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第三話「妖精」

「よ……もよ…知世トモヨ!」

「はっ、はい!」

「どうしたの?ぼーっとしちゃって。」

「うん…」

(告白されたさんて陽菜ヒナちゃんでも言えない…)

「そういえばー、啓太郎ケイタロウもこのクラスだよね。」

ドキン!

「ん?なに啓太郎に反応してるの?もしかして、啓太郎のこと…」(ニヤニヤ)

「ちっ、違うよー!」

「うそうそ、冗談。」

「もー。」

トントン

誰かに肩を叩かれた。

「はひ?」

「どんな返事だよ。」

そこに立っていたのはシュンくんだった。

「俊くん!」

「俊!」

「俺、いつからお前に呼び捨てされるようになったんだよ。」

「何だっていいでしょ!それより知世になんか用?」

「お前、河谷カワタニさんの姉?」

(陽菜ちゃんが姉っていいかも…)

「おい、こいつが勝手に想像して笑顔になってるぞ。」

「そんなことどーでもいいのよ!だから、なんか用!?って聞いてるでしょ!」

「お前じゃなくて俺が用があんのは、河谷さんだよ!」

「前から思ってたけど、本当にあんたは口が悪いわね!」

「ふん!お前に言われたくないね。」

「だから、あんたは…」

ギャーギャー

(何だか入りにくいふいんき…ていうか、私、置いてかれてる…)

「おい!河谷!」

(いきなり呼び捨て…!?)

「放課後屋上に一人で来い!」

「えっ、はっ、はい…」

「じゃあな。お前!覚えとけよ!」

「言われなくても、忘れませんよーっだっ。ベーーーーーーーーー!!!!」

俊は教室から出て行った。

「で、行くの?」

「うん…何だか気になるし…」

「そう。気をつけてね。」



ーー放課後ーー

ガチャ

屋上のドアを開けると、俊くんが一人で立っていた…ように見えたが、その横に何かちっちゃい物体が飛んでいる。

「やっときたか。」

「あっ、ああああ…」

私はその物体を指差した。人間の形をしているのだ。

「やっぱりこいつが見えるか。こいつはセイル、妖精の仲間だ。」

「へ?えーーーーーーーーー!!!」

(妖精!?)

〜続く〜

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