なんかの前ぶれ?
ゴールデンウィーク初日。
オレはなにをしたらいいのか迷っていた。
部屋に女と男が2人っきりでいる。
いや、何もしないよ。まさかね・・・。って、そっちぢゃなくて、なにか会話を!!
このままはさすがにきつくない?
「あ・・あのさ、オレ、ジュース買ってくる!」
「うん。」
きんちょーするよ。こんなの。まだ何も体験してない青春男だよ、オレ!
なんか家に帰りずれー。
「おーい、セナ~。」
この声、なんかテンション高いなぁ・・・。
「櫂杜、こんなとこで会うなんて珍しいな。」
「なんか気分転換にね。それより、聞いた?8組の蓮が初ちゃんのこと好きなんだってよ!」
「蓮? あのお前とかぶってるようなやつが?」
「かぶってるって、失礼だなぁ。」
「ごめん、ごめん。」
そう、路乃蓮。
櫂杜と同じようにどちらかというと王子様キャラ。なのに、蓮は櫂杜と違って少し悪ふざけが好きなほうだ。
あいつがねぇ・・・。
オレはあまり喋ったことがないけど、女子がよく噂をしているのを聞いたことがある。
「でも意外だな。なんで初なんだろ?」
「そりゃ、決まってるだろ。かわいいからさ。」
「へぇー、興味ねぇー。」
いや、全然興味あるけど。
そんな感じで話していたら、時間が異様にかかってしまった。
とりあえず、家に帰ってみよう。
心配はされてないと思うが。
「ただいまー。」
「・・・。あ、おかえりー☆。」
なんか今すっごい真剣な顔で電話してたよな?
なんかあったのかな?
「なんかトラブル?」
「ううん。なんでもない。」
「そう・・・。」
「あっ、これからもよろしくお願いします。」
なんでかしこまってるんだろ?
「あぁ、よろしくな。」
特に何の進展もなく、・・・いや、ない方がオレ的にはうれしいけど、
一日が終わろうとした。
まさにその瞬間。
眠る初が・・・「ほんとにごめんね。」
「!?」
なんでそんなに謝ってんの?
これから何も有りませように・・・。
と、とりあえず必死の祈るオレ。
神は聞いてくれてるか知らないけど。
更新が不定期ですみません。