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【完結】【BL】男子校の姫はどうしても勝てない!  作者: 明太子


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8/12

男子校の姫はどうしても離れられない【その4】

そのまま2人は学校とは真逆の方向へ歩き出す。

学校の最寄駅から電車に揺られて、少し遠くの街にまで足を伸ばした。

人混みの中、薫は紡の腕にしがみつく。


「怒ってるんじゃないの?」

「紡が迷子になったら困るから…」

「ふーん」


少し気まずそうにする薫だったが、雑貨屋のショーウィンドウに飾られたうさぎの大きなぬいぐるみを見つけると、一転して顔色をパァッと明るくする。

そしてそれを指差すと、「行こっ!」と紡に笑顔を向ける。

紡は「はいはい」と面倒くさげに応えつつも、その視線は薫からは決して離さない。


店内に入ると、薫がうさぎのぬいぐるみのキーホルダーを手に取って、「これ、かわいい!」と目をキラキラと輝かせる。

紡は苦笑いしながらも、薫を黙って見守っている。


「お揃いにしよ!」

「やだ」

「いいじゃん!」

「やだ」

「どうしてー?こんなに可愛いのにっ!」


頬をこれでもかと膨らまし、薫お得意の怒り顔を見せると、紡はやれやれと言わんばかりに手を上げて降参する。


「分かったよ…」

「やったー、お揃いだー!紡も鞄につけてね!僕もつけるから!絶対だよ!」

「はいはい…」


薫は同じキーホルダーを2つ手に持つと、会計まで駆けていく。

その後ろ姿に紡は密かに優しい眼差しを向けた。

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