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三十六話 「安音と雪の女王」
安音は、優子を連れ出す計画をしていた。
「優子に会いたいって言ってるやつがいるんだけど」
「ん?誰それ」
「カフェでたまたま会ったんだど、高校の人?先生が住んでるとこ教えたって言ってた」
「先生が教えるねー......」
優子は、二つの可能性について考えていた。
(まぁ、先生があいつに教えるはずないしな、常識的に。よく話してた誰かか)
「いいけど、安音が行ってるカフェまで行くの?」
「あ、別にこっちに来てもらっても大丈夫だと思う。ていうか、外出てきてよ」
「やだよ、寒いもん」
「雪だるまつく〜ろ〜」
「......」
スタスタと足音が鳴る。
「あ、逃げるな!出ろ!」
安音は、日和にメッセージを送った。
【会ってくれるそうです。こっちまで来れますか?】
【本当ですか!?ありがとうございます】
【ただ、申し上げにくいのですが、復縁は期待しない方がいいです】
【承知の上です。ありがとうございます】
優子、絶体絶命。




