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三十七話 「お酒の誘惑」
吾輩は、優子である。
ここ最近、どうしても手を出したくなってしまうものがある。
あの銀色、私でなきゃ負けてるね。
最近、野美子は神様にお供えするみたいに、私にお酒をくれる。
お酒には強いと思う。知らんけど。
私は、まだお酒を飲んだことがない。
何度も手を出したくなった。
ただ、私は日和のところに堕ちたくない。
それに、きっと抜け出せなくなって、四六時中酔うだろう。
私は危険人物だ。
存在が刃物で、持ち手なんてない。私が触れただけで、誰かが触れてくるだけで傷つく。
飲んだら、きっと酷い人間になる。




