0-3 旅人
とりあえず周りを見るか。えーと、カレンダー的なものがあればいいけど。
お、あったあった。
あ、でもカレンダー見てももうだいぶ古いものだから今の年がわかんねぇな。
探して損した。
「ん、、」
女の子が起きたかな?
「もしもーし。君、おはよーう」
とりあえず挨拶だ。さて、反応は?
「ふえっ?!あなたは誰ですか?」
そうきたか。「俺は詩也。その辺の人だ。君の名前は?」
「わからないです。なぜ私はここにいるのです?」
「わからない?記憶喪失とか?」
「わかりません」
「名前がわからないのか。だとしたらお兄ちゃんがつけてあげようか?」
「いいのですか?だとしたらお願いします」
うーん、、、そうだなぁ。名前付けるとか言ったけど何かないものか、、、、
そういえばさっきカレンダー見たら二月だったし。そうだ!
「君の名前はキサラだ!」
「キサラですか。まあお兄さんがそれでいいならかまいませんけど」
この娘そっけないなぁ。
ん、なにか部屋の外から足音がする。
「キサラちゃん。ちょっと待ってて」
「はいです」
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さて、外に来たわけですが。
向こうから人が一人やってきますね。
さて会話としゃれこもうではないか。
「すいません。あなたは誰ですか?」
「うん?おお!人がいたか」
「まああなた以外には私と奥にいる娘しかいませんけどね」
「それでも人がいるのは不思議だ。ここは昔廃棄された研究所だったはずだが?」
「それがですねぇ、ちょっと迷ってしまって。ところで名前は?」
「ああ、すまんすまん。俺の名はアイザック。気軽に呼んでくれ」
「まあ、これからよろしくです」