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マインドブレスレット ~異世界の女神がくれた鬼の力で最強?っぽい存在に!! 巨乳美少女達と送る異世界ハーレムストーリー~  作者: panpan
ミュウスアイランド編

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夜の来訪者

今はこの時間帯に更新していますが、別にそう決めているわけではありません。

笑騎の女湯突入や女神の怒りのバズーカなどの大浴場で一騒動があったが、夜光達はなんとか食事にありつけることになった。


定時の時間となり、スタッフも訓練生も全員集まったところで、食事が運ばれてきた。

食事の内容は、海が近くにあるので、やはり貝殻のスープ、アジの塩焼き、カレイの煮つけといった定番の魚料理がメインだ。 デザートには島で採った果物があるとのこと。


料理が運ばれてくる時に、夜光の目にある物が映った。

「・・・? なんでスノーラだけ肉料理なんだ?」

夜光が見たのは、魚料理が運ばれている中でただ1人、肉料理が運ばれているスノーラだった。

「本当だ。 なんでだろ?」

異様に見える光景だが、周りが何も言わないので誠児も気になり始めた。

「人魚にとっては、魚は家族みたいなもんやからな。 だから、人魚のスノーラちゃんは魚が食われへんねん。だから宿の人に頼んで特別に肉料理にしてくれたんや」

後ろにある檻の中から解説してくれた笑騎に、2人は目を合わせず一言「・・・解説ご苦労」とだけ口にした。

「目ぇくらい合わせろや!!」


食事が終わった後、食堂ではビンゴ大会が行われていた。

景品はスタッフの自腹のため、お菓子の詰め合わせやタオルばかりだが、周りは盛り上がっていた。

そんな中、夜光はビンゴ大会に参加せず、サーマと一晩過ごすため、島に来る前に購入していた精力剤を一気に飲み干した。

「・・・お前、いつもそんなの持ってるのか?」

呆れる誠児に、夜光は不敵な笑みを浮かべながら答える。

「いつチャンスがあるかわからねぇからな。 精力剤とゴムは常に持ち歩くことにしている」

そんなことを恥ずかしげもなく言い放つ夜光を悔しそうに檻から見つめる笑騎が、誠児に尋ねる。

「なあ、夜光っていっつもあんな感じなんか?」

「まあな。 あいつは昔から風俗に通ったり知らない女とホテルに泊まったりと、女性経験がかなり豊富な奴だからな。 本人いわく”テクニックと持久力で墜としてきた”らしい」

