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マインドブレスレット ~異世界の女神がくれた鬼の力で最強?っぽい存在に!! 巨乳美少女達と送る異世界ハーレムストーリー~  作者: panpan
ビスケット病院編

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新たな日常へ

お待たせして申し訳ありませんでした。

今週中に、もう1話くらい更新しようと思いますので、お楽しみに!

 レオスに勝利したアスト達。

とどめをさすように促すリキに対し、敵であろうと人殺しなどしたくないと、レオスを見逃す夜光達。

戦闘でも精神でも敗北を認めたリキは、故郷とも言えるオアシスで待ち構えていた騎士団によって射殺されたのだった。


 リキを見逃した後、夜光達はビスケット病院に来ていた。

エルフ達の治療に専念しているのか、ロビーには誰もいなかった。

待合室でしばらく休んでいると、ゴウマから通信が入った。

通信機能と転送システムが回復したので、すぐに回収するとのことだ。


 通信からまもなくして、夜光達の体は光と共に病院内から消えた……。


 

 ホームに回収され、すぐに医務室へと搬送された夜光達。

診断の結果、ミヤとレイラン以外のアストは、決して軽くないケガではあるが、命に別状はないようだ。


 レオスとの戦いから数日後の朝……。


治療のおかげですっかり回復した夜光達は、マイコミの活動を行うため、マイコミルームへと向かっていた。

治療の間、タバコや酒を禁止されていたためか、夜光は少し老け顔になり、不機嫌そうな表情を浮かべていた。

マイコミルームの前に着くと、スノーラが鍵穴に鍵を入れる。


「・・・あれ? 鍵が開いてる」


 不思議なことに、マイコミルームの鍵は開いていた。

戸締りは普段スノーラがしているのだが、真面目な彼女が鍵を閉め忘れたというのは少々信じがたい。

無論、うっかり忘れてしまったということもあると思い、特に気にすることもなくスノーラがドアを開ける。

そしてスノーラが入り、続いて夜光が入った次の瞬間!!


「ダーリン!!」

「うおぉ!!」


 突然夜光に向かって突進してきた人影。

夜光はよける間もなくぶつかり、そのまま倒れてしまった。

倒れた直後、柔らかく温かな2つの物体が、夜光の顔を覆い隠した。


 部屋の外にいたセリア達も何事かと中に入る


「おっお前は、レイラン!!」


 すっとんきょうな声を出すルドの視界に入ったのは、倒れた夜光の上に乗っているレイランであった。

普段のセリア達ならこの光景を見た瞬間、夜光に理不尽な鉄拳制裁を行うところだが、彼女達はレイランを見た瞬間、顔を真っ赤にしていて固まってしまっていた。

その原因となっているレイランに向かって、スノーラが大声でこう言う。


「きっきっ貴様!! なんだその恰好は!?」


 レイランはキョトンとした顔で、「何が?」とだけ返すが、彼女は下着すら付けていない全裸であった。

しかし、本人は隠すことも恥ずかしがることもせず、ただただ夜光に密着していた。

自分自身の異常な姿を理解していないレイランに対し、ライカが声を荒げてこう言う。


「何がじゃないでしょ!? なんであんた裸なのよ!」


 その質問に対するレイランの回答はこうだ。


「昨日、親切なスタッフが”男の人は女の子の裸を見たら喜ぶ”って教えてくれたんだ」


 それを聞いた瞬間、夜光達の脳裏にいやらしい笑みを浮かべた笑騎の顔が浮かび上がった。


 夜光はどうにか上半身を起こすが、レイランがべったりとくっついているため、立ち上がることはできない。

そんな2人を見て、赤面して固まっていたセリア達の顔が徐々に般若のような顔に変化し始めた。


 夜光達の元に、おそるおそる「あっあの・・・」と声と共に近づいてきたのはミヤであった。

その手にはレイラン脱いだと思われる下着と服があった。


「ミヤ、お前までなぜここに?」


 スノーラがそう尋ねると、ミヤはひとまずレイランに服を着るように伝え、改めてここに来た理由を話す。

レイランは「まだ何にもしてないのに」と不満げな表情を浮かべるものの、メンバーからの殺気と嫉妬を感じ取り、やむなく服を着ることにした。


 ミヤの話によると、昨日ゴウマと再度アスト加入について話し合った際、最初は親子として生きていくことだけを考えていたのだが、レオスとの戦闘で、自分達が世話になった夜光達が命を掛けて影と戦っていることを身を持って知り、彼らの力になりたいと強く思い、アストへ加入する決意を固めたのだ。


 そして今日からマイコミの活動に参加することになったので、手続きを済ませた後、ゴウマの案内でマイコミルームに来たのだが、ゴウマが急な用事でどこかに行ってしまったので、仕方なくここで夜光達を待っていたのだという。

