宿題と飯と夜会
「ねぇ、ここ、違うんじゃない?」
「あ゛あぁ?」
「前から思ってたけど、ディアっておなかすくと凶暴になるよね」
「朝から飯食ってないんだからな、それに宿題もあるし」
「写真100枚っていってたけどもっとたくさんとってたよね」
「はぁ・・・腹減った」
「自分で作れば?」
「自分で作る奴は食堂で飯買えない奴の証だからやめろといったのはお前だ。」
「でも背は腹に変えられないでしょ」
「よく知ってるな、この世界にもあったのか」
「ディアのバックに入ってた本に載ってた」
「勝手に見たのか」
バンッ!!
「はぁ・・はぁあの!今日の夜9時から夜会が始まるらしいです!」
「よくやったねナナ」
「俺の昔飼ってた犬の名前もナナだった気がする」
「何の種?」
「・・・シェパードだ」
「ああ、あれかわいいよね」
「・・・・」
「ところで夜会って何だ?」
「なんか戦うみたい」
「誰が?」
「最強を名乗る者たちが」
「魔法で?」
「そういうの関係なく」
「じゃあ誰が勝つかは決まったな」
「・・・・・」
「どうしたのナナ、さっきから黙って」
「いや、あの、ちょっと話のレベルが高すぎて・・・」
「腹減った・・・」
「あ、あたいが作りますよ!」
「いやいい、そもそもここは俺の部屋だしな」
「寮暮らしになってから料理がうまくなったなー」
「・・・あの豚の餌みたいなのでうまいとはいわんよ」
「ぼっ僕にとってはうまいんだ!そこまで言うなら作って見せてよ!」
「いいぞ、ちょっと待ってろすぐ戻る」
3分経過~3分経過~3分経過~3分経過~3分経過~3分経過~3分経過~3分経
『わあぁぁぁぁぁぁ!』
「卵チャーハンオムライス風ださあ食ってくれ」
『うめえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ』
「これ超うまいぜ!高級レストランに出てくるのよりうめぇ!」
「・!・・?・・!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
「これは、ナナが顔で語っちゃうくらいうまいぜ!」
「・・・いいすぎだろ」
「ってもう9時だぞ」
「ええっ!」
「さあて、いくか」
「まさかあたいも!?」
じっさいこの国には料理人がいません
食へのこだわりがありません
素人がお店を開いて自己流で作ります
その中でも人気の高い店が国に呼ばれて、高級レストランなどで働きます