「そらそうやろな。 あのおっかない顔に釣られたとは思えん」

そして夜光は、「それじゃあ良い夜を」と言い残し、食堂を後にした。

いつにも増して嬉しそうな夜光に、笑騎はこう呟く。

「マイコミの子ら、あんなケダモノの何がええんやろ?」

「・・・同感」

珍しく意見があった2人であった・・・


夜光が食堂を出た1時間後に、ビンゴ大会は終了した。

マイコミメンバーは1人もビンゴにならなかったが、セリナ以外は特に気にしていなかった。

「はぁぁぁ。 当たらなかったな~」

そう落ち込むセリナに、唯一景品をもらうことができたマナが、景品のお菓子を1つ差し出す。

「セリナちゃん。 これ上げようか?」

マナの優しさに、笑顔でこう答えるセリナ。

「ううん。 それはマナちゃんのだから。マナちゃんが食べて。 気を使ってくれてありがとう」

「友達だから、当たり前だよ」

そんな微笑ましい2人の仲を見て、スノーラはミーナと仲が良かった幼き日のことを思い出す。

「(私とミーナも、昔はあんな風だったのにな・・・異種族ハンターにさえ遭遇していなければ、私は今も家族4人で、海で幸せに暮らしていたはずだ!)」

そう思うと、スノーラの心にハンターに対する憎しみと、ミーナとの溝に対する悲しみが込みあがってくる。

こんな感情を抱いていては、メンバーに不快感を抱かせてしまうと思い、スノーラは突然立ち上がる。

「すみません、少し外に出ます。 すぐに戻りますので、みなさんは先に部屋に戻っていてください」

突然のことに、メンバーは一瞬茫然とするが、スノーラは構わずに食堂から出て行った。

「・・・スノーラ」

心配そうにスノーラの背中を見つめるルドに、セリアが静かに言う。

「あ・・・あの、大丈夫だと思います。だっ誰にでも、1人になりたい時はありますから」

「・・・そうだな。 ありがとうよ」


一方の誠児は女性陣に、笑騎を檻から出してあげてほしいと頼みに回っていた。

いくら反省のためとはいえ、檻で寝かせるのはあまりよくないと思ったので。

女性陣も、誠児の頼みとはいえ、最初は笑騎を出すことは渋っていたが、

女性陣に大人気の誠児のためと、最後は頼みを聞いてくれた。

「今回だけは、誠児さんに免じて許しますが、次はもう情けを掛けません!」

女性スタッフに念を押されながらも、檻から出られた笑騎。

「ありがとうな! 誠児。 イケメンに助けられるのは屈辱やけど、助かったわ」

反省の色を見せない笑騎に女性スタッフは、低い声でこう言う。

「もう一度、檻に戻りますか? それとも海の底がいいですか?」

その殺気に、笑騎はすぐに態度を改め、

「もうすっかり反省しました! これからもスタッフとして頑張ります!」

それを聞き、女性スタッフは不満そうな顔でその場を後にした。


女性スタッフと入れ違いに、マイコミメンバーが誠児と笑騎の元に来た。

「ねえねえ、 この後みんなでトランプするんだけど、2人もどう?」

セリナの誘いに応じたいが、誠児は時間を確認する。

「せっかくだけど、そろそろ部屋に戻らないと、消灯時間を過ぎてしまうよ?」

現在の時刻は9時半、消灯時間は10時なので、周りの訓練生も部屋に戻り始めている。

しかし、セリナはまだ遊び足りないようなので、頬を膨らませる。

「もう! 誠児までライカちゃんとおんなじこと言うなんてつまんない!!」

わがままなセリナにライカがたしなめるように言う。

「だから言ったでしょ? 誠児も断るって。 わかったらさっさと部屋に戻るわよ?」

「ぶーぶー! スノーラちゃんにはなんにも言わなかったくせに!」

「あの場は空気を読んでそうしただけよ」

「空気を読むって何!? 空気に何か書いてあるの!?」

空気を読む意味が本当に理解できていないセリナを無視し、セリアがあることに気づく。

「・・・あの、夜光さんの姿が見えないのですが、もうお休みになったのですか?」

さすがに夜光が女の部屋に行っているなどとは言えない誠児は、とっさに頷く。

「そっそうなんだ。 夜光の奴、疲れたらしくて」

しかし、ウソをつくことに慣れていない誠児の微妙な表情の変化に、ライカが何かを感づいた。

「(なんか怪しい・・・)ねえ、本当にあいつは部屋で寝ているの?」

「あぁ、もちろんだよ」

「じゃあ、これから部屋に様子を見に行ってもいい?」

「そっそれはダメだ!!」

