弟、参上!!
朝、オレは目覚めたら世界がとてつもなくでっかくなっていた。
なんてこともなく、フツーの目覚め。
ちゃんと変わったとこもない! よしOK!!
無駄に張り切ってみた。だって、昨日のことが頭の中を過ぎったから。
まっ、なんもないならいいやっ。
「初、学校行くぞー!」
「・・・、頭痛いから今日は休む・・・。」
? やっぱテンション低いよな?
「そうか・・・、ぢゃぁ、ゆっくりと休むんだぞー。」
「うん。なんかセナくんが先生みたい・・・。」
「先生って柄ぢゃないけどな。真似てみた。」
「上手、上手。」
「とりあえず、いってきまーす!」
「いってらっしゃーい。」
今日の初、なんか大人っぽくなかったか?
頭痛って言ってたし、風邪でも引いたかな?
考えすぎかな?
帰りに初の好きなプリンでも買っていこうかな。
喜んでくれるといいな。
放課後・・・。
「なぁなぁ、そこの兄ちゃん。名前なんていうん?」
なんかすっごい怪しい・・・。
「あの、あなたは?」
「あっおれ?そういやぁ、自己紹介がまだやったな。
おれは悠李や。御堂悠李。初って知っとるやろ?
そいつの弟や。おとんの命によりただいま参上!」
あっ、また騒がしい・・・。
てか、弟?いたんだ・・・。元気なかったのってもしかしてこのこと?
「とりあえず俺の家に来る?初もいるから。」
「ぜひっ!!」
オレはプリン3つと1人を連れて家に帰ったのだった。