ちなみに鍵は、ゴウマがマスターキーで開けたようだ。


「じゃあ今日から2人は、私達の仲間になったってこと?」


 話を要約したセリナに、「そういうことになるわね」と返すと、先ほどとは打って変わり、満面の笑みを浮かべて、「やったー! お友達が増えたー!」と嬉しそうにぴょんぴょんと飛び跳ねる。


 そこでようやく服を着終えたレイランが、夜光に「ねえ、ダーリン。 今日はどんなことをするの?」とマイコミの活動内容を尋ねた。

本人は普通に聞いたつもりのようだが、夜光には1つ気になるワードがあった。


「おい。 さっきから気になっているんだが、ダーリンって俺のことか?」


 夜光の質問の意味がわからないのか、レイランはきょとんとした表情を浮かべて「そうだよ?」と返答を返した。

ここでセリアが、怒りを抑えたような顔で「そっそれはどういう意味でしょうか?」とレイランを問い詰める。


「どういうって、”ボクはダーリンのことが好きなんだから、親密に呼ぶのは当たり前でしょ?”」


『・・・』


 レイランの言葉を聞いた瞬間、再び周囲の空気が凍り付いた。

セリアが「そっそれは、いい異性としてでしょうか?」と念押しで尋ねるが、レイランは堂々と「当たり前だよ。 ダーリンさえ良ければ、結婚したいくらいだよ」と堂々と胸を張る。


「なっなんでまたそういう話になるんだ?」


 いきなりの告白に頭を抱えつつ、夜光は口を動かす。

すると、レイランは顔を赤らめてこう返す。


「病院の屋上で、お母さんを助けてくれたでしょ? あの時のダーリン・・・すごくカッコよかった。

それに、ボクのことも気に掛けてくれて・・・ボクその時からずっと、ダーリンのことばっかり考えちゃうんだ」


 男にとって、美少女に好きだと告白されるのは、夢にまで見るほどのシチュエーションだろう。

無論夜光も悪い気はしない。 

だが、周囲から漂う冷たい空気が、夜光の心に突き刺さる。

言葉を1つ間違えれば、夜光に待っているのは制裁と言う名のバッドエンドのみである。


「いや・・・気持ちは嬉しいんだけどよ。 俺、あんまり恋愛に関しては積極的な方じゃねぇし、それ以前に、お前のことは何1つ知らない。 だからお前の気持ちに応えることはできない」