思わず声を上げてしまう誠児。

「なんでそんなに声を上げて、断るんだ?」

誠児の致命的なミスに、ルドまで怪しむ。

「いや、ごめん。 えっと・・・夜光は人に寝る姿を見られるのが嫌なんだ」

「でもこの前、オレ達の隣で普通に寝てたぜ?」

以前のレオス戦で負傷したとき、夜光達はホームの地下医療ルームで入院したことがある。

「ははは、そうだったね」

「あの、何か隠していませんか?」

ついにセリアまでもが、誠児を問い詰め始めた。

「隠す? おっ俺は何も隠していないよ?」

ウソが下手でも、誠児は簡単に口を割らないと思ったライカは、標的を笑騎に変更した。

「ねえ、笑騎。 あんた何か知ってる?」

「おっ俺も、何も知らんで?」

そこで、ライカはこんな手を使ってきた。

「もし教えてくれたら、女神様の生おっぱいを触る方法を教えてあげる」

女神を出しに使うライカの作戦は、見事に成功する。

「夜光やったら、受付のサーマって女の部屋におるで? なんでも一晩2人っきりで過ごすらしいんや」

「ばっバカ!」

笑騎のあっさりとした裏切りに、誠児は声を上げる。

しかし、時すでに遅し。

『・・・』

次の瞬間、4人の体中から怒りに満ちらオーラを放ち、目はまるで死んでいるようにどんよりとしている。

「みっみんな、落ち着いて」

誠児がなんとかなだめようとするが、4人の耳には届かない。

「なあ、ライカちゃん。 約束やで? 女神様のおっぱい触る方法教えてぇ~な」

自分の発言を完全に他人事と思っている笑騎は平然と尋ねる。

ライカはイライラしながらも、こう答える。

「女神様の胸を褒めたら、触らせてくれるわ」

そして4人はそのまま無言で、食堂を後にする。

「・・・」

そばにいたマナはただただ怯えるしかなかった。

「お前、何を簡単にバラしてんだ!! それを言ったら夜光がどうなるかくらいわかるだろう!?」

「やかましい!! 女神様のおっぱいのためなら、ハーレム野郎の命なんぞ知ったこっちゃないわ!!」

全く悪びれる様子のない笑騎。

そしてすぐさまお茶を飲んでくつろいでいる女神の元へ駆け寄り、

「女神様!」

「なっなんですか?」

おもわずすっとんきょうな声を出してしまう女神に、笑騎はある言葉を口にしてしまう。

「女神様、すばらしいおっぱいをお持ちでんな! その”控え目な乳”! もうたまりませんわ!」

笑騎の褒め言葉(本人はそのつもり)を聞いた瞬間、女神は立ち上がる。

「おっ! おっぱい触らせてくれるんでっか?」

状況が飲み込めていない笑騎はそんな呑気なことを言うが、誠児を含めた周りの人間は、

女神の放つすさまじい怒りのオーラを感じ取り、本能的に食堂から一斉に避難する。

「な・・・なんや?」

さすがに、笑騎も女神の異様なオーラを感じ始めたが、すでに手遅れだった。

「だぁれぇがぁ! 地平線のように平べったいド貧乳だぁぁぁ!!」

女神は怒りのままに、どこからともなく出したバズーカを発射した。

「俺そんなん言ってへぇぇぇん!!」

女神の怒りを買ってしまった笑騎は、そのまま爆煙と共に散っていった。

女神は落ち着く頃には、食堂は半分ほど崩壊していた。

誠児やマナ、きな子、その他の者たちは、ギリギリで避難していたため、なんとか助かった。

そして後日、女神の元に食堂の修繕費が請求されたのであった・・・


一方、サーマの部屋では、すでにベッドに上で全裸の夜光とサーマが抱き合っていた。

「!! 今何か、爆発音が聞こえませんでした?」

女神のバズーカの爆音に、怯えるサーマ。

しかし、夜光は落ち着かせるようにこう語り掛ける。

「そうだな・・・あぁ、そういえばホームの連中が花火大会するとか言ってたぜ?」

「えっ!? 私は聞いていませんが」

「言いそびれたんだろ? よくあることさ」

もちろんこれは夜光のウソ。夜光自身も爆音には驚いているが、マインドブレスレットの反応がないので、影ではないことは明らかだ。

「(どうせ笑騎かアホ女神辺りが何かしたんだろうが、そんなので女を逃がすほど俺は甘くねぇ!!)」

確信をついている夜光だが、今はなによりサーマとの情事を楽しみたいようだ。

「そんなことより、そろそろヤろうぜ? もう限界だ」

「ふふふ、せっかちな人」

2人は熱いキスを交わし、ベッドに倒れこんだ。

そして、とうとう2人が1つになるその時!

