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神の悪巧み  作者: 流
2/7

学校

朝、目覚めても状況変わらず、といったところだろうか。

オレの横ですやすやと、静かな寝息を立てて眠る初。

あれは昨日の夜のこと・・・


初がオレの部屋に入り込み、騒ぎ出す。

男の部屋に来て何が楽しいのだろう?女だからなのか?珍しいのか?

とか考えながら早速、テスト勉強をしだすオレ。

女と2人で緊張しないわけがない。緊張しまくり・・・。

そんなオレは勉強を始めてからしばらく経つのに、まだ2問程度しか解けてない。

その原因はオレの横にいる。

机に向かうオレを左横から眺める初。こいつがやけに大人びて見えるからだ。

さっき初めて会ったときは、かわいい妹的な印象だった。

なのに今は、どことなくお姉様感がただよっている。

もう1つは、机の上におかれた胸。

お前いったい何カップあるんだよ!といいたくなる。

オレの見立てはたぶんEくらいだと思われる・・・。まさかとは思うが・・・。

そんなこいつがいきなりこんなことを言い出した。

「初が教えてあげよっか? 勉強得意なんだよ、初☆」

なんか断れない空気になり、「おねがいします・・・。」

その後は、これ以上に大変だった。

初はオレに勉強を教えるため、ますます身を乗り出す。

初の顔がオレの顔の間近にあり、それだけならまだいいのだが、

初の胸がオレの腕に・・・。まだ女の子と付き合ったことすらないオレには、

刺激が強すぎるものだった。

しばらくしてなんとかその呪縛から解けて、やっと寝ようとしたとき初は

オレの横で寝始め、とうとう起きようとしなっかた。

そのためオレは寝不足という結果だった。


「おはよ~☆」やっと起きた不思議女。

「おはよ。」きっと学校へ行けばなんとかなるはず・・・。ならば!!

「初!早く学校に行くぞ!!」

「りょうか~い☆」

案外、準備に時間はとらなかった。いつもより少し早めで学校に行く。

「よっ!!おはよう、セナ。」

あの、神からたくさんのものを授かった櫂杜だった。

「おはよ~さん。」

「なぁ、お前いつからそんなにかわいい彼女ができたんだよ?」

オレの横には、昨日の夜がありえねぇ!ってくらいのかわいい表情で

オレを見つめる初。

「事情は後で説明する。初、こいつはオレの幼馴染だ。自分で自己紹介しろ。」

「は~い。私は御堂初です。よろしくお願いします☆」

あっ、なんかよそ行きの挨拶になってね?

「こちらこそ。竜宮櫂杜です。」

あいかわらず、爽やかだね~。なんてやってるうちに、学校に着いてしまう。

初は職員室に挨拶に行くからといい、走っていった。


教室に着くなり、櫂杜はオレに問いただした。

まるで娘の父親のように・・・。お前ってそんなキャラだっけ?

とりあえずオレは昨日の出会いをざっと話した。

すると櫂杜は「まぁ、がんばれ。」といった。

おいおい、かなり人事で終わらされた気がするが・・・。

それかお前、なにかヒントを知っているのか?

担任が教室に入ってきてみんな静かになる。

「今日は転校生だぞー。御堂、入れ。」

教室はざわざわする。

「御堂初です。よろしくお願いします。」

クラスメイトにはすんなり受け入れられたみたいだ。

初を落とそうとする男子も少なくないみたいだ。まぁなんとなく分かる気がするが・・・。

放課にはオレと初と櫂杜の3人で世間話でもしていた。

でも昼休みにはきっと、初は女友達のとこに行くだろう。そう、願いながら・・・。



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