 最もらしいことを言っているようだが、要するにまだまだ女遊びをしたいので、レイランと付き合う気も結婚する気もないということだ。

無論、普段の夜光を知っているセリア達には、彼の本音が手に取るようにわかる。

だが次の瞬間、レイランの口から意外な言葉が出てきた。


「わかってるよ。 ダーリンは女遊びがやめられないんでしょ?」


 突然出たレイランの言葉に、夜光は「なっなんだ、いきなり!」と驚きのあまり飛び上がりそうになった。


「さっき話したスタッフさんに聞いたんだ。 ダーリンはすごい女好きで、いろんな女の子と体を重ねているんでしょ?」


 「(あのデブ! 余計なことを・・・)」


 笑騎に対する怒りを燃やす夜光に、レイランはゆっくりと近づき、彼の顔を両手で優しく包み込むと、上目遣いでこう言う。


「ボクはダーリンが女好きでも好きでい続けるよ? ボクの本気、見せてあげる」


 次の瞬間、レイランは夜光の顔を自分の顔に近づけると、彼の唇に自分の唇を重ね合わせた。


『あぁぁぁ!!』


 その場にいた者(キルカを除く)が一斉に叫び声を上げた。

一瞬のことで、夜光は何が起きたのか理解するのに少し時間が掛かった。


「ききき貴様! なな何をしているのだ!?」


 先ほどよりも真っ赤になったスノーラが、レイランに威嚇するかのように声を上げる。

レイランは唇を離すと、嬉しそうに笑顔でこう返す。


「何って、キスだよ? 知らないの?」


 その笑顔にイラ立ったのか、ルドも怒鳴り声を上げる。


「キスの意味を聞いてんじゃねぇ!! キスをした理由を聞いてんだ!!」


「好きな人にキスするのは当然でしょ?・・・あっ! もしかして、みんなもダーリンとキスしたいの?」


 ド直球な質問に、ライカは「なんであんな親父とキスしないといけないのよ!?」とツンデレ全開のセリフを言い放つ。


「だってみんなも、ダーリンのこと好き・・・」


『わあー! わあー! わあー!』


 レイランの言葉を遮るかのように、周囲は大声を出し始めた。

夜光に自分達の気持ちを知られるのは恥ずかしいからだろう。

だがすでにその気持ちに気付いている夜光にとっては、騒音でしかない。



 修羅場を迎えるマイコミルームを外から見学していたキルカが、そばにいたセリアから耳を疑う言葉を聞く。


「・・・コノドロボウネコ。 サシテヤル」


 包丁を片手に、光を失った目でレイランを睨むセリア。

キルカは触らぬ神にたたりなしと思い「(空耳だな・・・)」と聞かなかったことにした。


 それからしばらくしてマイコミルームに戻ってきたゴウマやほかのスタッフ達が、止めに入るまで、マイコミルームは、女達の戦場と化したのであった……。



 その日の夕方……。


 嵐のようなキス騒動をどうにか収め、マイコミの活動も無事に終わった後、夜光はミヤに付き添いを頼まれて、ある場所に向かった。



「・・・ここか?」

「えぇ・・・」


 夜光とミヤが訪れたのは、共同墓地であった。


2人の目の前にある墓石には、『チップ スペルビア』と彫られている。

ミヤによると、チップが亡くなった後、ゴウマが墓地の管理人に頼み込んで特別に遺体を入れてもらったのだと言う。

本来、亡くなった異種族は、その同族の墓に埋葬するのが決まりであるが、森を追い出されたチップを、エルフ達が同じ墓に埋葬を拒否したため、やむなく人間の墓に埋葬したのだ。


 夜光とミヤは、チップの墓を水で洗い、購入しておいた花を添え、両手を合わせた。


少ししてから、夜光はゆっくりと目を開いてミヤに問う。


「なんで急に墓参りに来たいだなんて言い出したんだ?」


 夜光の問いに、ミヤもゆっくりと目を開け、墓石を見つめながらこう返す。


「チップがここに埋葬されてから、わたくしはここに1度も来ることができなかった・・・ここに来れば、彼の死を認めてしまうと思ったから・・・」


「チップの死を受け入れるために来たのか?」


 ミヤは静かに頷くと、墓石を優しく撫でた。


「わたくしはこれから、母として・・・ミヤ スペルビアとしてもう1度生きていくとレイランに誓ったわ。 でもそのためには、止まっていたわたくしの時間を動かさなければいけない・・・だからわたくしはここに来た。 もう1度、自分の人生を始めるために・・・」


 ミヤはゆっくりと立ち上がると、その瞳から、大粒の涙がこぼれ始めた。

彼女は止めようと必死に涙をぬぐう。


「ダメ・・・わたくしは、レイランのために強くならないといけないのに・・・泣いたら・・・ダメ・・・」


 まるで暗示をかけるかのように、必死に自分の心を抑えようとするミヤ。

母として、強く生きて行こうと思ったこの場所へ来た彼女にとって、涙は不要な物だと感じていた。

そんなミヤを、夜光は後ろから優しく抱きしめる。


「ミヤ、それは違う・・・」


「・・・えっ?」


「泣きたい時に涙を流し、つらい時に大声で叫ぶ。 人生を歩くって言うのはそういうことじゃねぇか?」


「でっでも・・・わたくしは母として・・・」


夜光は抱きしめていた手をゆっくりとミヤの頭に移動させ、こう言う。


「ミヤ、覚えておけ。 この世で最も醜いのは、涙を流したい時に流さないことだ。 お前が母として生きていくのはいい。 でも、強く生きるってことは、悲しみや苦しみを背負うってことじゃないんだ。

今、泣きたいって言うなら、泣けばいい・・・」


夜光の優しさに触れ、ミヤは大声を上げて泣き出した。


何年も我慢していた涙を、周囲を気にせずに流した。

夜光はミヤが泣き終えるまで、何も言わずに黙ってミヤの体を支えた。


夕暮れの光に照らされた墓石だけが、哀しく2人を見守っていた……。

レイラン「みなさん! 今回からメンバーに加わったレイラン スペルビアです! よろしくね!」

ミヤ「レイランの母のミヤ スペルビアです。 娘共々、よろしくお願いします」

レイラン「加わったのはいいけど、ライバル多そうだな・・・」

ミヤ「ライバル?」

レイラン「ダーリン争奪戦のライバルだよ。 とは言っても、ボクはダーリンと結ばれるなら、第二夫人でも全然いいけどね」

ミヤ「レイラン。 恋をするのは構わないけど、あまり周囲を困らせるのはダメよ?」

レイラン「よく言うよ。 こっそりダーリンと良いムードになってた癖に」

ミヤ「あっあれは、お墓参りに同行してもらっただけよ!」

レイラン「ボク知ってるんだいよ? お母さんもダーリンのこと・・・」

ミヤ「やっやめなさい!!」

レイラン「ふふふ。 次は新章に突入するから、お楽しみに!」

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