突然、大きな物音が部屋に轟いた。

「なっなんだ!?」

驚いてベッドから落ちてしまった夜光が見たのは、大きくへこんだドアと、鬼のような形相で部屋に入ってくるマイコミメンバー達だった。

先ほどの音は、ルドがドアを蹴破った音のようだ。

「おっお前ら! なんでここに!?」

その質問にライカが低い声でこう返す。

「笑騎が教えてくれたのよ。 女神様のおっぱいを餌にしたら、簡単に吐いたわ」

「あのエロダヌキ!!」

この時、夜光は笑騎の前でサーマとのことを話してしまったことを本気で後悔した。

「ふざけたマネしやがって、覚悟はできてんだろうな?」

ルドは腕をポキポキ鳴らしながら、夜光に殺意を込めた視線を送っていた。

「・・・夜光。 悪いことをしたらね? 反省しないといけないんだよ? お父さんとお母さんに教わらなかった?」

いつも頬を膨らませて、子供のように起こるセリナさえも、鋭い視線で夜光を睨む。

「・・・じゃあ俺も聞くが、お前は親にフライパンは人を叩く物じゃねぇって教わらなかったのか?」

夜光の視線の視線にあったのは、セリナがサーマの部屋の台所から持ってきたフライパン。

セリナはそれを純手に持ち、夜光を叩く姿勢を保っていた。

「叩くんじゃないよ。 殴るんだよ」

「余計悪いわ!!」

セリナも話を聞いてくれそうにないと判断した夜光は、一番話のわかりそうなセリアに目を向ける。

大人しく、怒るところを見たことがない夜光にとって、セリアが唯一の希望だった。

「なあ、セリア。 お前からもなんとか・・・っておいっ!! まてまて!!」

夜光が目にしたのは、輝きを失った目から涙を流すセリア。

その手には、サーマの台所から持ち出した包丁が握られていた。

「お前、それはアウトだろ!?」

「・・・」

セリアは何も言わず、包丁を夜光に向ける。

「おいっ! 誰か止めろよ!! 今ここに殺人を犯しそうとしている女がいるんだぞ!?」

夜光の必死の訴えに、ライカは冷たく言い放つ。

「こんなことをしたんだから、1回死んで償うのが当然でしょ?」

その言葉で、夜光もついに我慢の限界がきた。

「冗談じゃねぇ!! お前らの勝手な嫉妬で殺されてたまるか!!」

夜光は脱ぎ捨てていたパンツをすばやく履くと、ファイティングポーズを取った。

「来いよ!! 俺が逆にお前らを殺し返してやる!!」

そして、夜光とマイコミメンバーとの戦いが繰り広げられたのであった・・・


同時刻、ミュウスアイランド近くの海底に巨大な潜水艇が隠れていた。

潜水艇の中は、数十人の乗組員が何かの準備を行っている。

そして乗組員を束ねる男が、潜水艇のある一室にいた。

白衣を着た50代くらいの男性。

彼が、乗組員たちのボスである。

「失礼します」

白衣の男の部屋に、ライフルやガスマスクなどの装備を着た部下らしき男が入ってきた。

「レーツ様。 捕獲部隊の準備が完了しました」

「・・・そうか。 エンジン班の方は?」

「はっ! もうまもなく、出撃準備が完了するとのことです」

「よし。 予定の時刻までには必ず間に合わせるように伝えておけ!」

「はっ!」

部下らしき男は敬礼すると、すぐさま白衣の男の部屋を出て行った後、白衣の男はこんなことを呟く。

「あと少しで、我々の祈願が達成される。その時こそ、人間の未来が大きく変わるだろう・・・」

白衣の男はそう呟くと、部屋の奥へと消えていった・・・


そんな彼らの潜水艇に、数十キロ離れた海域から、まるでジェット機のようなスピードで向かってくる影があったとは、この時は誰も知らなかった・・・

店長「いや~。女の嫉妬ってのは怖いねぇ」

誠児「店長! なんでここに!?」

店長「最近、出番がないからな。特別にここで出させてもらったんだ」

誠児「あぁ・・・店によく行くんですけど、本編ではあんまり出てきませんね」

店長「そこがつらいところだ」

誠児「そんなに落ち込まないでください。ホームに帰ったら夜光を連れて店に行きますから」

店長「ありがとうよ! ぜひ、夏限定の天下冷麺を食いに来てくれ」

誠児「はいっ!楽しみにしています」

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