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三十九話 「因縁」
安音と日和は、待ち合わせをしていた。
「すみません遅れました!」
「まだ十分前ですよ」
安音が合流し、優子の部屋に向かった。
「いいですか?」
「よろしいです」
ピンポーン。
安音が、インターホンを鳴らした。
「優子?連れてきたよ」
「あー前の?わかった」
優子は、インターホンを切り、扉を開ける。
「あの、久しぶり......」
「......は?安音?」
優子の声のトーンが、とても重く威圧的だった。
「えっ」
「安音、こんなやつ連れてくんなよ。手間かけさせて悪いけど」
「え、駄目なの......?」
優子は安音を無視し、日和を睨んだ。
日和は圧倒されながらも、謝ろうとした。
「ご、ごめんなさ――」
「死ね」
優子は、黙って帰ってしまった。




