第四話「私が魔女!?」
「よっよよよよ…」
「妖精のセイルだって。」
「妖精!?何で妖精が!?」
「簡単に言えば、俺って魔法使いなわけ。」
(魔法使い?そんなものが存在するの???)
知世が固まっていると、セイルが知世に近づいて来た。
「あのぉ〜知世様?」
「きゃーー!しゃべったーー!?」
「そりゃ、しゃべるよ。生きてるんだから。」
(生きてる…)
「知世様ぁ〜怖がらないでくださいぃ〜。私〜セイルと言いますぅ〜。よろしくお願いしますぅ〜。」
「…よっ、よろしく…」
「セイル!本当にこいつがエクストラ?」
「はいですのぉ〜。」
「エクストラ?」
「だーかーら、つまり、お前は世界一の魔女なんだってこと。」
「……はぁーーーーー!!??」
「たっく、反応がいちいち大きいんだっつうの。」
(私が魔女だって!?)
「それでぇ〜、知世様には《マリアンド大陸》を俊様とお守りしてもらいたいんですのぉ〜。」
「私が、俊くんと!?待って、全然理解不能なんだけど。」
「これをぉ〜。」
私は腕時計を渡された。
「何、これ…」
「魔法使うにはそれがないと力が発揮できないんですぅ〜。『ハッピークリッピーサマールリン』って言ってくださいぃ〜。」
「えっ......よし!ハッピークリッピーサマールリン!!!」
ピカーー!
「なにこれ......可愛い!この服!」
知世が着ていたのは、オレンジのミニスカートにオレンジの半袖。黒の長い靴下に茶色いショートブーツ。
「////スカート短くないか?」
「///きゃー!変態!ちゃんとした履いてるって!」
「変態じゃねーー!」
「あのぉ〜お二人とも、ちょっといいでしょうか?」
「なに!」
「後ろにモンスターいますよ......」
クルッ
そこにいたのは、私の三倍以上もある大きい......
「犬!?」
「違う!俺たちはこいつを倒さなきゃいけないんだ!」
すると、モンスターの手がが知世に向かって来た。
「危ない!」
俊が知世に向かって走った。
「きゃーー!」
知世は恐くて足がすくんで動けない。
「知世ーーーー!」
〜続く〜