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二十三話 「穂、帰省」
「ふーんふーん。スパァ」
穂は、実家の縁側に座って、タバコを吸っていた。
そこに、一人の綺麗な女性が近寄る。
「穂」
「お母さん」
「向こうではどう?元気にしてる?」
「うん。お母さんは?舞とどうだった?」
「し、死にそう......」
「お、お母さん!?」
穂は、母にタバコを二本渡し、火をつけた。
モコモコと煙が立ち、母の顔が隠れる。
「スゥー......フワァー」
「大丈夫?」
「舞が来たから、禁煙しなくちゃいけなくて......」
「うわぁ、大変だったね」
「あと、名前呼びじゃないんだね」
「帰省だから、たまには......」
「女友だちみたいで好きだったなぁ――あ。お父さんに挨拶した?」
「あ、まだ」
「してきてね」
穂は隣の部屋の座布団に座り、手を合わせた。




