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二話 「酒カス」
優子は、野美子の部屋の前に行った。
ピンポーン。
「野美子ー」
「......んなぁ」
「こないだはビールありがと。お金あげるよ」
「あ、待って」
野美子はそう言い残し、インターホンを切る。
ドタドタ。
扉の奥から、足音が聞こえる。
そして、ガチャンと扉が開かれた。
「お金はいらないなぁ。傘直してなぁ」
その傘は、フレームの先端が外れていた。
優子は、その部分をすぐに嵌めた。
「はい、直ったよ」
「ありがと......ビールあげるなぁ」
野美子は、再び奥に戻った。
そして、ビール缶を持って来た。
「んなぁ」
「ありがと――」
プシッ。
「ゴクッゴクッゴクッ......んなぁ!!」
野美子は、自分でそのビールを飲んでしまった。
「あ〜んなぁ。うっ」
そして、気絶しそうになる。
「あ、危な」
優子は、それを支える。
「んなぁ、んなぁ......」
「くっさ!死ね!」
優子は、野美子の腹を殴った。
「んなごー!!......オロロ」
「あ、ごめん」
「ジュビ、ジュビ......んなぁ」
優子は、お金だけ置いて逃げた。




