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神の悪巧み  作者: 流
1/7

出会い

「御堂初。」オレは人生で初めてだった。この言葉を本気で聞きたくないと思ったのは。


事の始まりは、4月を通り過ぎた5月になる。

「はぁ~、もう少しであの幸せなゴールデンウィーク!! 寝たり、ゲームしたり・・・」

「もぉ、少しは勉強しろよな! 連休後はすぐテストが始まるんだから!」

と、こんな感じでフツーの会話をするオレら。

ここらで、軽く自己紹介をするとしよう。

オレの名前は神木施那(かみきせな)。女でもいけそうな名前なのが少し気になるけど、

まぁそこは気にしない。

オレと話してるのは、竜宮櫂杜(りゅうぐうかいと)

名前でも、どっかの王子様みたいな名前なのに・・・

こいつの正体は、容姿端麗、学力秀才、運動神経抜群、性格OK。

さぁ、どこを否定しよう。それはもう決まってるだろう。

なぜ神はこいつにすべてを与えてしまったんだ!少しくらいオレにもくれよ・・・。

まっ、陰でありえない位努力してるんだからいいけど。

こいつとは幼馴染で唯一、気を許せる相手みたいな?

はぁ、テストも始まるし面倒だなぁ~。なんかないかな?

知らない女の子がいきなりオレの部屋に居座るとかさっ。

ゲームのシュツエーション的な、面白いこと・・・。


「ぅわ~!! 驚いた☆?」そぅ、これが出会い。

この一言でオレの歯車がこれ以上ねぇ!ってくらいの全速力で動き出した。

「あの?あなただれですか?」とりあえずきいてみた。

「わたし?わたしは御堂初(みどううい)☆セナくんの未来のお嫁さんで~すっ☆」

「・・・。あの?もう一度説明を・・・。」

「だから、ういは君の奥さん☆」

「・・・はい?」たぶん、これがフツーの反応だと思う。

とりあえず、状況整理すると・・・

オレの目の前には背が160cmいかない程度で、でもかなりスタイルが良くて、

オレと同じ高校生くらいのかわいい系の女の子がいる。でもって、その子はオレの未来の奥さんになる。

そういうことだよなぁ?

「で、君はどこの高校?」

「君じゃなくて『初』!!」・・・案外頑固だった。

「・・・じゃぁ初はどこの学校に通ってるの?」

「初は蒼深(あおみ)学園高等部の3年9組☆セナと同じクラスで~すっ!!」

「!!」こんな子見たことないぞ!しかも同じクラスだって!!ありえん・・・。

いくら学生数が多くても、同じクラスの人くらいは覚えてるはず・・・。

てか、何気に今呼び捨てだったような・・・。

「あっ、かんじがいしないでね!存在感が薄いとかぢゃなくて、今日転校手続きしてきたの☆

明日から一緒に登校だよ!」

「・・・一緒?!」

「うん!これからよろしく☆で、セナの家はこっちでよかったんだっけ?」

「・・・うん。」

このままでいいのか分からないまま、結局この不思議女はオレの部屋にまであがりこむこととなる。

神よ・・・これがオレの願いを叶えた結果なのか?

いくらなんでも、ちょっとがんばりすぎだろ・・・。



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