでも買いにきたの?」

セリナの質問に対し、ランは「えぇ、まあ」と歯切れの悪い言葉で返す。

そこへ、購買のおばちゃんが、「おまたせしました!」という元気な言葉と共に、大量の飲み物とお菓子が入った袋を出してきた。

「全部で4000クールになります」

ランは財布から、ちょうど4000クールを取り出し、おばちゃんに渡した。

「4000クールちょうどですね。 ありがとうございました!」

購入したものが入っている袋をゆっくりと持ち上げる。

表情から見て、かなり重そうだ。

「随分重そうだけど、1人で大丈夫なの?」

心配した誠児がそう尋ねると、ランは「大丈夫です・・・」と苦しそうな声で答えた。

「それ全部、ラン君のものなの!?」

セリナはそう言うが、どう見ても1人の胃袋に収まる量ではない。

「こっこれは、チームのみんなのものです・・・」

呟くようにそう言うランに、夜光はこんな言葉を投げかけた。

「そのチームのみんなってのは手伝いに来ないのか? どう見ても1人で運べる量には見えないぞ?」

マラソン選手とはいえ、ランはまだ13歳の子供だ。 

重い荷物を運ぶことができるほどの力はない。

「みんなはその・・・本番を控えていますから」

「それはお前も同じはずだろ?」

「・・・僕はいいんです」

目を背け続けるランの様子が気になり、誠児は再び口を開く。

「・・・ねぇ、ラン君。 何か言いたいことがあるんじゃないのか?

もしそうなら、俺達に話してくれないか? 俺達が嫌ならビンズさんにでもいい

悩みがあるなら、口ごもらずに話してほしい」

「・・・あの・・・実は僕・・・」

ランが何かを言いかけたその時!

「ちょっとラン! そんなところで何をしてるの!?」

声のする方向へ目を向けると、そこにいたのはランと同じユニフォームを着た少女だった。

紙は赤いショートカットで、セリナ達に匹敵するほどの巨乳の持ち主。

「もうみんな待ちくたびれてるよ?」

少女はランに駆け寄ると、袋の中からいくつかのお菓子と飲み物を取り出し、ランの負担を減らした。

「さあ、早く行くよ? 開会式まで時間もないんだから」

「はっはい・・・」

ランは一度誠児達の方を振り返り、「・・・失礼します」と小さく言うと、少女の後を追って購買を後にした。


「やっぱりみんな仲良しなんだね!」

セリナはのんきにそう言うが誠児と夜光は立ち去るランを見送りながらこう話す。

「どうも引っかかるな。 ラン君のあの様子」

「・・・あぁ。 単にパシられているだけかと思っていたが、どうもそれだけじゃなさそうだ」

「俺達の思い過ごしなら良いんだが・・・」

2人はランを見送ることしかできないことに、どこかやるせない気持ちがこみ上げてきたのであった・・・


そして、少女とランが控え室に戻った瞬間!

少女がランの背中を蹴飛ばした。

「いたっ!」

ランはその場に倒れ、持っていた袋の中身を盛大に床にぶちまけた。

「どうしたんだよ?レイ」

チームメイトであるヤンキー風の少年がそう尋ねると、少女は先ほどとは別人のような冷酷な表情を浮かべてこう言う。

「こいつ、 さっき購買で知らないおっさん達に”ボク達のこと”を話そうとしていたんだ」

少女の言葉を聞いた途端、その場にいたチームメイト全員の顔が怒りに満ちた。

 


キルカ「最後に不穏な空気が流れていたな」

スノーラ「そうだな・・・ラン君は大丈夫なのか?」

キルカ「さあな・・・それはそうと、我はいい加減ギルドの掃除は飽きたぞ」

スノーラ「なんだ急に!? というか、お前はほとんど寝ていただろう!?(掃除はしていたが・・・)」

キルカ「働かないとは言わん。 ただ別の仕事がやりたい」

スノーラ「ほう・・・なんだ?」

キルカ「疲れているメンバー達にマッサージをしたい」

スノーラ「どう考えても、いやらしい目的があるとしか思えん」

キルカ「心外だな。 我は純粋にメンバー達の体を癒したいだけだ」

スノーラ「それは普通のマッサージなんだろうな?」

キルカ「無論だ。 ただ”裸で抱き合って”あちこちのツボを押すだけだ」

スノーラ「お前は掃除をしていろ!!」

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